ディミオルゴ=プリェダーニエ

《シンボル》

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第47話『二つの姿』

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「…ぐがぁ!!?」

Xはその場に倒れた。そして虫の息になりながらも口を開けた。

「俺がXだぜ!」

スーツ姿の男は帽子を取った。そして、その男はXだった。

「やはりお前が《隠者》だな」
「何故……俺が《隠者》…だと…分かった」
「…俺とXは予め、背中を合わせた際にお互いに目印をつけていた。お前は服もそのままコピーする。だが、お前は最初にコピーした服のままXになりすました。それで俺はお前が《隠者》だと判断したのさ」
「馬鹿な…Xは安全確認をしてトシジと離れた際に気絶させた筈…」

Xはニヤリと笑って、首を見せた。首にはその形に会った湾曲の鉄板が装備されていた。

「お前のボス《皇帝》は俺を欲しがっていた。だから殺すこともできない。だからお前が俺を気絶させようとしてくることは分かっていたからな。身体中に鉄板を仕掛けていた」
「…手応えがあまり無かったのは…鉄板を仕込んでいた為…か…」

《隠者》はそのまま気絶した。その時《隠者》の顔や身体が元に戻っていった。見た目は30代の男だ。

「こんな顔だったんだな」

そんな時《隠者》のポケットから着信音がした。俺はポケットから電話を取った。かかってきたのはあの《皇帝》海堂からだ。その時にXが俺から電話を奪った。

「……《隠者》トシジは殺ったのか?」
「ああ、間違いなく死んでいるでしょう」
「…そうか…だが声が違うようだが…?」
「すみません、今はトシジと同行していたXの姿になっていまして」
「それじゃあXは…?」

Xは笑みを浮かべて答えた。

「…無傷で捕らえてあります…今夜中に身柄を引き渡します」
「…よくやった…それでは今夜、マリンリゾートホテルに連れてきてくれ」
「はい、しかし私事がありますので部下が連れて行きます」

そう言ってXは電話を切った。

「…へへ…これで『皇帝』の場所は突き止めたぜ」
「…今夜、行くって訳だな?」
「ああ、今夜『マリンリゾートホテル』の近くで集合だ」

マリンリゾートホテル…その名の通り海の近くにある高級ホテルだ。今夜そこに侵入して《皇帝》からデモニオの情報を聞き出すって訳だ。

俺はXと別れたあとにマンションに戻り、工作したあと準備をしてマリンリゾートホテルに向かった。








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「…」

俺はマリンリゾートホテルの入り口の近くにある石像で待っていた。やはり近くには《皇帝》の手下の黒服が沢山いる。俺は《隠者》を入れたバックを持ち、帽子を被って顔を見せないようにしていた。

「…遅れてごめんなさい…」
「え!?…いや……人違いじゃ…」

めちゃくちゃ美人な女性が声をかけてきた。だから女に縁のない俺は少し戸惑っていた。

「人違いじゃねぇよ」
「え!!?」
「…ったく…よく見ろよ…Xだ」

いつもは顔の半分を包帯で巻いているから分からなかったが、よく見ると包帯の隙間から見える目と口が同じだ。

「…お前…何でそんな格好してんだよ…」
「《皇帝》は女に優しいらしくてな、この格好なら近づけるし、この護衛に怪しまれず突破できると思ってな!」

と、Xは女声で言った。どこからどう見ても口調以外は女性だ。化粧も、ファッションも、声も、何もかも女性そのものだ。

「そんな特技あったのかよ…」
「……特技っていうよりも…無理矢理できるようにさせられたんだがな…」
「…え?」
「何でもねぇ!…さっさと行くぜ」

俺とXはマリンリゾートホテルに入っていった。






「…やっぱスゲェな…」

予想してはいたが凄い豪華なホテルだ。こんな所にアイツ泊まってんのか…いいなぁ…

「…名前を」

俺とXは偽名を書いて、案内された部屋に行った。やはり金持ちが泊まるような部屋だ。

「…あの《皇帝》海堂はこのホテルのVIPルームに泊まっている。VIPルームにはカードが無いと入れないがここで海堂と会う予定だった《隠者》がカードを持っていた」

そう言うとXはポケットからカードを取り出した。

「これで海堂の元へ行ける」
「よし!…早速行こうぜ!」
「…それじゃあ配置に着こう」

俺は部屋から出てVIPルームの入り口の近くのトイレに立った。Xはカードを提示してバックを持ち、VIPルームに入っていった。

「…うまくやれよ……」


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「……《隠者》の部下…か?」
「はい」
「ボスはこの部屋だ、無礼の無いようにな」

俺はその部屋に入った。

「…来たか…それで?…Xは?」
「こちらに」

俺はバックから俺が普段つけているように包帯を巻いた《隠者》を出した。

「……よし、あとはあの子供に頼むか……」
「それでは…失礼します」

俺は部屋から出ようとした、その時に海堂から声をかけられた。

「…なぁ…俺、今夜暇なんだが…今夜一緒にランチでもどうだ?…部下に言うのもなんだが…あまりにも君が美しくてね」

…かかった。俺はモテる女の動作は熟知している。どうすれば向こうからナンパされるかもな。

「…はい!…喜んで…」




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VIPルームから海堂とXが出てきた。どうやら誘い出すのは成功したらしいな。そして俺は[ビーストストライク]をしながら。Xと海堂が帰ってくるのを待っていた。















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