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Case155.容疑者・江本海里③
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「これは・・・血?だとしたら、犯人はここで血のついた手か何かを洗った?壁が濡れているのは勢いよく水を出したせいで、血もその時に・・・?」
海里は県警からもらったゴム手袋をはめ、洗面台の下にあるゴミ箱を開けた。
「これ、は・・・。」
「おや、何かありしたか?」
吾妻の声に応えるように、海里はゴミ箱の中身を引っ張り出した。
彼が取り出したのは、血のついたバスローブだった。
「私は昨夜バスローブを使っていません。脱衣所の所に自分の物があります。被害者も同じ物を着ていますし、これは犯人の物だと考えるのが妥当では?」
吾妻は微笑を浮かべ、首を捻らせながら言った。
「どうでしょうね。元々あなたが持ってきていた可能性は否定できない。ありもしない犯人をでっち上げるなんて無茶苦茶だ。」
「でっち上げてはいませんが、とにかくこれは犯人に繋がる証拠品です。管理はそちらにお任せします。」
海里は半ば強引にバスローブを渡した。吾妻はそれを受け取り、すぐに部下へ渡す。
(犯人はバスローブを着て犯行に及んだ。つまり、被害者同様入浴後。となると犯行時間は午後20時より後になる。加えて、田村恵一郎はパーティーに21時まで出席していたという話がある。大浴場を使ったとしたら犯行時間は限られるけど・・・。)
「すみません。田村さんの部屋に案内してくれませんか?」
「・・・まあ、そのくらいなら良いでしょう。私たちも確かめたいですし。」
海里たちは颯爽と田村恵一郎の部屋に向かった。右隣の部屋には田村の妻子が泊まっており、左隣の部屋には秘書、その隣にSPが泊まっていた。
「ではSPの皆さんは21時に警護を終えて部屋へ。その後は秘書の永井九郎さん、あなたと一緒だったんですね?」
「はい。奥様とお子様は20時頃に部屋に戻られました。もし事件のことをお聞きになるにしても、今は・・・。」
「落ち着いたらお聞きしますよ。永井さんはいつまで田村さんと?」
永井は思い出すかのように天井を仰いだ。
「ええっと・・・パーティーの片付けが終わった21時半くらいです。私は部屋で入浴しましたが、田村先生は大浴場に行かれて。」
「1人で、ですか?」
永井は頷いた。海里は政界の重鎮がそんな簡単に1人になっていいのかと不思議に思い、首を傾げた。
「最後に田村さんの姿を見たのは誰です?」
「ホテルマンが22時頃に大浴場から出てくる田村先生を見たそうです。」
「つまり22時までは生きていた・・・。私の部屋に血痕はありませんでしたから、殺害場所は・・・・」
海里はさっと部屋に入った。居間の中央に赤黒い染みがある。
「ここですね。」
「殺されたのが部屋の中ということは、田村は犯人に気を許していたのでしょう。」
そういったのは吾妻だった。海里は頷く。
「そうですね。部屋に入れる人は限られています。そして、ここはオートロックです。部屋の中にいる人間が開けなければ他者は入れない。田村さんはここで殺害された後、“なぜか”犯人に運ばれ、私の部屋に放り込まれた。」
「まだ犯人探しを?」
「当然です。それに、仮に私が犯人だとして、なぜ遺体を自分の部屋に放置するんです?自分が犯人だと宣言しているようなものでしょう。ですから、私は犯人ではないと言っているんですよ。」
「どうだか。」
皮肉な笑みを浮かべる吾妻をあしらい、海里は田村の鞄を探った。
「永井さん。田村さんは睡眠障害を抱えていらっしゃったんですか?」
海里はそう言って小さな瓶を出した。永井は頷く。
