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第36話『人間の悪意』
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ガシッ!
俺が鉄骨の山に近づいた時、その鉄骨の中から伸びてきた素手に首を掴まれた。
「うぐッ!?」
「…残念」
鉄骨の中からは高田が出てきた。無傷だ。
「…何…だと…?」
「無駄だって!…僕を倒せる人間なんていない」
「…くッ!……オラァ!」
俺は高田に蹴りを食らわせた。そして、首から手が離れた。そして、あの鉄骨の山をよく見るとある一部分を囲うように落ちていた。
「…バリアかなんかか?」
「教えないよ…というか教えても君は死ぬから意味ないでしょ!」
そう言って高田は銃を俺に向けた。俺はすかさず物陰に隠れた。
「…これは…どうしようか…」
「出てきなよぉ!…トシジ!」
俺は物陰で作戦を考えていたがなかなか思いつかない。
「…ここは一旦引くぜ!」
俺は物陰から勢いよく飛び出て工事中の建物へ入った。
「…無駄だというのに」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…クソ!…なんか…なんか無いか!?」
必死に漁ったがなかなかいい道具が無い。それに能力もまだわからない……
「かくれんぼの鬼は苦手なんだよなぁ…」
「…何か…」
「何処にいるんだい?」
だんだんこちらに近づいてきている。
「……何か…使えるものは…」
「出てきなよ!…どうせ倒せないんだしさ!」
足音が近くで聞こえてきた。
「…!」
「……君を見つけたよ」
その声に反応するように俺は後ろを振り返った。そこには高田が立っていた。
「いさぎの良さも大切だよ」
「へッ!…そうかもな」
「…じゃあ…サヨナラだ」
「……食らえ!」
俺は小さな鉄球とワイヤーを組み合わせて作った【メタルクラッカー】を飛ばした。
シュルルッ!
「…最後の足掻きも無駄だったね」
【メタルクラッカー】は風切り音を出して高田の横を通り過ぎていった。
「…無駄じゃないだな…これが!」
ドグァッ!
「…が…か!?」
【メタルクラッカー】は戻ってきて高田の背中に命中した。
「…これで確信に変わった……ジェイやミカとミクはお前に攻撃を必ず命中させていた。にも関わらず当たっていなかった……命中させると外れる……つまりお前の能力は命中と空振りを反転させる能力だ。だからワザと外すと命中するって訳だ」
「……まさか…見抜くとはね…」
高田はその場に寝そべった。
「…負けだ…僕の……能力がバレた以上戦えない…《吊られた男》の能力を知られた以上は…」
「……操られていねぇな」
「……え?」
「デモニオに操られている奴は死ぬ寸前でも襲いかかってくる。しかしお前は違う…」
すると高田は起き上がった。
「……僕を倒した訳だし…デモニオのヒントついでに教えてあげるよ。デモニオの洗脳はね、その相手の暴力性と悪意を爆発的に増幅させる能力なんだ。そして、悪魔によって悪意を増幅された人間は悪魔の眷属となる。それがデモニオの洗脳さ」
「…悪意を……」
「けど…それには欠点がある」
「なんだ…?」
高田は暗い笑みを浮かべ、答えた。
「…元々常人離れした悪意を持っていたり、悪魔のような暴力性を秘めている人間には効果が無いのさ……僕や海堂のように」
「………」
「…まぁ…話せるのはこのくらいかな!…それよりも、早くマンションに戻った方がいいよ」
「なに…?」
俺は急いでマンションに戻っていた。一体今度は何だ!?
《…次の刺客はとても厄介だよ。下手したら会うことすらできないかもね!》
…クソッ!…次のタロットカード使い…どんな能力なんだ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ふんふーん」
「……よぉ…デモニオさんよぉ!」
扉を開けて海堂がデモニオの部屋に入った。
「…君が来たということは…報告か!」
「ああ……《吊るされた男》の高田が負けやしたぜ」
「……ふーん…」
デモニオは海堂に見向きもしない。
「……海堂…君が厳選したタロットカード使い…やられてばっかりじゃない?」
「……すいません……ですが次のタロットカード使いは手強いんで……トシジも苦戦するかと…」
その瞬間、目の前にデモニオが居なくなったと思ったら海堂の横へデモニオがいつの間にか立っていた。
「……苦戦程度じゃ駄目なんだ…確実にトシジを始末できるタロットカード使いを使ってよ…でないと………君に行ってもらうよ……?」
「……それは…遠慮しときます…」
「だよね、俺の洗脳は君みたいな悪意や暴力性を持つ人間には効果が薄い……だけど操れない訳じゃないよ?…時間はかかるけど……ゆっくりやれば…操れるからさ」
そう言ってデモニオは海堂の肩をポンと叩き、部屋から出ていった。
「………」
海堂は部屋で立ち尽くしていた。
「…ったく……物騒な事言う子供だぜ……」
海堂は頭を少し掻いたあと、部屋を出ていった。
ガシッ!
