悲しい青年は異世界で幸せになる

氷室夢希

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1 プロローグ2

今日は楽しかったなぁ
みんなが誕生日会をしてくれるなんて思ってもいなかったからすごい嬉しい

「ただいま」

返事がないのはいつものことだ
そのままリビングに行くと誰もいなかった
珍しい、いつもなら母さんがいるのに今日はどこかに出かけているみたいだ
すると扉の開く音が聞こえる
弟が帰って来たみたいだ

「ただいま…」

「おかえり真斗(マサト)」

「チッ。話しかけんなよ」

そう言うとそのまま階段を上って部屋に行ってしまった

(僕の方がお兄さんなのに)

「挨拶は大切でしょうに。はぁ~…僕も部屋行こう」


僕がこんな反応をされるのには訳がある


僕はこの家の子じゃない


8歳の誕生日
両親が祝ってくれるのを家で待っていた
しかしなかなか帰って来ないので僕は眠ってしまった
次に目覚めたのは電話の音がしてからだ
そして告げられたのは


両親が亡くなったと言うことだった


それは酷いものだったと言う
麻薬を使用したトラックの運転手が猛スピードでぶつかり玉突きのように次の車次の車へとぶつかったと
いわゆる玉突き事故だった
両親はその一番最初にトラックにぶつけられてしまった
幼い自分にはあまりの出来事…
するとこの家に引き取られた
まぁ、こんな有様なのだが…
いつも冷たい事を言われてもなんともないのだか今日はダメだなぁ…
少し何かあると気持ちがナイーブになってしまう

「せっかくの楽しい気持ちが半減だなぁ」

僕はそのままカバンをかけたままベッドに倒れ込む
今日で18歳
あの日から10年かと思い目をつぶった

「どうか明日にはもとに戻っていますように…」

そう呟くと深い眠りに落ちるのだった


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