ディミオルゴ=プリェダーニエ

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第42話『ライダーマンの追跡』

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「…よし」

俺は平野ビル横の路地から屋上までよじ登っていた。【ライダーマン・ビースト スーツ】の身体能力向上がここまでとはな。作成時の予想以上だ。

「……よいしょっと!」

そして俺は平野ビルの屋上に着いた、流石に【ライダーマン・ビースト スーツ】を着てても少し疲れたぞ。

「…だが、この下にタロットカード使いがいるはずだ」

俺の死体をここに持ってこいということは俺が死んだか確認する為だろう。だから人々を操っている奴が下にいる!…多分。


ガチャン!


俺は鍵のかかった扉を静かにこじ開け、中へ入った。













「…ぐご!?」
「少し眠っててくれ」

俺は警備員を気絶させ、鍵と地図を取った。

「…なになに……」

地図には階層の事が事細かに書かれている。そして、60階がスタッフルームと書かれていた。どうやら60階にスタッフの部屋があるらしい。そこにいるかもな。

「…行くか」

俺はまず監視室を目指した。監視室はこの階のエレベーターの横だ。そして、俺は監視室の前で立ち止まり、扉を蹴り破った。


ズガァン!


「なんだ!」
「だ…誰だ!?」


バシュッ
ドシュッ


俺は警備員が警報を鳴らす前に殴って気絶させた。なるべくバレずに行きたいからな。そして、監視カメラの電源を切った。俺はモニターが真っ暗になったのを確認し、部屋から出た。

俺は廊下に出てエレベーターに乗り、60階のボタンを押した。もうすぐでタロットカード使いとご対面だぜ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






ポーン


60階に着いてエレベーターは止まった。エレベーターの扉が開いたその時


ガッ!


「…クソ…危ねぇなぁ」


ドガッ!


エレベーターが開いた途端、いきなりハンマーで俺を殴ろうとしてきた男がいた。俺はハンマーを掴んで殴った。ライダーマン・ビーストの反射神経があってこその技だ。

「…流石!」
「誰だ!」

俺の目の前に拍手をしている子供がいた。仮面をしていて顔は見えない。

「…やっぱり大勢のタロットカード使いと戦ってきた人は違うね」
「お前がタロットカード使いか…」

そして、子供はクスッと笑って逃げ出した。

「待て!!」

俺も急いで追いかけた。そして


チャキ…

カチャ…


子供が入った部屋に俺も入った途端、俺の目の前はサプレッサー付きの銃口だらけだった。

「…クソ…まんまと罠にはまったようだ」

気付いていたのか…俺が侵入したことに…

「…それじゃあサヨナラだね…トシジ…!」

銃口から音もなく銃弾が発射された。


ズバババババッ!!!


「……!?」
「……へへ…ギリギリ全弾防げたぜ……!」

俺は発射された銃弾をビーストシャウトで防いでいた。

「…えぇ…」
「オラァ!!!」

俺は警備員に向かってビーストシャウトを振り回した。


フォンフォン!


警備員はどんどん吹き飛ばされていく。そして

「……あとはお前…だけだぜ…?」
「…へぇ……まさかこの人数を倒すとはね」

すると少年はいきなり窓を割って飛び降りた。

「おい!!」

俺が外を見るとパラシュートが開いていた。クソ!…やられた。だがこのまま逃すかよ!


「…一か八か………うぉぉ!」




ガシッ!!




「うわぁぁ!……嘘でしょ…?…あそこから…」
「へへ…逃すかよ!」

ビルから飛び降りて俺は子供の足を掴んだ。そして、パラシュートを操作して人気の無い森へ着地した。


バリバリバリッ!!


パラシュートが木々に引っかかって俺は投げ出された。

「うおっと!」

俺は起き上がって辺りを見渡した。しかし、子供の姿が無い。すると少し遠くの草むらが動いた。

「そこか!」

俺は森の中を走っていって子供を追いかけた。そうすると廃館がある少し開けた場所に出た。そして、子供は中央にある廃館に入っていった。

「…中で撒かれたらヤバイな」

俺は見失わないように急いで追いかけた。館はほぼ崩壊していて子供は月の光が差しているロビーの前で止まっていた。









「…ハァ…ハァ…」
「……苦労したんだ、お前を見つけるのに。だから絶対逃がさないぜ」

俺はゆっくり歩いていって子供の目の前に立った。

「…ふふ……ふふふ!………勝ったと思ってるでしょ?」
「ああ、追い詰めたしな」
「それは間違いだよ…」
「何?…おわッ!?」

子供は手榴弾を投げてきた。いや、これはスモークグレネードだ!!

「…くッ…待て!」
「僕は他のタロットカード使いと違って直接的な強さは無い。だから敵に会ったら逃げるんだ。だけどね!」

「グゴォォオオ!!!」

子供を追いかけて外へ出ると熊が立って雄叫びをあげていた、

「…僕は間接的に人間を殺すことにおいては誰にも負けない自信があるんだ!……そこのクマさんには闘争心を煽っておいた!」

クソ!…熊が邪魔だ。このままでは逃げられる…

「オラァァァ!!!」

目の前からだんだん遠くなってゆく子供を見て俺は急いで熊の目の前でビーストシャウトを掲げた。

「グルゥゥ…」
「そこで大人しくしとけよ!」

ビーストシャウトを使って熊に巨大な獣の幻を見せた。自分より強いと思わせると熊は大人しくなったので俺は急いで追いかけた。

「そうやすやすと逃すかよ!!!」












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