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第34話『塔の終わり』
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…誰だ」
「……俺の名前はデモニオ…君に会いにきたんだ」
「俺に…?……何故…」
「…君の能力を操る為さ!」
「なに?…何故能力のこと…」
その瞬間、デモニオは俺の頭を掴み、顔を近づけてきた。デモニオの目が光ったと思ったら、意識が飛び始めた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…やはり洗脳していたのか……それよりも…まだお前の事を聞いていないぞ」
「……ああ…そうだったな…」
男は少しの沈黙のあとに話し始めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
[…大丈夫?…おじさん!]
《バナナ持ってきたよ》
「…ありがとう」
ミカとミクはトシジによって壊滅状態に陥った東龍連合の会長が入院している病院に来ていた。
「…同じ戦闘狂でもお前らはアイツと違うな。まぁ、子供だからってのもあるのかもしれないが」
《アイツ…?》
「ああ…裏社会の誰もが手懐けたいと思っている青年だ」
会長は水を飲みながら答えた。
[なんで手懐けたいの?]
「…恐ろしく強いからだ…人間離れってレベルじゃない……もはや怪物だ」
《そんな人がいるんだ》
[名前は?]
「……名前は無かった…だが自分の事をXと読んでいた…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…俺は…まぁ…Xとでも名乗っておくか…本名は捨てた」
「本名を…?…何故…」
「…また会ったら話してやるよ」
「じゃあ…なんでこんな場所にいたんだ」
男は少し空を見上げ、笑いながら答えた。
「…タロットカード使いを倒す為だ!」
「何…?…どうして?」
「…男ってのは自分よりも強い人間を倒す生き物だろ?」
「……」
戦闘狂か…だが、もしかしたら協力できるかも…
「…俺もタロットカード使いを倒したいんだ。協力しないか?」
「…マルチって奴か!?…いいぜ!…丁度人手が必要なんだ!」
「…人手…?」
「ああ!…俺が次に倒したいタロットカード使いは《皇帝》…を暗示するタロットカード使いだ!コイツは一人では面倒でな!」
「ああ!…協力しよう!」
俺は静寂に包まれた工場地帯でXと協力関係を結んだ。
しかし、そんな静寂の中、遠くから声が聞こえた。
「まだだ…」
「クソ…しぶといヤローだな」
橋本がフラつきながら立っていた。
「うぉぉぉぉ…!」
橋本が地面に触れると再び巨人が現れた。
「おいおい…またかよ…」
「…もう【アイアンブレイカー】は無い…」
さて、どうするか…そんな中、Xが呟いた。
「…………そうか…」
「…どうした」
「作戦を思いついた!…俺について来い!」
「なんだと!?…一体どんな…」
俺はXを追いかけた。後ろからも巨人の大きな足音が聞こえている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…そんな事になんか全然気付かなかった…」
「この方法なら勝機はある」
作戦を聞いて俺は走った。持久走に自信がある俺でも疲れる程の距離を走った。Xは全然疲れてなさそうだ。どんな体力だよ…
「…マズイ…急げ!…踏み潰されるぞ!」
「ああ…!」
Xの掛け声を聞いて俺は全速力で走った。後ろを振り向くと巨人がすぐそばに来ていた。
「…まだかよ…」
「……ここだ!…着いたぞ!」
俺が前を見るとそこは断崖絶壁だった。
「…やっとか…」
巨人は立ち止まった。そして、ゆっくりとこちらに向かってきた。
「トシジ!…来るぞ…必ず成功させろよ!」
「ああ!」
俺は巨人の前へ出た。巨人は俺に向かって走り出した。
「…よっと!」
俺は断崖絶壁へ飛び降りた。巨人は予想外の動きに動揺したのか足を滑らせ、俺と一緒に断崖絶壁へ落ちた。その瞬間
パキパキ…
巨人にヒビが入り、粉々になった俺はその中から出てきた橋本を抱き抱え【ワイヤーフック】を断崖絶壁の上へ固定した。
「…ギリセーフだぜ…」
もう少し遅けりゃ海へ真っ逆さまだ。そして、俺は橋本と共に断崖絶壁の上へ戻った。
「俺の《塔》が敗れるとは…どうやって…」
「…お前の地形操作は地面の上でないと発現できない。巨人に関しても片足は地面にくっつけないといけない。だから…お前を地面の無い空中に落としたのさ」
「…戦いの最中にそんな事に気付くとは…な…」
橋本は倒れた、気絶しているようだ。
「……すげぇな…」
俺は改めて感心していた。Xがいれば百人力だ。
「…それじゃあ…《皇帝》を倒しに行くか!」
「どうやって?」
「……あ?」
「俺、この山の事あまり知らないんだけど…帰り道覚えてんの?…電波も無いし」
「………」
その後、何時間か山を歩き回ってやっと麓へ出れた。このXとやら…なんか抜けてるな…
「…まぁ…出られたしいいじゃねぇか!」
「まぁ…そうだが…」
「…誰だ」
「……俺の名前はデモニオ…君に会いにきたんだ」
「俺に…?……何故…」
「…君の能力を操る為さ!」
「なに?…何故能力のこと…」
その瞬間、デモニオは俺の頭を掴み、顔を近づけてきた。デモニオの目が光ったと思ったら、意識が飛び始めた…
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「…やはり洗脳していたのか……それよりも…まだお前の事を聞いていないぞ」
「……ああ…そうだったな…」
男は少しの沈黙のあとに話し始めた。
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[…大丈夫?…おじさん!]