「多忙とストレスで眠りが浅いので用意されていました。毎夜必ず服用されていたと思いますよ。」
「・・・・抵抗した後がなかった理由はこれかもしれませんね。」
吾妻は瓶を見つめ、指紋がついていることに気がついた。海里から半ば強引に奪い、鑑識に渡す。
「ちょっと待ってください。それ、一粒頂けませんか?」
「はあ?」
「念のためです。」
吾妻は渋々と言った様子で海里に一粒渡した。海里は礼を言いながら受け取り、小さなジップロックに入れる。直後にスマートフォンを出し、薬の写真を撮った。
「何を?」
「専門家にお聞きしているんです。ご心配なく、邪魔はしません。」
「なら結構です。まだこの部屋に用がありますか?」
「いえ。永井さん。あなたの部屋やSPの皆さんの部屋を見せて頂いても?」
「分かりました。どうぞ。」
その後、海里は永井やSPたちの部屋を確認し、バスローブの有無を確かめた。そして、妻子の部屋に入ろうとした時、海里のスマートフォンが鳴った。
「東堂さん。すみません、何か分かりましたか?」
『何か・・というより、田村恵一郎全体のことだな。
家族は妻の伽耶子、息子の一哉と治郎の4人。交友関係は広く、あらゆる政治家と大方面識がある。数年前に総理大臣に賄賂を送ったの送ってないのと言っていたが、詳細は不明。秘書の永井九郎は現在30歳で、5年前から田村の秘書をしている。永井と家族の仲は良好だが、田村本人と妻子は不仲。原因は田村の浮気にあるらしい。』
「浮気?初めて聞きましたね。」
『表沙汰になってなかったからな。で、恨みを買う可能性は数年前の賄賂の件と、妻子の不仲で十分ありうる。特に長男の一哉は権力主義の父親が嫌いで、昨年に家を出て1人暮らしをしている。』
海里は頷きながら話を聞いていた。龍は続ける。
『ただ政治家同士の諍いで殺されたとしても、政治家本人が手を下すことはまずあり得ない。何かしら他人の手を借りて殺害しただろう。刺殺だったな?』
「はい。胸やその周辺に何度も刺された後があります。傷の深さも様々で、傷自体というより出血多量で亡くなった可能性があるかと。」
海里の言葉に龍は頷いた。
『よくある殺害方法だな。田村に抵抗の後は?』
「見たところありません。田村さんの鞄の中から睡眠薬らしき物が出てきたので、日常的に服用している話が事実なら、頷ける話です。」
『そうだな。確信は?』
「微妙ですから、“専門家”にお聞きしました。そのうち返事が来ると思いますよ。」
海里の言葉に、龍はそうか、と言った。彼は軽く息を吐き、言う。
『神奈川県警の吾妻だろ?面倒くさい奴に捕まったな。』
「ご存知なんですか?」
『まあな。年代は一俺たちより回りほど上田が、知っているよ。吾妻は元々警視庁の捜査一課にいたんだが、強引な捜査が問題になって異動したんだ。気をつけろよ?変な言いがかりつけてくるかもしれねえぞ。』
海里は先程のやりとりを思い出し、内心溜息をついた。
「・・・既につけられてる気もしますけど、まあ気をつけます。それくらいですか?」
『ああ。参考になったか?』
「ええ。田村さんを取り巻く人間関係が大方、分かりました。後は犯人と私の部屋に運んだ理由ですね。どうにかしますよ。」
『おう。逮捕されないように頑張れよ。』
海里は苦笑しながら電話を切った。溜息をつき、腕を組む。
(奥さんとお子さんに会わないことには始まらない。後で話を聞こう。)
海里は1度部屋に戻り、犯人に繋がる物が落ちていないか調べた。
「あれ?原稿用紙の表紙が・・ない?昨夜まであったはずなのに・・・・。」
その瞬間、海里は寒気がした。原稿を止めてあったホッチキスが取れていたからだ。強引に取られたのか、原稿用紙は破れている。加えて、わずかに血痕が付いていた。
「ここにいたんですか。」
