135 / 237
Case128.瓜二つの容疑者①
しおりを挟む
「久々の我が家は落ち着きますね」
マスコミ騒ぎがあった1週間後、海里は自分の家に帰っていた。荷物を片付け、一息ついた彼は自室のベッドに横たわる。
マスコミの間でもてはやされている話がデマであれば苦労はしない・・・・真実であるだけに、小夜さんにとっては重苦しいものになっている。しかし、誰が何のために? 小夜さんが警察に開示した情報にも、その事は一切無かったと東堂さんも言っていた。当然のことだ。それなのに、その情報が出回っている・・・・まるで、彼女の動きを封じ込めるために行動しているみたいだ。
そんなことを考えている時、海里のスマートフォンが鳴った。龍からである。
『今、来れるか? まだマスコミに追われるなら、無理して来て欲しいとは言わないが・・・・』
「いえ、行きます。今は大丈夫そうですし。どこですか?」
『アサヒの家の近所だ。住所はーー』
「分かりました。すぐに行きます」
※
「やあ、江本君。すっきりした顔をしてるね。その後、特に問題はなし?」
「はい。小夜さんはどうですか?」
「まだ全然。彼女の家の前を通ったけど、ずっとマスコミがたむろしていた。まあ、居場所が割れてないだけでも万々歳かな」
玲央は苦笑し、海里を手招きする。
事件現場はアサヒの家から1kmも離れていない家だった。彼女の家に負けず劣らずの豪邸で、中世の外国の城を彷彿とさせる門構えである。白い煉瓦で作られた壁は輝いており、庭には花畑や噴水が見えた。
「この辺りは豪邸ばかりですね」
「そういう場所なんだよね。政治家とか、会社経営者とか・・・・都内の富裕層の多くは、この辺りに住んでいるらしい」
「そうなんですね。そういえば、天宮家は、ここから遠いですけど、この辺りでしたもんね」
「ああ。年がら年中、高級車の通るところだよ」
家の中に入ると、写真を撮ったり指紋を採取したりしている鑑識と、住人と話をしている龍の姿があった。
「東堂さん。お疲れ様です」
「昼間から悪いな。こちらが、被害者の妻・立原風子さんだ」
「初めまして。カイリと申します」
立原風子は遠慮がちに頭を下げた。その時、隣にいた玲央の息を飲む音が聞こえた。海里は思わず目を丸くして彼に視線を移したが、玲央は誤魔化すように笑った。
「あ・・・・いや、何でもないよ。よろしくお願いします、立原さん。話は弟から聞きますので、あちらで休まれてください」
「ありがとうございます・・・・」
立原が奥の部屋に行くと、玲央は龍の方を振り向いた。
「事件の概要は聞けた?」
「ああ。今日の午前8時頃、風子さんは仕事に出かけた。出勤先は本庁近くの公民館だ。ちなみに、被害者の立原修さんの父親・誠也さんが会社の社長をしていて、一応そこの社員だが仕事はろくにしていない。」
「なるほど。風子さんはなぜ仕事を?」
「誠也さんからの勧めらしい。修さんと同じ仕事場だと、彼が余計に怠けるかもしれないから、全く違う場所に勤務欲しいと言われたって話だ」
「釈然としない話ですね・・・・。誠也さんにお話は聞けませんか?」
「仮にも社長だからな。風子さんに話したが、無理そうだ」
海里は考え込む姿勢をとった。漠然とした話にあまり納得がいかないらしい。
「やはり会社に直接行くべきでしょう」
「そんなこと言うだろうと思っていたが、本気か? かなり無茶な話だぞ」
「それは理解していますが、親子間の話が曖昧すぎます。直接本人に聞いた方が早いですよ」
海里の言葉に2人は眉間を抑えた。納得のいく言葉だが、簡単にいかないこともまた、事実であった。
その時。
「連絡しましょうか?」
「えっ、アサヒ?」
他の鑑識と仕事をしていたアサヒは、話が聞こえていたのか、立ち上がりながらそう言った。3人は唖然としている。
「詳しくは言えないけど、多分できるわ。一応、風子さんにお聞きしてくれる?」
「あ・・うん」
玲央は風子に連絡の許可をもらい、アサヒは部屋を出て、誰かに電話をかけ始めた。話の内容は聞こえないが、親しみを感じる軽い口調が聞こえて来る。
「12時半から30分だけ時間を作れるそうよ。江本さんとあなたたちのどちらかが会社に行く感じでいいんじゃない? はい、住所」
「ありがとうございます」
