淫蕩な獣達は新入りに歓迎を寄せる

五月雨時雨

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淫蕩な獣達は新入りに歓迎を寄せる

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帝都から遠く離れた辺境に存在する広大な森の中には、かつてこの世界を恐怖によって支配した魔王の手で生み出された獣人型の魔物達が集落を作り森に漂う魔力を得ながらの生活を細々と送っている。
遠い昔から語り継がれるその伝承を確かめた者は未だ一人もいない。調査の為に森へと足を踏み入れた学者達は誰一人として帰ってきていない。そんな事実に対して逆に探究心を燃え上がらせた一人の青年学者は、培った魔術と知識を駆使して自分だけでの探索を進め、とうとう森の深部にてその集落が実在するという確証を手にした。
予想もしていなかった集落の淫蕩な日常を目の当たりにするという形で、だ。

「○○ゥ、モット! モットイッパイホジッテェ!」
「あぁ、任せてくれ。お望み通りにほじりまくってあげるよ」
「□□、キモチイイ! オマエノチ○コ、ギモヂイイィッ!」
「君のお尻も気持ち良いよ。気を抜くと、君を満足させる前に果ててしまいそうだ……!」

狼や虎、牛や馬といった様々な獣人達が筋肉に覆われた屈強な裸体を森の中央に作られた集落へと降り注ぐ陽光の中で淫らに痙攣させつつ、尻穴を掻き回す男根に対しての至福をぎこちない言葉で叫んでいる。集落の存在を確かめる目的で森に入りそのまま消息を絶ったと伝えられていた学者達が、本来ならばとっくの昔に寿命を迎えているはずの男達が、獣人達の魔力にあてられて存在が変質したと一目で分かる紫がかった裸体を夢中で動かしつつ興奮を滾らせた男根で人ならざる魔物達を熱烈に犯し抜いている。
そのあまりに異常な光景に出くわした青年は、行為の音を耳にして接近したことへの後悔を募らせつつ木の陰に隠れた状態で幸福を露わにした肉欲の宴を呆然と見つめている。ただ隠れていれば良いだけなのだからわざわざ淫猥な光景を凝視する必要は無い。当たり前の情報を思い出すことも出来ない青年は、視覚と聴覚から入り込む快楽に溺れる獣達の姿を眺めながら、じょじょに自身も欲情を膨らませていく。
早くこの場から立ち去るべき。理性の警告にも気付かぬまま魔物達と、魔物達と似た存在になった男達が耽る情事を盗み見る青年。
遠くから見つめている自身の呼吸が荒くなっていることも、堪えきれずに自身の乳首や男根や尻穴を弄りながら交尾の順番を待っていた数人の獣人が列から離れたことも把握出来ぬまま、逃走の選択肢を忘れて情事に釘付けとなっている青年。
そんな青年の発情を匂いで感じ音も無く迫った獣人達は、突然の襲撃に狼狽する青年を丁寧に担いで素早く爛れた宴の近くに運ぶとこれから先必要無くなるであろう衣服を一応爪で傷付けないよう留意しつつ脱がせ、外気に晒された男根に我先にと舌奉仕を開始した。

「シンイリ、ヒサシブリノシンイリチ○ポ! オイシイ、オイシイッ!」
「オマエモオレタチトコウビシニキタンダロ? ソウダロ!? ナメテヌラシタラスグニイレテクレ! オレノケツアナキモチイイゾ?」
「ナニイッテルンダ、イレルナラオレダヨナシンイリ? ホラ、イッパイゴホウシスルゾ? ダカラ……オレノケツニサイショニイレテクレヨナ?」
「うっ、あぁぁ! ま、待って下さ……はうぅぅっ!」

自分の男根を取り合う獣人達のそれぞれ感触が違う舌がもたらす巧みな快感に翻弄させられ、地面へと仰向けに転がされた自分の裸体に負荷を掛けないようにしつつあらゆる方向から跨がった獣人達の肉厚な裸体が放つ淫臭に思考を蝕まれながら射精へと上り詰めさせられていく青年は、何も無い森の中で肉欲に溺れることを選んだ魔物達とその魔物達の肉欲に自らの意思で取り込まれ人間を捨てた男達が向ける歓迎を身体中に浴びつつ、自分を幸せな獣へと堕とす展開を決定付ける一回目の絶頂へと至らされていくのだった。
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