開け放しの扉から入ってきた吾妻の手には、血のついた原稿用紙があった。丁寧に血判まで押されている。海里は息を呑んだ。
「これはあなたの原稿ですね?もう少し詳しい話を聞かせて頂いても構いませんか?小説探偵さん。」
海里は県警からもらったゴム手袋をはめ、洗面台の下にあるゴミ箱を開けた。
「これ、は・・・。」
「おや、何かありしたか?」
吾妻の声に応えるように、海里はゴミ箱の中身を引っ張り出した。
彼が取り出したのは、血のついたバスローブだった。
「私は昨夜バスローブを使っていません。脱衣所の所に自分の物があります。被害者も同じ物を着ていますし、これは犯人の物だと考えるのが妥当では?」
吾妻は微笑を浮かべ、首を捻らせながら言った。
「どうでしょうね。元々あなたが持ってきていた可能性は否定できない。ありもしない犯人をでっち上げるなんて無茶苦茶だ。」
「でっち上げてはいませんが、とにかくこれは犯人に繋がる証拠品です。管理はそちらにお任せします。」
海里は半ば強引にバスローブを渡した。吾妻はそれを受け取り、すぐに部下へ渡す。
(犯人はバスローブを着て犯行に及んだ。つまり、被害者同様入浴後。となると犯行時間は午後20時より後になる。加えて、田村恵一郎はパーティーに21時まで出席していたという話がある。大浴場を使ったとしたら犯行時間は限られるけど・・・。)
「すみません。田村さんの部屋に案内してくれませんか?」
「・・・まあ、そのくらいなら良いでしょう。私たちも確かめたいですし。」
海里たちは颯爽と田村恵一郎の部屋に向かった。右隣の部屋には田村の妻子が泊まっており、左隣の部屋には秘書、その隣にSPが泊まっていた。
「ではSPの皆さんは21時に警護を終えて部屋へ。その後は秘書の永井九郎さん、あなたと一緒だったんですね?」
「はい。奥様とお子様は20時頃に部屋に戻られました。もし事件のことをお聞きになるにしても、今は・・・。」
「落ち着いたらお聞きしますよ。永井さんはいつまで田村さんと?」
永井は思い出すかのように天井を仰いだ。
「ええっと・・・パーティーの片付けが終わった21時半くらいです。私は部屋で入浴しましたが、田村先生は大浴場に行かれて。」
「1人で、ですか?」
永井は頷いた。海里は政界の重鎮がそんな簡単に1人になっていいのかと不思議に思い、首を傾げた。
「最後に田村さんの姿を見たのは誰です?」
「ホテルマンが22時頃に大浴場から出てくる田村先生を見たそうです。」
「つまり22時までは生きていた・・・。私の部屋に血痕はありませんでしたから、殺害場所は・・・・」
海里はさっと部屋に入った。居間の中央に赤黒い染みがある。
「ここですね。」
「殺されたのが部屋の中ということは、田村は犯人に気を許していたのでしょう。」
そういったのは吾妻だった。海里は頷く。
「そうですね。部屋に入れる人は限られています。そして、ここはオートロックです。部屋の中にいる人間が開けなければ他者は入れない。田村さんはここで殺害された後、“なぜか”犯人に運ばれ、私の部屋に放り込まれた。」
「まだ犯人探しを?」
「当然です。それに、仮に私が犯人だとして、なぜ遺体を自分の部屋に放置するんです?自分が犯人だと宣言しているようなものでしょう。ですから、私は犯人ではないと言っているんですよ。」
「どうだか。」
皮肉な笑みを浮かべる吾妻をあしらい、海里は田村の鞄を探った。
「永井さん。田村さんは睡眠障害を抱えていらっしゃったんですか?」
海里はそう言って小さな瓶を出した。永井は頷く。
「多忙とストレスで眠りが浅いので用意されていました。毎夜必ず服用されていたと思いますよ。」
「・・・・抵抗した後がなかった理由はこれかもしれませんね。」
吾妻は瓶を見つめ、指紋がついていることに気がついた。海里から半ば強引に奪い、鑑識に渡す。
