BLACK &white

第7章〜中学生・新たな人格の誕生〜

｀中学生になると、自分の小学校も含めて他2校から生徒が集められて初めましての人が沢山いました。
もちろん生徒は3倍になるので、まずは新しい生徒の名前を覚えなくてはならないのが苦痛でしかありませんでした。なのでクラスメイトの名前を覚えるまでは、相手を不快にしないようにしない様に頑張りました。今思えばこれは後に診断されますが※解離性健忘〔かいりせいけんぼう〕の始まりなのかもしれません。
小学生で仲が良かった男子はなぜか頭の良い人達が多くて皆、私立の中学に行ってしまいそのせいかなかなか男子と話せなかったです。
そこで、亮さんに代わりすぐに男子の輪の中に入れました。亮は人の懐に入るのが得意な人格です。
しかし、亮は女子が苦手なので女子を毛嫌いしていました。その気持ちが伝染してるのか瑞稀も相変わらず女子が苦手なままでした。それでわいけないと、空は新たな人格「聖子」が産まれました。
学校生活を送るためだけじゃなく、母の目を欺く為でもありました。
瑞稀の母親は古いタイプの親で「男は男らしく、女は女らしく」の人でした〔途中でその考えは、180度変ります〕。
なので、母は瑞稀に男子と遊ぶことを制約しました。
それもあり、空は聖子を生み出しました。

亮と聖子の正反対人格と瑞稀の3人で学校生活が始まりました。


※解離性健忘
　かいりせいけんぼう
・トラウマやストレスによって引き起こされる記憶喪失→記憶障害のこと。自分にとって重要な情報が思い出せなくなる。
記憶に空白期間がみられる。
長さは数年から数十年になることもある。