ディミオルゴ=プリェダーニエ

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第38話『ライダーマン参上!!!』

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「…おい!…あそこにいるぞ!」

俺が街へ戻った瞬間に気付かれた。そして、俺に向かってくる人々に向かって俺は【トラップダイナマイト 煙幕】を頭上に投げつけた。


ボンッ!…ボンッ!


辺りは霧の様に、2m先が見えなくなった。

「…うぉぉ!」

俺はその霧の中を突っ走っていった。

「…西映ビルはここから400m先だ。このまま走り抜けてやるぜ!」

俺は霧から抜けて近くの路地裏に入った。人々は霧の中、混乱している。そして、俺は路地裏を進んで西映ビル付近まで来た。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「おお…」

俺は10周年記念会場を遠目で見ていた。豪華だなぁ…クソ!…俺も行きたかった…

「…今は仕方がない、さっさとア・レ・を手に入れるか」

俺は西映ビルの裏口に入っていった。

「…さて、何処にあるかな」

俺は入って、早速社員の服を盗んだ借りた。顔は見られては駄目だからマスクをしておこう。俺は早速ロビーに入り、フロアの地図を見た。

「…ほうほう…50階が最上階で、45階から48階が撮影部屋か」

俺はエレベーターに乗り、47階のボタンを押した。

「……」


チーン


「…お!…アンタも撮影か?」

若者がエレベーターに乗ってきた。

「…は…はい!」
「……10周年記念に今回の撮影には力入れるらしいからな、頑張ろうぜ!」
「はい!」

今日はライダーマン・ビーストの10周年記念撮影らしい。今日の夕方までに放送するそうだ。大変だな。

「…正直ライダーマンは凄いよね」

エレベーターの中で若者が俺に言った。

「…東京にトシジが出現したってのに10周年記念会場の来場者数は10万人以上だ。この会社にもほぼ全員の社員が出社している。凄いと思わないか?」
「…そうっすね…!」

思えばそうだな。人々は仕事をほったらかしてまで俺を殺そうとしてくる。しかしこの会社の社員はみんな作業している。そして、そうこうしてるうちに47階へ着いた。

「…おお!」

背景や小道具が沢山置いてある。普段ライダーマンの撮影は外でしているが、今回は中でするそうだ。しかし、こんな撮影セットなんて初めて見た…

「…よし、揃ったな。それでは《ライダーマン・ビーストとライダーマンの歴史を振り返ろう!》を撮影するぞ。準備はいいか?」
「すいません!…賢治監督ですよね…?…ライダーマン作者の………握手してください!」
「…握手も何もいつも撮影の時会ってるだろ。お前撮影スタッフだろ?」

俺は若者に言われ、ハッとなった…そういえば俺は今撮影スタッフなんだった…ついあの賢治監督に会えたから…

「…ん?……お前…」

若者が俺に近付いてきた。万事休すか…俺は構えた。

「……さては新人だな!」
「………あ…あぁ!…そうなんすよ!…あの賢治監督に会えたから…つい…」
「…まぁ…気持ちは分かるがな。先に撮影だ。やり方は俺が教えてやるよ!」
「ありがとうございます!」

そして、あの賢治監督が俺に話しかけてきた。

「…新人か……後で握手してあげるよ」
「あ…ありがとうございます!」


あの賢治監督と握手できて、撮影現場も見れる…てんなんて夢のような……

「…実は俺も新人の頃、賢治監督のサイン貰ったんだ」
「そうなんすね…!」

俺たちが準備していると子供が入ってきた。確か、ライダーマン・ビースト2期を演じてる子役の広瀬君だ。

「…あの年で撮影って凄いよな…」
「…はい」

ライダーマン・ビーストは12歳という設定だ。だからあの子役も12歳だ。まだ子供なのに凄いな。そして、撮影が始まった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「…終わりだ」

撮影が終わった。やり方を教えてもらって自分の仕事もできた。俺は賢治監督に握手してもらって満遍の笑みで帰る準備をした。

「…って俺の目的はこれじゃねぇ!」

俺は他のスタッフが部屋を出て行く中、一人残った。

「どうしたんだ?」
「いや…もう少しこのセットを見たくて…」
「そうか!……じゃあ俺たちは先に降りてるぞ」
「はい!」

そして、部屋には俺一人となった。

「…それじゃあ…始めるとしよう」

俺はライダーマン・ビーストの衣装と部屋にある電化製品を取った。そして、それらを繋げ、合成し、改造して組み合わせた。そして…

「…夜の闇に導かれ…ライダーマン・ビースト参上!!!……勇気と正義は裏切らないッ!!」

完成だ……作中のライダーマン・ビーストと同じ能力を持つアーマーの完成だ!…これでバレない上に戦闘能力も遥かに向上した。【ライダーマン・ビースト スーツ】とでも名付けよう。

「…ライダーマン・ビーストの武器のビーストシャウトも完全再現!」

ライダーマン・ビーストは左手が人狼の腕になっており、それで戦う。その他にも身体能力と声もライダーマン・ビーストを再現している!…俺は軽くビーストシャウトを振った。すると全面ガラスの壁に大きな穴が空いた。

「…なんだなんだ!?」

丁度音を聞きつけてスタッフや賢治監督が階段を上がって部屋に入ってきた。

「…うわ!…ライダーマン・ビースト!?」
「え?…新人がいたはず…もしかして新人!?」
「小道具なんかじゃあねぇ!…あのビーストシャウトは…本物だ!!」

ビーストシャウトは禍々しい黒色の瘴気を帯びている。

「…賢治監督…スタッフのみんな!…俺は貴方達の撮影への情熱によって現世に呼び出された…今から俺は悲しみを背負う人々を救いに行く!」

そう言って俺は窓から飛び降りた。






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「…ライダーマン・ビースト…」
「監督…あれは…」
「…ライダーマン・ビーストがこの世界に降り立ったのかもな…」

賢治監督はトシジの着ていたスタッフの服を見て言った。












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