龍と玲央はアサヒの人脈を不思議に思ってたが、余計な事は聞かなかった。海里も2人と同じく彼女のことが気になったものの、事件の真実を知ることを優先した。
そして12時半前になり、海里と龍は会社に向かう準備を始めた。
「じゃあ行って来ます。すぐに戻りますので」
「急がなくてもいいよ。また後でね」
パトカーで来ないで欲しいと言われたので、仕方なく2人は龍の車に乗って立原誠也が経営する会社へ向かった。会社は高層ビルで、入口で2人を1人の女性が出迎えた。
「東堂龍様と江本海里様ですね。お待ちしておりました。社長秘書の辻眞美と申します」
2人は辻麻美の顔を見て目を見開いた。彼女は立原修の妻、風子と瓜二つだったのだ。2人が唖然としていると、彼女は心配そうに2人の顔を覗き込んだ。
「あの・・・・?」
「ああ、すみません。警視庁の東堂です。本日は時間を作って頂き、ありがとうございます」
「いえいえ。中へどうぞ」
3人は従業員用のエレベーターに乗って、社長室がある最上階へ向かった。長い廊下を進んだ後、最上階の奥にある立派な木製の扉を眞美がノックする。間を開けずに、中から太く威厳のある声が聞こえた。
「わざわざ足を運んで頂き、感謝します。どうぞお二方。おかけください」
丁寧な口調だったが、気怠げな感情が含まれていた。2人は気にせず続ける。
「息子さん・・・・修さんが亡くなられたことはご存知ですか?」
「風子さんからお聞きしました。確か・・・・刺殺と」
「はい」
事実の確認を済ませた龍は軽く頷き、海里の方を見た。後は任せるという意味だと取った海里は笑い、誠也に向き直る。
「修さんが亡くなる原因に心当たりはありますか? 怨恨の線などは?」
「あり得ないとは断言できませんね。最も・・・・恨まれるなら私である気がします。息子は亡き妻に似ていますし、間違い殺人の可能性も低い。となると、息子個人への恨み嫉みかと」
「そうですか・・・・。修さんの死亡推定時刻は今朝の10時頃なのですが、その時間どこで何を?」
「ここで仕事をしていました。証人は辻です」
眞美は軽く頷いた。恐らく、他に出入りした社員も同じことを言うだろうし、膨大な防犯カメラを誤魔化すことは難しいだろう。何にせよ、2人はお互いのアリバイを証明できると言って良かった。
「1つよろしいですか?」
口を開いたのは龍だった。海里はわずかに目を開く。誠也は落ち着いた口調でどうぞ、と言った。
「風子さんと眞美さん、随分容姿が似ていらっしゃいますよね。ご親戚か何かですか?」
「いえ。赤の他人ですよ。他人の空似というやつですね」
「・・・・なるほど」
短い事情聴取が終了し、2人は現場に戻った。
「どうだった?」
「親子の仲が悪いわけではないようです。ただ、誠也さんは風子さんをあまり・・・・よく思っていない気がします。彼女のことについて話題を振ったりすると、露骨に顔を曇らせていたので」
「嫁姑ならぬ嫁舅か。そんなのもあるんだね」
玲央が感心した声を上げると、龍は溜息をついた。
「どんな反応だよ。で、どうする?」
「取り敢えず事件の情報が欲しい。アサヒ、いつものように頼める?」
「ええ。・・・・分からないことが、多いもの」
そう答えたアサヒと、彼女を見る龍と玲央は、なぜか不安に満ちた表情を浮かべていた。
マスコミ騒ぎがあった1週間後、海里は自分の家に帰っていた。荷物を片付け、一息ついた彼は自室のベッドに横たわる。
マスコミの間でもてはやされている話がデマであれば苦労はしない・・・・真実であるだけに、小夜さんにとっては重苦しいものになっている。しかし、誰が何のために? 小夜さんが警察に開示した情報にも、その事は一切無かったと東堂さんも言っていた。当然のことだ。それなのに、その情報が出回っている・・・・まるで、彼女の動きを封じ込めるために行動しているみたいだ。
そんなことを考えている時、海里のスマートフォンが鳴った。龍からである。
『今、来れるか? まだマスコミに追われるなら、無理して来て欲しいとは言わないが・・・・』
「いえ、行きます。今は大丈夫そうですし。どこですか?」
『アサヒの家の近所だ。住所はーー』
「分かりました。すぐに行きます」
※
「やあ、江本君。すっきりした顔をしてるね。その後、特に問題はなし?」
「はい。小夜さんはどうですか?」