《バナナ持ってきたよ》
「…ありがとう」
ミカとミクはトシジによって壊滅状態に陥った東龍連合の会長が入院している病院に来ていた。
「…同じ戦闘狂でもお前らはアイツと違うな。まぁ、子供だからってのもあるのかもしれないが」
《アイツ…?》
「ああ…裏社会の誰もが手懐けたいと思っている青年だ」
会長は水を飲みながら答えた。
[なんで手懐けたいの?]
「…恐ろしく強いからだ…人間離れってレベルじゃない……もはや怪物だ」
《そんな人がいるんだ》
[名前は?]
「……名前は無かった…だが自分の事をXと読んでいた…」
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「…俺は…まぁ…Xとでも名乗っておくか…本名は捨てた」
「本名を…?…何故…」
「…また会ったら話してやるよ」
「じゃあ…なんでこんな場所にいたんだ」
男は少し空を見上げ、笑いながら答えた。
「…タロットカード使いを倒す為だ!」
「何…?…どうして?」
「…男ってのは自分よりも強い人間を倒す生き物だろ?」
「……」
戦闘狂か…だが、もしかしたら協力できるかも…
「…俺もタロットカード使いを倒したいんだ。協力しないか?」
「…マルチって奴か!?…いいぜ!…丁度人手が必要なんだ!」
「…人手…?」
「ああ!…俺が次に倒したいタロットカード使いは《皇帝》…を暗示するタロットカード使いだ!コイツは一人では面倒でな!」
「ああ!…協力しよう!」
俺は静寂に包まれた工場地帯でXと協力関係を結んだ。
しかし、そんな静寂の中、遠くから声が聞こえた。
「まだだ…」
「クソ…しぶといヤローだな」
橋本がフラつきながら立っていた。
「うぉぉぉぉ…!」
橋本が地面に触れると再び巨人が現れた。
「おいおい…またかよ…」
「…もう【アイアンブレイカー】は無い…」
さて、どうするか…そんな中、Xが呟いた。
「…………そうか…」
「…どうした」
「作戦を思いついた!…俺について来い!」
「なんだと!?…一体どんな…」
俺はXを追いかけた。後ろからも巨人の大きな足音が聞こえている。
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「…そんな事になんか全然気付かなかった…」
「この方法なら勝機はある」
作戦を聞いて俺は走った。持久走に自信がある俺でも疲れる程の距離を走った。Xは全然疲れてなさそうだ。どんな体力だよ…
「…マズイ…急げ!…踏み潰されるぞ!」
「ああ…!」
Xの掛け声を聞いて俺は全速力で走った。後ろを振り向くと巨人がすぐそばに来ていた。
「…まだかよ…」
「……ここだ!…着いたぞ!」
俺が前を見るとそこは断崖絶壁だった。
「…やっとか…」
巨人は立ち止まった。そして、ゆっくりとこちらに向かってきた。
「トシジ!…来るぞ…必ず成功させろよ!」
「ああ!」
俺は巨人の前へ出た。巨人は俺に向かって走り出した。
「…よっと!」
俺は断崖絶壁へ飛び降りた。巨人は予想外の動きに動揺したのか足を滑らせ、俺と一緒に断崖絶壁へ落ちた。その瞬間
パキパキ…
巨人にヒビが入り、粉々になった俺はその中から出てきた橋本を抱き抱え【ワイヤーフック】を断崖絶壁の上へ固定した。
「…ギリセーフだぜ…」
もう少し遅けりゃ海へ真っ逆さまだ。そして、俺は橋本と共に断崖絶壁の上へ戻った。
「俺の《塔》が敗れるとは…どうやって…」
「…お前の地形操作は地面の上でないと発現できない。巨人に関しても片足は地面にくっつけないといけない。だから…お前を地面の無い空中に落としたのさ」
「…戦いの最中にそんな事に気付くとは…な…」
橋本は倒れた、気絶しているようだ。
「……すげぇな…」
俺は改めて感心していた。Xがいれば百人力だ。
「…それじゃあ…《皇帝》を倒しに行くか!」
「どうやって?」
「……あ?」
「俺、この山の事あまり知らないんだけど…帰り道覚えてんの?…電波も無いし」
「………」
その後、何時間か山を歩き回ってやっと麓へ出れた。このXとやら…なんか抜けてるな…
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