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一番気持ち良い地獄で男達は淫獣に堕ちる

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尻穴を奥深くまで貫いた位置から抜け落ちないよう腰回りに這わされた縄で固定された極太のアナルバイブが、男達の柔らかく過敏な腸壁を醜悪なイボを携えた表面で荒々しく抉り倒している。敵の手に堕ちた日から雌の至福を二人仲良く教え込まれた体内を嬲るバイブから逃れたい。尻穴のみでの絶頂を休み無く強要される甘い地獄から抜け出したい。そう願いながら、男達は口に噛まされた黒い棒状の枷越しにくぐもった悲鳴を発しつつ裸体を床に敷かれた黒いマットの上でもがかせる。だが、男達はその必死さも虚しくバイブからはどうやっても逃げられない。涙に潤んだ瞳で視線を交わしお互いの理性を支え合いながら二の腕を胴体に括り背中で捻り上げさせた手首を縛る上半身の縄と左右の足首同士とすね同士そして太もも同士を括る下半身の縄との格闘を繰り返しても、男達はバイブを尻穴から引き抜く以前に手足の自由を取り戻すことすらも叶わず、結果として絶えず尻穴での絶頂へと押し上げられる淫猥な地獄からも脱出出来ない。
両手両足を縛められ、言葉を封じられ、無慈悲な快楽責めを拒めない状態を与えられた男達はもう、雌に作り変えられた尻穴を掻き毟られながらイき狂わされるしか無い。敵が所有する建物地下に作られた牢獄内に閉じ込められ、縄と甘く苦しい快楽の拷問を加えられた男達はもはや、いつも通り無様に辱められ、いつも通り敵達がやって来る時まで二人きりで絶頂に次ぐ絶頂を迎えさせられるしか無いのだ。

「んぐっ、むぐぅぅぅんっ! ふぶっ、むうぅ! んみゅぅぅぅんっ!!」
「あぐ、あおぉっ! はぶ、ぶぉっ……むぎゅぅぅぅっ!!」

言葉にならぬ声で鳴き喚き、お互いのあらゆる体液でぐちょぐちょに汚れたマットの上で縄を軋ませながら裸体を痛々しく痙攣させる男達。捕らわれた日からまともな衣服を着ることも許されず、ほぼ常に地下牢で意に染まぬ悦楽を叩き込まれている惨め極まりない男達。
そんな二人を朝に作り出し数時間に渡って放置し続けてた残忍な敵の男達は、何度見ても愉快な淫らに疲弊しきった男達を鉄格子越しに堪能しながら牢の扉を開き、誇りを失った瞳と呻きを自分達に寄せている二人を醜悪に目を細め口角を吊り上げつつ味わうと、分かりきった哀願の言葉を愉しむ為に二人の口を塞いでいた枷を手早く外ししゃべることを許可してやった。
そうして解放された口から発せられた二人の言葉は、自分達を監禁し意のままに弄ぶ男達に対する怒りを長い調教生活の中で砕き尽くされた男達の哀願の言葉は、冷酷な男達が予想していた通りの滑稽な物だった。

「ぷぁっ、あぁぁっ! もぉ、もぅゆりゅひへ……もぉイぎだぐないぃ! だじゅげで! おひりっ、もぉ苛めないれぇぇぇっ!!」
「おにぇがい、たっ、たじゅけへ……これ以上、むりぃ……イぎだくにゃい、イぐのっ、やらぁぁぁぁぁっ!!」

息も絶え絶えになりながら、男達は縄拘束を解くことではなく尻穴を襲う快感の終了を悲痛に望む。捕らえられた直後に憎しみをぶつけていた相手である残忍な敵の男達に向かって許しを請いながら、男達はバイブにほじくられている尻穴や自身の精液に塗れた萎えることも出来ない男根に視線が注がれている事実に羞恥を覚える余裕も無くした思考で、屈服と同じ意味を持った懇願を紡いでいる。
しかし、敵達はその懇願を受け入れない。拉致した二人を淫らに追い詰め悶絶させることに心の底から興奮と高揚を募らせている悪魔のような男達は、誇りを捨てて慈悲をねだる様子を無言で笑いつつ持参した追加の縄を何の迷いも無く取り出し、絶望に打ちひしがれる二人が半狂乱になって叫ぶやめてくれの意思を聞き流しながら新たな縄を用いて男達の裸体を向かい合わせで結合し始めた。