「まだ全然。彼女の家の前を通ったけど、ずっとマスコミがたむろしていた。まあ、居場所が割れてないだけでも万々歳かな」
玲央は苦笑し、海里を手招きする。
事件現場はアサヒの家から1kmも離れていない家だった。彼女の家に負けず劣らずの豪邸で、中世の外国の城を彷彿とさせる門構えである。白い煉瓦で作られた壁は輝いており、庭には花畑や噴水が見えた。
「この辺りは豪邸ばかりですね」
「そういう場所なんだよね。政治家とか、会社経営者とか・・・・都内の富裕層の多くは、この辺りに住んでいるらしい」
「そうなんですね。そういえば、天宮家は、ここから遠いですけど、この辺りでしたもんね」
「ああ。年がら年中、高級車の通るところだよ」
家の中に入ると、写真を撮ったり指紋を採取したりしている鑑識と、住人と話をしている龍の姿があった。
「東堂さん。お疲れ様です」
「昼間から悪いな。こちらが、被害者の妻・立原風子さんだ」
「初めまして。カイリと申します」
立原風子は遠慮がちに頭を下げた。その時、隣にいた玲央の息を飲む音が聞こえた。海里は思わず目を丸くして彼に視線を移したが、玲央は誤魔化すように笑った。
「あ・・・・いや、何でもないよ。よろしくお願いします、立原さん。話は弟から聞きますので、あちらで休まれてください」
「ありがとうございます・・・・」
立原が奥の部屋に行くと、玲央は龍の方を振り向いた。
「事件の概要は聞けた?」
「ああ。今日の午前8時頃、風子さんは仕事に出かけた。出勤先は本庁近くの公民館だ。ちなみに、被害者の立原修さんの父親・誠也さんが会社の社長をしていて、一応そこの社員だが仕事はろくにしていない。」
「なるほど。風子さんはなぜ仕事を?」
「誠也さんからの勧めらしい。修さんと同じ仕事場だと、彼が余計に怠けるかもしれないから、全く違う場所に勤務欲しいと言われたって話だ」
「釈然としない話ですね・・・・。誠也さんにお話は聞けませんか?」
「仮にも社長だからな。風子さんに話したが、無理そうだ」
海里は考え込む姿勢をとった。漠然とした話にあまり納得がいかないらしい。
「やはり会社に直接行くべきでしょう」
「そんなこと言うだろうと思っていたが、本気か? かなり無茶な話だぞ」
「それは理解していますが、親子間の話が曖昧すぎます。直接本人に聞いた方が早いですよ」
海里の言葉に2人は眉間を抑えた。納得のいく言葉だが、簡単にいかないこともまた、事実であった。
その時。
「連絡しましょうか?」
「えっ、アサヒ?」
他の鑑識と仕事をしていたアサヒは、話が聞こえていたのか、立ち上がりながらそう言った。3人は唖然としている。
「詳しくは言えないけど、多分できるわ。一応、風子さんにお聞きしてくれる?」
「あ・・うん」
玲央は風子に連絡の許可をもらい、アサヒは部屋を出て、誰かに電話をかけ始めた。話の内容は聞こえないが、親しみを感じる軽い口調が聞こえて来る。
「12時半から30分だけ時間を作れるそうよ。江本さんとあなたたちのどちらかが会社に行く感じでいいんじゃない? はい、住所」
「ありがとうございます」
龍と玲央はアサヒの人脈を不思議に思ってたが、余計な事は聞かなかった。海里も2人と同じく彼女のことが気になったものの、事件の真実を知ることを優先した。
そして12時半前になり、海里と龍は会社に向かう準備を始めた。
「じゃあ行って来ます。すぐに戻りますので」
「急がなくてもいいよ。また後でね」
パトカーで来ないで欲しいと言われたので、仕方なく2人は龍の車に乗って立原誠也が経営する会社へ向かった。会社は高層ビルで、入口で2人を1人の女性が出迎えた。
「東堂龍様と江本海里様ですね。お待ちしておりました。社長秘書の辻眞美と申します」
2人は辻麻美の顔を見て目を見開いた。彼女は立原修の妻、風子と瓜二つだったのだ。2人が唖然としていると、彼女は心配そうに2人の顔を覗き込んだ。
「あの・・・・?」
「ああ、すみません。警視庁の東堂です。本日は時間を作って頂き、ありがとうございます」
「いえいえ。中へどうぞ」
3人は従業員用のエレベーターに乗って、社長室がある最上階へ向かった。長い廊下を進んだ後、最上階の奥にある立派な木製の扉を眞美がノックする。間を開けずに、中から太く威厳のある声が聞こえた。
「わざわざ足を運んで頂き、感謝します。どうぞお二方。おかけください」
