BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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少年囚人更生刑務所

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幾つもの牢の中から、少年達の声が響いていた。

「あぁっ……これ、外してぇっ……!」
「もう、やら……許してぇっ……」

聞こえる声は全て甘い悲鳴で、少年達は切羽詰まった哀願を繰り返している。
そんな少年達を、大人の男達。制服に身を包んだ看守達が、鋭い視線で監視していた。
ここは、刑務所。それも表向きにはされていない、特別更生プログラムを扱う刑務所だ。

この刑務所では、あまりに反省の態度が見られない少年や罪を繰り返す少年に、その人格を矯正する為の『教育』を二十四時間受けさせていた。
反抗心を奪う為に服を取り、黒革の拘束服を身に着けさせる。この拘束服は服と名が付いてはいるが、少年の身体を絞め付けるのみで乳首やペニスは全く隠してはいない。
むしろ黒革と白い肌のコントラストが、恥ずかしい場所をより際立たせている節さえある。その場所を隠したくとも、少年達は手首を後ろに捻り上げられた形で拘束されているので、隠す事は出来ない。
そしてその拘束された状態で、少年達は他人に服従する事を覚える為の辱めを受けていた。

「あんっ、あぁっ! これ、取って、イかせてぇっ……!」

一人の少年が牢の格子から、固く勃ち上がった自身のペニスを突き出した。
赤く張ち切れそうな程膨らんだペニスには、射精を封じるリングが嵌められている。
射精を禁じた看守達は、更に少年のアナルに極太のバイブを入れ、抜けないよう固定していた。感じまくらされ、射精感は募るのに、少年は誰一人としてイかせてはもらえない。

ある、特別な日を除いては。

「はしたなくねだるんじゃない。これから運動の為の移動で呼ぶんだから、大人しく待ってなさい」
「ぁぅっ!」

牢から突き出されていたペニスを、看守が軽く叩いてたしなめた。
運動とは、この刑務所のプログラムに付けられた隠語。少年達を所内の広場に集め、思い切り、精液を出す事を許す日。
もちろん態度が悪い者は連れて行ってはもらえず、射精も出来ない。それ故に、少年達は看守に逆らわず従う事を覚える。そういう仕組みになっていた。

「527番! 順番だぞ」

番号で呼ばれた少年が、快感でふらつく足で鍵の外された牢の外に出た。
同じように出されたのは、合わせて五人。その一人一人に、看守が首輪を嵌めた。

「さぁ、行くぞ」
「は、い……」

看守が首輪を引き、五人の少年を連行する。アナルで暴れまわるバイブと解放を求めて疼くペニスに苦しみながら、少年達が歩き出した。

「はっ、はぁ」
「んぁっ……あぁん」

少年を痛め付ける事が目的では無いので、広場までの道のりは長くなく、段差も無いように作られている。
看守達も無理矢理に首輪を引いたり、身体を叩いて歩かせたりはしない。が、その代わり手助けも命令もしない。

少年達が自分の意思で従い、歩く。この事が、一番大事な要素なのだ。

「ほら、もう少しだ」

看守の言葉通り、もう広場への入口は目の前にある。

「もう少し、で、イけるぅ……」
「射精……でき、りゅのぉ……」

少年達の頭には、もう射精への切望が居座って離れない。震える足を解放への期待で動かし、少年達は広場に辿り着いた。

「んぁっ! あぁ、イくぅーっ!」
「オレしゃぶるからっ、オレのもしゃぶってぇっ!」

広場に入ると、先に連れて来られた少年達が既に運動をしていた。
手は拘束されたままだが、ペニスのリングを外してもらっている少年達は広場の床に転がってお互いの性感帯を舌や足で刺激し合い、射精の悦びにのたうち回っている。

その淫らな様子を羨ましそうに見る、今連れて来られた少年の頭を、看守が撫でる。

「よしよし、よく頑張ったな」

褒めながら、看守が首輪を外した。
一方的に性の辱めを受けている立場なのに、褒められると嬉しくなる。少年達は看守が作業をしやすいように、自分で足を大きく広げた。

「良い子だ」
「はあ……んっ!」

ブポポッ、と音を立て、バイブが抜かれる。寝ている時と排泄の時以外はずっと入れられていた玩具が抜けると、アナルがぽっかり開いたままになった。

「あぁ……風、入っちゃう」

粘膜を責める涼しさに身体を震わせる少年。看守は少年の腰を倒れないよう支えて、ペニスのリングを外した。

「思う存分、射精しておいで」
「はいぃ。ありらとう、ございまひゅ……」

回らない舌で感謝を口にし、おぼつかない足取りで集団に近付く。すると、何人かが寄って来て、何も言わず勃ったままだった少年のペニスを舐めた。

「あぁ、だめぇ! イくぅっ!」

我慢させられていた身体は、ほんの三、四回舐められただけで破裂した。来たばかりの少年は、先にいた少年の顔に白い体液を大量にかけ、尻もちを突いて座り込む。
そこにまた何人かが来て、今度は乳首を舐めた。ペニスを舐めるのも続き、やってきて二分も経たない内に少年はよがり狂うが、顔の前にペニスを出されると条件反射で舐め回してしまう。

こうして少年達は囚人同士でイかせ合い、それでも足りない少年は看守のペニスもくわえて、快感に溺れる。
性の欲望に囚われた目を見て異常と思う者もいるかも知れないが、この少年達がかつて犯した罪を聞かされたなら、誰もやり過ぎとは言わないだろう。

少なくとも、少年達は性の渦に飲み込まれつつも、気が狂う程の幸福感に支配されているのだから。
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