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第35話『交渉』
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《…すまん…《皇帝》を倒すのは延期だ》
Xは《皇帝》を倒す作戦を考えていたがそれは数週間後になるらしい。予定が狂ったようだ。だから俺は他のタロットカード使いの襲撃や戦いを予想して準備していた。
「…おいトシジ!…Xと接触したんだろ!?…あの戦闘マシーンになんもされてねぇか!?」
「別に…」
「あの野郎とは殺り合った事があるが、イカれてやがる…」
[君が言うんじゃないよ]
《君もイカれた殺人鬼のクセして…》
「るせぇ!」
相変わらずだな…この3人は…俺は3人の口論を聞きながら武器の製作をしていた。
「だいたいミカ!…お前のセリフの《かっこ》が回想と紛らわしんだよ!」
[イカれた殺人鬼は言動もイカれてるね!]
〈別にそんなに言うなら変えてもいいけど…?〉
正直アイツらの会話は意味が分からんな…そんな時、ノックの音がした。
「…何だ?」
俺が玄関を開けると帽子をかぶった青年が立っていた。
「…アンタがトシジ…?」
「ああ…そうだ」
「俺様は《皇帝》のタロットカードを持つ海堂って者だ」
「何!?」
俺は身構えた、早速おいでなすったぜ。
「まあ、そう構えなさんな。アンタを殺しに来たわけじゃないの」
「じゃあ何の用だ」
「……アンタの知り合いのXをこちらに渡せばいい。そうしたらデモニオの場所を教えてあげよう」
「…何故…?」
コイツはデモニオの刺客の筈だ…なぜXを引き渡せば場所を教えてくれるんだ…?
「…デモニオの命令も大事だが…それよりも俺はXが欲しいんだ。あの怪物の力を……アンタはデモニオの場所が知りたいのだろ?…別に損は無い気がするが…」
「……だが断る」
「…何…?」
「このトシジの好きな事の一つは自分が優位に立っていると思っている奴の提案をNOと断ってやることだ!」
すると、海堂は帽子をかぶり直したあと、少し目が真剣になり言った。
「…ほかのタロットカード使いは俺の情報を頼りにアンタの元へ向かっている。強力なタロットカード使いをよこす事だってできるんだぜ…?」
「やってみろ…わざわざ出迎える手間が省ける」
「……ふふ…面白い奴だな……せいぜい足掻くといい」
そう言って海堂は帰っていった。強力なタロットカード使い…一体どんな能力だ…
パリィンッ!!
俺が扉を閉めた瞬間、窓ガラスが割れ、そこから人が入ってきた。
[……ここ47階…]
「誰だ!?」
「…トシジって高校生がいるのはここか…!」
「俺がトシジだ。どうせ刺客だろ?」
「その通り!…僕は君を殺しに来ました!高田です!」
高田と名乗る青年は笑顔で言った。
「俺を殺しに来たか…やれるもんならやってみろ!」
「うん!…なんなら4人できてもいいよ!」
「……上等!」
ジェイが鎌を持ち、高田に向けて振り上げた。
「ズタズタに切り裂いてやる!」
ザクッ!!
「…!?」
ジェイの鎌は高田の横へ刺さっていた。
「…あ…?」
「ふふ…僕に攻撃を当てられるかな?」
「…この野郎…」
ジェイは鎌で斬りつけているが、全て外している。
〈…何やってんのさ〉
「…当たんねぇ……」
「アレ?…もう終わりか」
「クソ…」
ジェイは少し後退りした。このタロットカード使いの能力はなんだ…
「…じゃあ…僕の番!」
「…来やがれ!」
ジェイは構えている。そして、高田はサプレッサー付きの銃を取り出し、ジェイの鎌を撃った。
キンッ!
「…へへ…ちゃんと狙…」
ドシュッ
弾はなぜかジェイを撃ち抜いていた。
「…なに…?」
「ちゃんと撃ってるよ?」
確かに鎌に弾かれた……一体どうやって…
[…もう…僕たちが殺るよ!]
〈そうだね!〉
今度はミカとミクが高田に向かって走り出した。抜群のコンビネーションでミクがナイフで高田を切り刻み、ミカがマシンガンで頭を撃ち抜いた。
[……アレ?…斬れてない…]
〈確かに頭を撃ち抜いた筈だけど…〉
「…僕に攻撃を当てるのは不可能だよ!」
2人の攻撃は全て当たった筈だ。しかし、当たっていない。一体どうなってんだ…
「それではトシジ…君を始末させてもらう…」
「……へへ…それはどうかな…?…俺には作戦がある」
「……へぇ…言ってごらんよ」
「……………逃げるんだよ!!」
俺は急いで玄関を出て、マンションの外に走っていった。後ろからは高田が追いかけてきている。
〈え…えぇ…〉
[作戦じゃないでしょ…]
「トシジの事だ…なんかあるんだろうな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もう…待ってよ…」
「ここだ!」
俺は工事現場まで逃げてきた。高田が追いついた時、俺は振り返り、口を開いた。
「…ここならお前を倒せるぜ!」
「僕を倒す?…どうやって?」
「…すぐにわかるさ」
その瞬間、上から鉄骨が落ちてきた。
ガシャァァァンッ!!