「ちょっと待ってください。それ、一粒頂けませんか?」
「はあ?」
「念のためです。」
吾妻は渋々と言った様子で海里に一粒渡した。海里は礼を言いながら受け取り、小さなジップロックに入れる。直後にスマートフォンを出し、薬の写真を撮った。
「何を?」
「専門家にお聞きしているんです。ご心配なく、邪魔はしません。」
「なら結構です。まだこの部屋に用がありますか?」
「いえ。永井さん。あなたの部屋やSPの皆さんの部屋を見せて頂いても?」
「分かりました。どうぞ。」
その後、海里は永井やSPたちの部屋を確認し、バスローブの有無を確かめた。そして、妻子の部屋に入ろうとした時、海里のスマートフォンが鳴った。
「東堂さん。すみません、何か分かりましたか?」
『何か・・というより、田村恵一郎全体のことだな。
家族は妻の伽耶子、息子の一哉と治郎の4人。交友関係は広く、あらゆる政治家と大方面識がある。数年前に総理大臣に賄賂を送ったの送ってないのと言っていたが、詳細は不明。秘書の永井九郎は現在30歳で、5年前から田村の秘書をしている。永井と家族の仲は良好だが、田村本人と妻子は不仲。原因は田村の浮気にあるらしい。』
「浮気?初めて聞きましたね。」
『表沙汰になってなかったからな。で、恨みを買う可能性は数年前の賄賂の件と、妻子の不仲で十分ありうる。特に長男の一哉は権力主義の父親が嫌いで、昨年に家を出て1人暮らしをしている。』
海里は頷きながら話を聞いていた。龍は続ける。
『ただ政治家同士の諍いで殺されたとしても、政治家本人が手を下すことはまずあり得ない。何かしら他人の手を借りて殺害しただろう。刺殺だったな?』
「はい。胸やその周辺に何度も刺された後があります。傷の深さも様々で、傷自体というより出血多量で亡くなった可能性があるかと。」
海里の言葉に龍は頷いた。
『よくある殺害方法だな。田村に抵抗の後は?』
「見たところありません。田村さんの鞄の中から睡眠薬らしき物が出てきたので、日常的に服用している話が事実なら、頷ける話です。」
『そうだな。確信は?』
「微妙ですから、“専門家”にお聞きしました。そのうち返事が来ると思いますよ。」
海里の言葉に、龍はそうか、と言った。彼は軽く息を吐き、言う。
『神奈川県警の吾妻だろ?面倒くさい奴に捕まったな。』
「ご存知なんですか?」
『まあな。年代は一俺たちより回りほど上田が、知っているよ。吾妻は元々警視庁の捜査一課にいたんだが、強引な捜査が問題になって異動したんだ。気をつけろよ?変な言いがかりつけてくるかもしれねえぞ。』
海里は先程のやりとりを思い出し、内心溜息をついた。
「・・・既につけられてる気もしますけど、まあ気をつけます。それくらいですか?」
『ああ。参考になったか?』
「ええ。田村さんを取り巻く人間関係が大方、分かりました。後は犯人と私の部屋に運んだ理由ですね。どうにかしますよ。」
『おう。逮捕されないように頑張れよ。』
海里は苦笑しながら電話を切った。溜息をつき、腕を組む。
(奥さんとお子さんに会わないことには始まらない。後で話を聞こう。)
海里は1度部屋に戻り、犯人に繋がる物が落ちていないか調べた。
「あれ?原稿用紙の表紙が・・ない?昨夜まであったはずなのに・・・・。」
その瞬間、海里は寒気がした。原稿を止めてあったホッチキスが取れていたからだ。強引に取られたのか、原稿用紙は破れている。加えて、わずかに血痕が付いていた。
「ここにいたんですか。」
開け放しの扉から入ってきた吾妻の手には、血のついた原稿用紙があった。丁寧に血判まで押されている。海里は息を呑んだ。
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