俺が鉄骨の山に近づいた時、その鉄骨の中から伸びてきた素手に首を掴まれた。
「うぐッ!?」
「…残念」
鉄骨の中からは高田が出てきた。無傷だ。
「…何…だと…?」
「無駄だって!…僕を倒せる人間なんていない」
「…くッ!……オラァ!」
俺は高田に蹴りを食らわせた。そして、首から手が離れた。そして、あの鉄骨の山をよく見るとある一部分を囲うように落ちていた。
「…バリアかなんかか?」
「教えないよ…というか教えても君は死ぬから意味ないでしょ!」
そう言って高田は銃を俺に向けた。俺はすかさず物陰に隠れた。
「…これは…どうしようか…」
「出てきなよぉ!…トシジ!」
俺は物陰で作戦を考えていたがなかなか思いつかない。
「…ここは一旦引くぜ!」
俺は物陰から勢いよく飛び出て工事中の建物へ入った。
「…無駄だというのに」
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「…クソ!…なんか…なんか無いか!?」
必死に漁ったがなかなかいい道具が無い。それに能力もまだわからない……
「かくれんぼの鬼は苦手なんだよなぁ…」
「…何か…」
「何処にいるんだい?」
だんだんこちらに近づいてきている。
「……何か…使えるものは…」
「出てきなよ!…どうせ倒せないんだしさ!」
足音が近くで聞こえてきた。
「…!」
「……君を見つけたよ」
その声に反応するように俺は後ろを振り返った。そこには高田が立っていた。
「いさぎの良さも大切だよ」
「へッ!…そうかもな」
「…じゃあ…サヨナラだ」
「……食らえ!」
俺は小さな鉄球とワイヤーを組み合わせて作った【メタルクラッカー】を飛ばした。
シュルルッ!
「…最後の足掻きも無駄だったね」
【メタルクラッカー】は風切り音を出して高田の横を通り過ぎていった。
「…無駄じゃないだな…これが!」
ドグァッ!
「…が…か!?」
【メタルクラッカー】は戻ってきて高田の背中に命中した。
「…これで確信に変わった……ジェイやミカとミクはお前に攻撃を必ず命中させていた。にも関わらず当たっていなかった……命中させると外れる……つまりお前の能力は命中と空振りを反転させる能力だ。だからワザと外すと命中するって訳だ」
「……まさか…見抜くとはね…」
高田はその場に寝そべった。
「…負けだ…僕の……能力がバレた以上戦えない…《吊られた男》の能力を知られた以上は…」
「……操られていねぇな」
「……え?」
「デモニオに操られている奴は死ぬ寸前でも襲いかかってくる。しかしお前は違う…」
すると高田は起き上がった。
「……僕を倒した訳だし…デモニオのヒントついでに教えてあげるよ。デモニオの洗脳はね、その相手の暴力性と悪意を爆発的に増幅させる能力なんだ。そして、悪魔によって悪意を増幅された人間は悪魔の眷属となる。それがデモニオの洗脳さ」
「…悪意を……」
「けど…それには欠点がある」
「なんだ…?」
高田は暗い笑みを浮かべ、答えた。
「…元々常人離れした悪意を持っていたり、悪魔のような暴力性を秘めている人間には効果が無いのさ……僕や海堂のように」
「………」
「…まぁ…話せるのはこのくらいかな!…それよりも、早くマンションに戻った方がいいよ」
「なに…?」
俺は急いでマンションに戻っていた。一体今度は何だ!?
《…次の刺客はとても厄介だよ。下手したら会うことすらできないかもね!》
…クソッ!…次のタロットカード使い…どんな能力なんだ…
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「…ふんふーん」
「……よぉ…デモニオさんよぉ!」
扉を開けて海堂がデモニオの部屋に入った。
「…君が来たということは…報告か!」
「ああ……《吊るされた男》の高田が負けやしたぜ」
「……ふーん…」
デモニオは海堂に見向きもしない。
「……海堂…君が厳選したタロットカード使い…やられてばっかりじゃない?」
「……すいません……ですが次のタロットカード使いは手強いんで……トシジも苦戦するかと…」
その瞬間、目の前にデモニオが居なくなったと思ったら海堂の横へデモニオがいつの間にか立っていた。
「……苦戦程度じゃ駄目なんだ…確実にトシジを始末できるタロットカード使いを使ってよ…でないと………君に行ってもらうよ……?」
「……それは…遠慮しときます…」
「だよね、俺の洗脳は君みたいな悪意や暴力性を持つ人間には効果が薄い……だけど操れない訳じゃないよ?…時間はかかるけど……ゆっくりやれば…操れるからさ」
そう言ってデモニオは海堂の肩をポンと叩き、部屋から出ていった。
「………」
海堂は部屋で立ち尽くしていた。
「…ったく……物騒な事言う子供だぜ……」
海堂は頭を少し掻いたあと、部屋を出ていった。
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