BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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雄々しき犬は悦んで腰を揺らし出す

雄々しく六つに割れた腹筋。丸太のように鍛え上げられた逞しい手足。そんな軍人と呼ぶに相応しい立派な肉体からはかけ離れている甘えきった表情を浮かべながら、男は今自分が取っている格好に合わせた服従を示す仰向けの姿勢を無防備に晒しつつ、蕩けた声音で言葉を紡いだ。
それは、恥という概念を忘れ去った幸せなおねだりの言葉。恥部を隠す効果は一切持たずそれどころか恥部を情けなく強調する効果を有した衣装に彩られた裸体を誰が見ても明らかな発情に至らせた状態で寄せる、淫らな隷属に染まった責めを請う言葉だ。

「上官殿、今日もこのふしだらな○○をたくさん可愛がってくださいわんっ! 上官殿に可愛がられたがっているこの淫乱な○○を、たっぷり気持ち良く躾けてくださいわんっ!!」

まるで本物の犬のように舌を口から垂らし、荒く乱れた呼吸を繰り返しながら快楽を一生懸命に懇願する。犬の耳を模した白い飾りを頭部に自らの意思で装着し、左右の手首から先と足首から先を覆う犬の足をかたどったグローブとブーツを自身の手で嵌め、男根型をした淫具を迷い無く己の尻穴へと根元まで埋めその淫具の底と一体化している犬の尻尾の装飾が尻穴から生えた状況を悦んで準備した男が、黒い首輪の両脇に添えた両手と硬く勃起し期待に満ちた脈動を繰り返している男根の左右に配置した両足を湧き上がる発情に耐えきれず小刻みに震わせながら、男が上官と飼い主という二重の意味で自分を支配する愛しき男に向かって快感を希求する。
その様を自室で独占し、満喫しながら、心からの愛情をぶつけられた上官の男は優しくも意地悪な笑みに更に深めていく。
部下に慕われる厳格ながらも熱心な軍人という昼の立場を捨て、主である自分に寵愛されることだけを考える淫猥なペットという夜の立場を嬉しそうに捧げている自分だけの犬を鑑賞しながら、上官の男は自身に注がれる全てを被虐の至福に変換する男への加虐心を際限無く昂ぶらせていく。
もっとこの犬を惨めにさせたい。自分を愉しませる為ならどんな命令も遵守するこの犬をもっともっと無様にさせたい。昨日見た痴態よりも、一昨日披露させた淫蕩な悶絶よりも、軍人らしさはおろか人間らしさすらも無くした様を自分の為に引きずり出させたい。
そんな欲望のままに眼鏡の奥で目を細め右手を動かし始めた自分を視認し、自分よりも遥かに屈強な裸体の火照りを分かりやすく加速させた男に充足を増幅させた上官の男は、滾りに滾っている犬の男根を伸ばした右手で緩く包みながら、犬に今日の甘い苦悶を与える指示を穏やかな口調で下した。

「今夜は自分で動きなさい、○○。私がこうして○○のおチ○チンを握っておいてあげるから、○○は私が良いって言うまで腰を上下に振って、私が満足するまで何回でも何十回でもイきまくるところを見せるんだよ? 良いね?」
「はいぃっ、分かりましたわんっ! 上官殿の為にいっぱいいっぱい腰を振りますわんっ! いっぱいいっぱいイくところを、上官殿に今からお見せしますわぅぅんっ!!」

指示の途中で耐えきれず無自覚に腰を往復させ始めた犬に笑みをまた深めながら、可愛く愉快な犬の飼い主に君臨した男はすでに滴っていた淫蜜にはしたない音を奏でさせつつ自分の手を指示通りに利用した自慰に耽る男への執着と恋慕を、改めて自覚し今日も最後に男の尻穴を征服することとなる自身の男根を硬く熱く膨張させていくのだった。
感想 10

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