「ひっ、いや、やらぁぁぁっ!! しょれ、らめっ! いち、ばん、きもぢいぃ、がらぁ……だめぇぇぇーっ!」
「やら、やらやりゃぁっ! これらめぇ……おがじぐなるぅ!! おれだちっ、イきっぱなし、なりゅぅぅ! きもぢよしゅぎへ、こわれりゅぅぅぅっ!!」

上半身を縛る縄同士を繋がれたことで、真っ赤に充血し硬く尖った乳首同士が密着させられる。下半身を拘束する縄同士もきつく結わえられたことで、二人の裸体は尻穴を蹂躙するバイブによる甘い悦びを散らすことを目的とした身悶えすらも満足に行えなくされた。
それだけでも辛いのに、二人は数えきれぬくらいに絶頂を強いられ異常なまでに感度を増幅させられた男根同士が絶えず触れ合っている状況を用意されてしまった。無意識に腰が揺れる度に自身の男根と仲間の男根に鮮烈な悦楽が走り、どうにかして腰振りを抑えられても制しきれぬ男根の脈動で仲間の男根を追い詰めてしまう状態をもたらされてしまった。
暴れたら、さっき以上の淫獄。じっとしていても、さっき以上の淫獄。何をしてもより濃い淫獄に苛まれる立場に置かれた男達は戦慄に歪んだ表情を非道な敵達に仲良く向けつつ、せめてここで終わりにしてくれと言葉よりも分かりやすく訴えかけた。
もちろん、敵の男達にその訴えを汲み取ってやる道理は無い。余りの恐怖に嬌声さえも発せずにいる男達の姿を悠然と見下ろす敵達は、今にも触れそうなくらいに近付いている二つの唇を小刻みに震わせている二人の恐れを最大限に煽るゆったりとした動きで尻穴にねじ込んだバイブ達に手を伸ばし、スイッチのつまみを一気にスライドさせて二人が声も出せぬ程に拒絶している拷問を、一切の身じろぎが自身と仲間をいたぶる快楽へと変換される状況での絶頂拷問を作り出してしまった。

「あがっ!? ひぎっ、あぁぁ! むりっ、これいやっ! いやらぁぁぁぁぁぁっ!」
「あぁ、んぁぁぁっ!! イぐ、イっひゃう、しゅぐイぐっ! イぎまぐっじゃうぅぅぅぅっ!」

本気を出したバイブの刺激は、それ単体だけでも開発された男達の尻には耐えられないくらいの暴力的な快感を発生させる。だというのに、お互いを向かい合わせで連結された二人は快楽を散らすことさえも出来ない。頭で理解していても二人は男根同士を甘く殴り付ける腰振りを制御出来ず、感度が引き上げられた肌を細かく擦り合う裸体の跳ねも抑え込めず、この淫獄から逃れなければという思いを掻き乱す眼前でよがり鳴く仲間への劣情も封じ込められない。
一番気持ち良く、一番嫌いで大好きな快楽責めを嬉々としてあてがわれた男達は、満足げに頷きつつ地下牢を去って行く敵達の思い通りに今日も、陥落へと導かれるしか無い。
嫌がっていた絶頂を理性と本能の両方で嬉しがり、快楽を拒む言葉を喚いていた口を重ね夢中で舌を絡め合う自分達の痴態を想像しながら牢の鍵を掛け直して地下を離れていく敵達の期待通りに、男達は今日も欲望に溺れ飲み込まれていくことしか出来はしないのだ。

「あぅ、あっ、あはっ、んちゅ、ぷぁ……っ」
「あふっ、はっ、んぅぅっ! あむ、むはっ、おふぅぅ」

前回この責めを与えられた時よりも遥かに早く、だらしなく口から垂れた舌同士を絡ませる男達が立てる水音と喘ぎを歩き去る背中で聞く敵達は、自分達の足音も気にせずに己の衝動を優先させる二人が晒す数時間後の痴態に思いを馳せながら名残惜しげに足を動かし、自分達専用の淫獣を閉じ込めた牢獄を後にしていくのだった。
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