BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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男は何も分からぬまま淫獄に閉じ込められる

「んっ、んふっ、むふぅっ」

視界を閉ざす目隠しと聴覚を遮る効果を有した耳当て。そして口を塞いで言葉の使用を禁じる棒状の枷が黒革のベルトによって一体となっている拘束具を頭部に装着した男が、心地良さげな喘ぎを漏らしながら縛められた裸体をベッドの上でくねくねとよじらせ続けている。
左右の手首と足首に巻き付けられている黒革の枷とベッドに存在する四本の脚を鎖と特別な南京錠で接続され四肢を×字に引き延ばした仰向けの体勢から逃れられない状態となった男が、華奢な裸体を悶えさせながら淫らな弱点へと装着された淫具の責めが生む快感由来の甘い鳴き声を放ち続けている。
ありとあらゆる行動を封じられ、見ることもしゃべることも聞くことも叶わない立場に置かれているというのに、男は全くそうとは思えない幸せ一色の反応を示している。
左右の乳房へと吸い付き尖らせた乳首を乳輪ごと振動で苛んでいる吸盤状の淫具の刺激を悦び、男根の根元と亀頭の真下に緩く食い付いた黒いベルト型の淫具が繰り返す振動を嬉しがり、自身が持つ複雑な形状で特に過敏な前立腺を常に抉っている尻穴へと潜り込んだ淫具の震えを無抵抗に受け入れている男は、誰が見ても明らかな至福の態度を振りまきつつの絶頂を何度も何度も迎え続けている。
自らの意思で己の自由を奪い、逃れられぬ裸体を為す術無く淫らに嬲られている。雄の身でありながら自身が準備した淫具達による微弱な責めが引き寄せる雌の快楽に酔いしれ、精液を搾り出され続けている。
そんな淫猥な戯れを心の底から満喫している男は、手足の枷から伸びた鎖とベッドの足を繋ぐ南京錠が意図した効果を発揮しない物へと追いやられてしまっている事実に気付きもせぬまま、胸と男根と尻穴を襲う緩い悦楽に溺れている。
自ら閉ざした視界と聴覚の向こうにいる青年の存在を想像すらもしていない男は、その青年が手足とベッドの脚を結ぶ鎖に持参した別の南京錠をあてがい己が取り付けたタイマー式の南京錠が設定した時間を認識し自動で解錠される時が訪れても手足の自由を意図した通りに取り返せないよう仕立てられたことも当然分からぬまま、隣である自身の部屋へと許可無く作製した合鍵を用いて侵入した青年の前で爛れた自慰に耽り続けている。
男はもう、青年が満足するまで絶頂地獄から抜け出せない。必死に制御しているつもりでほとんど抑えられていなかった自身の喘ぎを毎晩のように聞かされ、やがて自分に気付かれぬよう部屋に足を踏み入り密かな愉しみの様子を鑑賞するようになり、今日とうとうただの鑑賞だけでは満足しきれなくなった青年の手で淫獄に閉じ込められた男はもはや、とっくに時間が過ぎているはずなのに外れてくれない拘束に戦慄しながら求めていた以上の快楽に狂わされるしか無いのだ。

「むふっ、んぶっ、あむぅぅんっ」

そんな現実を押し付けられたことなど知る由も無いまま、隣にいる青年の迷惑にならないよう声を我慢したつもりでいる男。全身を汗で汚し、腹部を汗に加えて精液と淫蜜に濡らしながら、惨めに拘束されイかされまくる自分を堪能している男。
そんな男が事態に気付き絶望しながら甘く疲弊しきった裸体をもがかせ、疲れ切った声音で目の前にいるとも知らぬまま自分がいる隣の部屋に向かって助けての唸りを一生懸命に飛ばす展開に期待を寄せながら、青年は一方的に愛情を寄せた男を燃料とした自慰を行い男の精液が溜まった腹部に自身の精液も密かに合流させつつ、失神寸前まで絶頂に至り続けた男を白々しく救い関係を己が望む方向に大きく押し進める計画の順調な進行に笑みを染める狂気の色を深めていくのだった。
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