BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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縄拘束で少年は悶える

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「んむっ、ふぅ」

ベッドの上で、少年が苦しげに呻いた。少年の口は布の猿轡で言葉を出せないように塞がれていて、何もしゃべる事は出来ない。
目も布の目隠しで覆われている為、見るのも封じられている。しかし、一番苦しいのは手足の自由を奪っている赤い縄の拘束だ。

「む、うぅ」

少年が縄から逃れようと身を捩るが、ぎちぎちと音がして背中に回された手と折り曲げられた足が痛むだけ。手足は遊びの無い縄で少年の華奢な身体を反らせる形で繋がれている。
更に少年を拘束した男は同じ縄を少年の胸や腹を絞め付けるように巻き付けて、裸体に縄の服を着せていた。その上で少年のアナルにローターを仕込み、縄でローターが抜けない状態で栓をしてしまった。

赤の縄で全身をきつく圧迫され、目隠しと猿轡をされて小さな淫具に翻弄されている少年は、頬を赤く染めて快感に耐えていた。勃起しているペニスからは、とろとろと透明な蜜が零れ続けている。
そんな様子を、男はベッドの脇に椅子を置いて観察していた。が、おもむろに手を伸ばし、無抵抗の少年のペニスを握った。

「んぅっ!?」

何も見えない状態からいきなり弱点を握り込まれ、少年はくぐもった悲鳴を上げた。縛られた身体をぷるぷる震わせて怯える少年を見て笑い…男は、握ったペニスをリズミカルに扱き出した。アナルのローターのリモコンを、強へと操作しながら。

「うぅ! ふぅーっ!!」

もどかしささえ覚える弱い快感だけだったのが急に容赦の無い責めに変わり。少年は無理な体勢を強要された身体を憐れな程に跳ねさせた。
ベッドが大きく軋み、背骨が折れそうなくらいにもがいても、縄は笑えるくらいに緩まない。
悔しくて、苦しくて。目隠しの下から涙が溢れているのにペニスは快感を素直に受け入れ限界を迎えてしまう。

「んうぅーっ!!」

大きく喘いで、少年は幼いペニスから射精をした。何回かに分けて精液を吐き出し、荒い息を吐いて全身をビクつかせた。
男の手が射精と同時に離れたのもあり、少年は安堵して身体から力を抜いていた。

しかし、そんなわずかな休憩もすぐ終わった。男が少年をうつ伏せにさせ、縄に別の縄を結びつけ始めたからだ。

「うぅ!? んぐぅっ!」

拒否の声を上げても意味は無く、ただ屈辱を噛み締めるだけ。あっという間に新たな縄は結ばれて、天井から下がったフックにかけられた。
そして、縛られた少年の身体は。

「うんぅぅぅっ!!」

フックによって吊り下げられ、顔を下にした姿で床と平行に宙吊りにされた。
縄の圧迫が段違いに加速し、少年の肢体に縄が食い込む。その食い込みを目で愉しみながら、男はクリップで少年の乳首を挟み込んだ。

「ふぅぅっ、ぐっ!」

痛さにもがくと、縄がまた肉に入り込む。そうして苦しむ姿を見て、男は少年のペニスにベルトを巻き付けた。

「ふぅ、ふぅ……っ!」

もう、どこが痛いのか。気持ち良いのか分からなくなり混乱する身体。それにとどめを刺すがごとく、男は乳首とペニスに付けた道具に内蔵された責め具を動かした。
虫の羽音のような振動音が鳴り響き。少年の甘い喘ぎが発せられる。

「ふぅぅぅぅんっ!!」

縄の擦れる音。淫具の音。男が自分を観察している気配。
それら全てに精神と肉体を焦がされながら、少年は縄での絞め付けに、確かな快感を覚え始めていた。
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