悲痛な呻きは虚しく空間に溶け込む

五月雨時雨

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悲痛な呻きは虚しく空間に溶け込む

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背中側で拘束された腕を幾ら暴れさせても、状況は変えられない。左右を遊び無く密着させる拘束を加えられた足に必死で力を込め続けても、敵の支配下に置かれた事実は覆せない。
左右の手首と二の腕をきつく括り、足首と太ももを緩み無く一つにまとめる黒革のベルトを巻き付けられ、手首と足首のベルトを後から足された別のベルトを用いて短く結合されてしまった男達が衣服と自由を奪い取られた裸体をどんなにもがかせようとも、両手両足を大きく制限された無様な姿からは離れられない。
捕らえようとしていた海賊達の策略に嵌められて逆に捕らわれ、逞しく鍛え上げられた裸体から抵抗の選択肢を一つ残らず没収された哀れな男達は、言葉と舌噛みを封じる為にと口内に押し込まれ歯に噛まされた二重の布猿轡ごしに情けなくくぐもった悲鳴を発しながら、一つのベッドに仲良く並んで転がされた抗えぬ肉体を海賊達の思い通りに弄ばれるしか無い。
憎むべき海賊の手に堕ち、どうすることも出来ずに嬲られるだけの存在へと貶められた正義に属する男達は、自分と仲間を攫って海上を往く海賊船の外から聞こえてくる音と海賊達の愉悦を露わにした声を耳にしながら、無防備な弱点達を容赦無く苛んでくる意に染まぬ快楽に悶え苦しめられること以外、取れる行動などありはしないのだ。

「んっ、ぐぅぅーっ! ふぐっ、ぶむぅぅっ!!」
「お、どうした? もしかしてまたイっちまうのか? 大嫌いな海賊にチ○コ弄くられながら、またみっともなく射精しちまうのか、ん?」

迫り来る絶頂に拒絶を示す様を憎き海賊に嘲笑われても、無理矢理に勃起させられた男根を休み無く扱いてくる手から逃れたくても逃れられない男はこれ以上無い悔しさを覚えながら、甘く歪んだ鳴き声を発しつつ十数度目の絶頂へと押し上げられるしか無い。

「ふぐっ、ぶふうぅ! んむ、むぶふぅぅ!!」
「ほらほら、しっかり耐えないとまた射精させられちまうぞ? 俺達海賊にいたぶられながら、触られてすらいないチ○コから精液漏らしちまうぞ?」

一番の弱点である男根を放置されたまま乳首を捏ねられ、仰向けの姿勢に固められた裸体全体を巧みに撫で回される男は、直接の刺激無しでも男根を絶頂へと導かれてしまうくらいに淫らな熟成を促されてしまった身体を駆け巡る甘い衝動を抑えようと試みることすらも叶わぬまま、手足のベルトを軋ませつつ異常な形での射精を海賊達の眼前で強要されるしか無い。
イきたくないのにイかされる。気高き正義の意思を保つ余裕さえ取り戻せぬまま、逆らえぬ裸体で快楽を極めさせられ続ける。
わずかな休憩すらも挟まずに叩き込まれる淫蕩な責め苦に悶え狂わされるイき地獄。心の底から嫌悪していた海賊達に対して放つ誇りを捨てた哀願を笑い飛ばされながら継続される残忍その物な絶頂地獄。そんな拷問を長時間に渡って味わわされ、精も根も吐き出す精液も尽き果てる程に甘い高みに押し上げられた男達は、悲鳴すらもまともに紡がなくなり汗と淫液に塗れた裸体の痙攣も限界を感じさせる物となった頃、ようやく断続的な絶頂から解放された。
仲間の肉体を汚していた淫猥な液体を雑に拭った白布を用いた鼻と口を覆う三重目の猿轡を施され、淫らで不快に濡れた最後の猿轡越しにお互いの口が密着している状態を生み出す首同士を一つに括るベルトを装着され、長い長い悦楽の辱めによって感度抜群となった二つの裸体が嫌でも触れ合う格好を作り出された上で、正義の男達は非道な宣告と共に海賊船の一室へと置き去りにされてしまったのだ。

「そろそろ壊れちまいそうだし、今日はここまでで許してやるよ」
「明日からは、立派な肉便器になれるようにケツの方を苛めてやるからな?」
「んじゃ、また明日。俺達が次戻ってくるまで、自分と仲間のいやらしい匂いをたっぷり嗅ぎながら、自分達が海賊の肉便器になったことをしっかり理解しておくんだぞー?」
「ふぐ、むぐうぅ……!」
「んも、ぶふおぉ」

尖りきった乳首同士と膨らみきった男根同士が擦れ合う快感に目を剥き、体液で濡れそぼった肌同士がにちゅにちゅと音を立てて摩擦し合う刺激で思わず漏らした憔悴色の呻きがもたらす振動にすらも上乗せの悦びを募らせながら、身動きを封じるベルトとの格闘さえもままならない男達は猿轡を濡らすお互いの淫臭を呼吸の度に味わいありとあらゆる情報を快楽に紐付けてしまうように仕向けられた裸体の痙攣を制しつつ、誰にも届かぬ助けての思いを乗せたか細い呻きを自分達の持ち主となった海賊が所有する船の一室に虚しく溶け込ませていた。
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