「…あらかじめ仕掛けておいたザインとの戦いの為の罠だ。まさかこんな時に役に立つとはな」
死なない程度にしてあるが、一応、俺は確認しにいった。
《…すまん…《皇帝》を倒すのは延期だ》
Xは《皇帝》を倒す作戦を考えていたがそれは数週間後になるらしい。予定が狂ったようだ。だから俺は他のタロットカード使いの襲撃や戦いを予想して準備していた。
「…おいトシジ!…Xと接触したんだろ!?…あの戦闘マシーンになんもされてねぇか!?」
「別に…」
「あの野郎とは殺り合った事があるが、イカれてやがる…」
[君が言うんじゃないよ]
《君もイカれた殺人鬼のクセして…》
「るせぇ!」
相変わらずだな…この3人は…俺は3人の口論を聞きながら武器の製作をしていた。
「だいたいミカ!…お前のセリフの《かっこ》が回想と紛らわしんだよ!」
[イカれた殺人鬼は言動もイカれてるね!]
〈別にそんなに言うなら変えてもいいけど…?〉
正直アイツらの会話は意味が分からんな…そんな時、ノックの音がした。
「…何だ?」
俺が玄関を開けると帽子をかぶった青年が立っていた。
「…アンタがトシジ…?」
「ああ…そうだ」
「俺様は《皇帝》のタロットカードを持つ海堂って者だ」
「何!?」
俺は身構えた、早速おいでなすったぜ。
「まあ、そう構えなさんな。アンタを殺しに来たわけじゃないの」
「じゃあ何の用だ」
「……アンタの知り合いのXをこちらに渡せばいい。そうしたらデモニオの場所を教えてあげよう」
「…何故…?」
コイツはデモニオの刺客の筈だ…なぜXを引き渡せば場所を教えてくれるんだ…?
「…デモニオの命令も大事だが…それよりも俺はXが欲しいんだ。あの怪物の力を……アンタはデモニオの場所が知りたいのだろ?…別に損は無い気がするが…」
「……だが断る」
「…何…?」
「このトシジの好きな事の一つは自分が優位に立っていると思っている奴の提案をNOと断ってやることだ!」
すると、海堂は帽子をかぶり直したあと、少し目が真剣になり言った。
「…ほかのタロットカード使いは俺の情報を頼りにアンタの元へ向かっている。強力なタロットカード使いをよこす事だってできるんだぜ…?」
「やってみろ…わざわざ出迎える手間が省ける」
「……ふふ…面白い奴だな……せいぜい足掻くといい」
そう言って海堂は帰っていった。強力なタロットカード使い…一体どんな能力だ…
パリィンッ!!
俺が扉を閉めた瞬間、窓ガラスが割れ、そこから人が入ってきた。
[……ここ47階…]
「誰だ!?」
「…トシジって高校生がいるのはここか…!」
「俺がトシジだ。どうせ刺客だろ?」
「その通り!…僕は君を殺しに来ました!高田です!」
高田と名乗る青年は笑顔で言った。
「俺を殺しに来たか…やれるもんならやってみろ!」
「うん!…なんなら4人できてもいいよ!」
「……上等!」
ジェイが鎌を持ち、高田に向けて振り上げた。
「ズタズタに切り裂いてやる!」
ザクッ!!
「…!?」
ジェイの鎌は高田の横へ刺さっていた。
「…あ…?」
「ふふ…僕に攻撃を当てられるかな?」
「…この野郎…」
ジェイは鎌で斬りつけているが、全て外している。
〈…何やってんのさ〉
「…当たんねぇ……」
「アレ?…もう終わりか」
「クソ…」
ジェイは少し後退りした。このタロットカード使いの能力はなんだ…
「…じゃあ…僕の番!」
「…来やがれ!」
ジェイは構えている。そして、高田はサプレッサー付きの銃を取り出し、ジェイの鎌を撃った。
キンッ!
「…へへ…ちゃんと狙…」
ドシュッ
弾はなぜかジェイを撃ち抜いていた。
「…なに…?」
「ちゃんと撃ってるよ?」
確かに鎌に弾かれた……一体どうやって…
[…もう…僕たちが殺るよ!]
〈そうだね!〉
今度はミカとミクが高田に向かって走り出した。抜群のコンビネーションでミクがナイフで高田を切り刻み、ミカがマシンガンで頭を撃ち抜いた。
[……アレ?…斬れてない…]
〈確かに頭を撃ち抜いた筈だけど…〉
「…僕に攻撃を当てるのは不可能だよ!」
2人の攻撃は全て当たった筈だ。しかし、当たっていない。一体どうなってんだ…
「それではトシジ…君を始末させてもらう…」
「……へへ…それはどうかな…?…俺には作戦がある」
「……へぇ…言ってごらんよ」
「……………逃げるんだよ!!」
俺は急いで玄関を出て、マンションの外に走っていった。後ろからは高田が追いかけてきている。
〈え…えぇ…〉
[作戦じゃないでしょ…]
「トシジの事だ…なんかあるんだろうな」
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「もう…待ってよ…」
「ここだ!」
俺は工事現場まで逃げてきた。高田が追いついた時、俺は振り返り、口を開いた。
「…ここならお前を倒せるぜ!」
「僕を倒す?…どうやって?」
「…すぐにわかるさ」
その瞬間、上から鉄骨が落ちてきた。
ガシャァァァンッ!!
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