丁寧な口調だったが、気怠げな感情が含まれていた。2人は気にせず続ける。
「息子さん・・・・修さんが亡くなられたことはご存知ですか?」
「風子さんからお聞きしました。確か・・・・刺殺と」
「はい」
事実の確認を済ませた龍は軽く頷き、海里の方を見た。後は任せるという意味だと取った海里は笑い、誠也に向き直る。
「修さんが亡くなる原因に心当たりはありますか? 怨恨の線などは?」
「あり得ないとは断言できませんね。最も・・・・恨まれるなら私である気がします。息子は亡き妻に似ていますし、間違い殺人の可能性も低い。となると、息子個人への恨み嫉みかと」
「そうですか・・・・。修さんの死亡推定時刻は今朝の10時頃なのですが、その時間どこで何を?」
「ここで仕事をしていました。証人は辻です」
眞美は軽く頷いた。恐らく、他に出入りした社員も同じことを言うだろうし、膨大な防犯カメラを誤魔化すことは難しいだろう。何にせよ、2人はお互いのアリバイを証明できると言って良かった。
「1つよろしいですか?」
口を開いたのは龍だった。海里はわずかに目を開く。誠也は落ち着いた口調でどうぞ、と言った。
「風子さんと眞美さん、随分容姿が似ていらっしゃいますよね。ご親戚か何かですか?」
「いえ。赤の他人ですよ。他人の空似というやつですね」
「・・・・なるほど」
短い事情聴取が終了し、2人は現場に戻った。
「どうだった?」
「親子の仲が悪いわけではないようです。ただ、誠也さんは風子さんをあまり・・・・よく思っていない気がします。彼女のことについて話題を振ったりすると、露骨に顔を曇らせていたので」
「嫁姑ならぬ嫁舅か。そんなのもあるんだね」
玲央が感心した声を上げると、龍は溜息をついた。
「どんな反応だよ。で、どうする?」
「取り敢えず事件の情報が欲しい。アサヒ、いつものように頼める?」
「ええ。・・・・分からないことが、多いもの」
そう答えたアサヒと、彼女を見る龍と玲央は、なぜか不安に満ちた表情を浮かべていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
日本国破産?そんなことはない、財政拡大・ICTを駆使して再生プロジェクトだ!
黄昏人
SF
日本国政府の借金は1010兆円あり、GDP550兆円の約2倍でやばいと言いますね。でも所有している金融性の資産(固定資産控除)を除くとその借金は560兆円です。また、日本国の子会社である日銀が460兆円の国債、すなわち日本政府の借金を背負っています。まあ、言ってみれば奥さんに借りているようなもので、その国債の利子は結局日本政府に返ってきます。え、それなら別にやばくないじゃん、と思うでしょう。
でもやっぱりやばいのよね。政府の予算(2018年度)では98兆円の予算のうち収入は64兆円たらずで、34兆円がまた借金なのです。だから、今はあまりやばくないけど、このままいけばドボンになると思うな。
この物語は、このドツボに嵌まったような日本の財政をどうするか、中身のない頭で考えてみたものです。だから、異世界も超能力も出てきませんし、超天才も出現しません。でも、大変にボジティブなものにするつもりですので、楽しんで頂ければ幸いです。
コーヒーとCEOの秘密🔥他
シナモン
恋愛
§ コーヒーとCEOの秘密 (完)
『今日もコーヒー飲んでなーい!』意思疎通の取れない新会長に秘書室は大わらわ。補佐役の赤石は真っ向勝負、負けてない。さっさと逃げ出すべく策を練る。氷のように冷たい仮面の下の、彼の本心とは。氷のCEOと熱い秘書。ラブロマンスになり損ねた話。
§ 瀬尾くんの秘密 (完)
瀬尾くんはイケメンで癒しの存在とも言われている。しかし、彼にはある秘密があった。
§ 緑川、人類の運命を背負う (完)
会長の友人緑川純大は、自称発明家。こっそり完成したマシンで早速タイムトラベルを試みる。
理論上は1日で戻ってくるはずだったが…。
会長シリーズ、あまり出番のない方々の話です。出番がないけどどこかにつながってたりします。それぞれ主人公、視点が変わります。順不同でお読みいただいても大丈夫です。
タイトル変更しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる