ディミオルゴ=プリェダーニエ

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第46話『姿無き者』

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ゴォォォ!!


俺の立っている場所に向かって飛行機が向かってきた。

「…ハ!?」

斎藤がいない…最初からこうしようとしていたのか。

「…クソが…!」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「…トシ…ジ」
「残念だったな、トシジは俺の策略で死んだ」
「クソ…!…お前!!」
「おいおい…誰が死んだって?」
「…なに…?」

俺は斎藤の背後に立っていた。


ドゴッ!!


「…ぐぁ…!!」

俺は斎藤を殴った。斎藤は壁にぶつかり、倒れた。

「な…なぜ…生きている…」
「これだ」

俺は【ワイヤーフック】を取り出した。

「…コイツを遠くの飛行機にくっつけたあとに俺はスカイタワーを飛び降りた。だから飛行機に当たる事は無い!」

【ワイヤーフック】は最大100m地点まで届く。それが救いだったか。

「…そして、どうやらお前の能力で発現した乗り物は1分後に消えるようだな。あの時の車も警察が来る頃には消えいて衝突した跡だけが残っていた」

飛行機が消えたあとに俺はスカイタワーに【ワイヤーフック】を引っ掛けて戻ってこれた。

「…ク…ソ…」

俺は斎藤が気絶する前に記憶を読み取った。





ーーーーーーー




「…」

記憶を読み取ったが前回の洗脳者と変わらなかった。洗脳されていない者も《皇帝》の後ろにいるデモニオの恐怖で動いているということも《世界》の薫君に教えてもらった。

デモニオの指示を《皇帝》が行い、洗脳が効かない者は恐怖で従える…か。

「…あの《皇帝》を探さない事には変わりないな」

俺はザインとスカイタワーを後にした。





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「…デモニオさん、身体中が傷だらけですが、大丈夫ですか」
「心配してくれてるの?…ありがとね。本心は思ってないんだろうけどさ」
「そんな馬鹿な…」

海堂は表情を変えずに答えた。そんな時、扉を開けてバンダナを巻いた男が入ってきた。

「…酷い有様だな、デモニオ」
「………火寺か」
「…手伝ってやろうか?…それ」

火寺はデモニオの腕を見て言った。

「頼むよ」


バキャッ!!


火寺はデモニオの折れた腕を掴み、元に戻した。

「…いきなりする奴がいるか!…やる瞬間くらい声をかけてよ!」
「痛かったか?」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「《皇帝》を倒す為の作戦を思いついた」

俺はXとマッドでハンバーガーを食べながら話していた。

「《皇帝》が俺の追ってるデモニオの有力な情報を持ってんだ。倒して聞き出す為に作戦を教えてくれ」
「…《隠者》」
「なんだよそれ」

Xは携帯を取り出して俺にある男の後ろ姿を撮った画像を見せた。

「《皇帝》にはガードが付いている。《隠者》のタロットカード使いだ。これはその男の後ろ姿」
「顔は無いのかよ」
「…誰も見たことが無いんだ」
「……はぁ…」
「《隠者》の能力は自在に顔や身体を操れる。しょっちゅう顔を変えてるから本当の顔は分からない、これは《隠者》が能力を始めて得た時の画像だ。本当の姿の画像はこれしか残っていない」

姿形を自在に操る…どこから襲ってくるか分からないな。

「…《皇帝》攻略の際の鬼門だ。まぁ、そいつの倒し方は考えてるがな」
「仕事が早いな」

俺はXから作戦を聞いて、マッドから出た。

「…《皇帝》の所へ行くか?」
「ああ…行くぜ…」

俺が歩いていた時、後ろから叫び声が聞こえた。

「…おい!トシジ避けろぉ!!!」

後ろを振り返るとXがナイフを振り上げている。

「…うぉ!?」


ザンッ


俺は避けた。振り下ろしたナイフは地面へ突き刺さった。

「…《隠者》か」

Xが二人いる。すると片方が喋り出した。

「…《皇帝》の障害は消す」
「クソ…いつ入れ替わった…!?」
「会計の時だ!…俺が会計を払っていた時にお前はもう一人の俺と店を出たのを見ていたんだ」

そして《隠者》は近くにある家の塀を登って逃げた。

「…離れるなよ…いつ俺たちのどちらかに入れ替わるか分からねぇ…」

俺たちが背中を合わせて周囲を警戒した。少し経ったあとXと俺は二人で辺りが安全な事を確認したあとに安心した。それも束の間その時に周囲から武器を持つ男達が現れた。

「…《皇帝》の手下どもか…」
「ぶっ殺せ!!」

大勢の男が俺たちに向かってくる。俺たちも応戦するが、まずい!

「…いつ入れ替わられるか分からない!」

戦いに集中していてお互いを確認できない、クソ!

「…トシジ!…一旦退避するぞ!」
「ああ!」

俺たちは入れ替わられる前に男達を突破した。そしてXと俺は一旦路地裏に隠れた。男達は俺たちに気付かずに通り過ぎた。

「…なんとかなったな」
「………」

俺はXを羽交い締めにした。Xは困惑している。

「な…なんだ!?」
「今だ!!」

その瞬間、スーツを着た男がXの首めがけて蹴った。











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