無知過ぎた初恋の話

白雪一

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無知過ぎた初恋の話

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初恋というものをしたのは中学校に入学してからだった。

部活動の説明会があり、そこで目に付いた吹奏楽部の2年生の先輩に僕は恋をした。黒髪ロングで可愛い系の顔だったし、今思えばどストライクな先輩だった。あと超良い匂いが年がら年中するので香水疑惑とか出てたのも懐かしい。

しかし、当時の僕は恋とかそういうのを知らなかった青二才だったし、当時はそれがなんなのか分からず、恋とも自覚せず。

でも、確実に、彼女を好いていた。

彼女と同じ部活に入ったけれども特にアプローチとかも何もせず、時が段々流れていくだけ。

夏から少し涼しくなってきた9月頃にふと先輩から休憩中質問された。

「好きな人居るの?」

これへの返答は早かった。

「○○さんです」

至極当たり前の回答だと思っていた。ありのままを答えたのだから。ただ、今思えばあまりに愚行すぎた。恥ずかしすぎる。

先輩は驚いたようだった。実質告白されたのだからそれはそうだろうよ。あの時の先輩の驚きようと赤面は今でも覚えてる。


そこからは特に進展も何もなく部活動で一緒に頑張っていった。びっくりするぐらい何も無かった。

そして先輩が卒業する日が間近となった。

一応先輩は部長だったので、先輩から部長になった僕への引き継ぎという事で、音楽室で色々やらなきゃいけなかった。その時に沢山先輩と喋る中でとうとうあの実質告白の話になった。

そこで分かったのはあれが告白扱いだった事と先輩にとっての人生初の告白があれだった事。

ここら辺でやっと恋をしてたんだと実感した僕だが、もし過去に戻れるなら中学校入学辺りの僕を殴って鈍感さを直したい。

何はともあれ先輩的には凄く嬉しかったらしい。幸せならOKといったところだろうか、その時の僕も割と満更でもなかった気がする。


今でもちゃんとした告白なら付き合う事が出来ただろうかと思う。苦いというより羞恥心でいっぱいになりそうな初恋だった。




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