BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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淫猥なペット達は焦らし抜いた穴を主の前で嬲り合う

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ご主人様の命令には、何時いかなる時でも絶対に従うべき。すでに骨身に刻まれたその情報を蕩けた思考の中に再掲させながら、青年達は本能に沿って勝手に動こうとする己の裸体を必死で制し続けている。
ご主人様が許可するまで、快楽を追い求めてはいけない。与えられた指示を膨れ上がる自身の欲望に掻き乱されている脳内に改めて言い付けながら、青年達がペットの証である赤と青の首輪のみを身に纏った裸体を主に望まれた姿勢に保ち続けている。
それは、自分ともう一人の尻肉を隙間無く密着させ絶えず押し付け合う四つん這いの姿勢。お互いの尻穴を奥深くまで満たしている両端に男根を模した装飾があしらわれている一本の淫具が抜け落ちないよう維持する姿勢だ。

「は、んは、はぁ……っ」
「あふ、ふぁ、んくぅっ」

ひしゃげる程に押し付け合っている尻肉同士が、自身の持ち主が募らせている発情の熱をもう片方に伝えていく。
二つの尻穴を貫いた淫具を青年達の興奮の緩急に合わせて不規則に圧迫する腸壁が、もう片方から送られた予想の付かない圧迫由来の振動に雌の至福を抱かされつつ、お返しとばかりに自身も淫具を締めて快楽に直結した振動を交換し合っている。
自分達の肉体が無意識に引き寄せるそんな刺激に苛まれている青年達はもう、限界だ。汗に濡れ、股間周りを汗とは違う淫猥な体液でも濡らしている二つの裸体をガクガクと痙攣させている青年達はもはや、仲良く無様に尻肉を振り乱し合い淫具を用いて二つの腸壁を嬲り合う行為に耽っている自分達の様子が朦朧とする頭から離れない状態に陥っている。
今その行為を開始せずにいられているのは、愛しい主への忠誠心が異常なまでに深いからだ。主の為ならば、どんな命令にだって従える。恥や尊厳はおろか、命を捨てても構わないとさえ思える。
傍から見たら狂気とも思える幸せな隷属に己の全てを支配された二人の青年は、尻肉を密着させた四つん這いの格好を取った自分達の真横でソファーに腰掛け鑑賞している主の期待を裏切りたくない一心で痛々しく跳ねる手足で裸体を支え、淫欲に負けようとしている理性を一生懸命に抑え込んでいる。
我慢に我慢を重ね、快感を手に入れないようにと自制を繰り返す。限界まで張り詰め透明な淫蜜をとめどなく垂らしている男根が差ケツ射精への渇望に流されないよう努めながら、尻肉をビクビクと跳ねさせつつ己に甘く苦しい生殺しを課す。
その滑稽で、惨めで、可愛い忍耐を自分だけの特等席で満喫していた主の男は、床に体液の水溜まりが形成されるくらいに頑張った良い子のペット達に対する賞賛を胸の内に滾らせつつ、自分からの慈悲を欲している二匹に待ち望んだ許可を労い混じりに恵んでやった。

「○○、□□、お疲れ様。良く頑張ったね。それじゃあ、ここからはお待ちかねのご褒美だ。思う存分お尻をフリフリしながら、仲良くたくさんイきまくるんだよ?」

許しをもたらされた途端、出口の無い地獄に閉じ込められていた青年達の目が安堵と愉悦に染まった。
そして二匹は主に言い渡された通りの動きを、上下左右に尻肉を踊らせてもう片方の尻肉を捏ねつつ腸壁を淫具でめちゃくちゃに掻き毟り合う悦楽の追求を開始し、焦らしに焦らし抜かれた裸体達をあっという間に途切れの無い絶頂へと追いやった。
命じられてはいないけれど、こうしたらご主人様をもっと愉しませてあげられる。そんな判断の下に、本能を剥き出しにした獣のような喘ぎを放ちながらだ。

「あっ、はひっ、イぎまずぅぅっ! おぢり、ぐにぐに、ぐちゅぐちゅぅっ! まりゃイぐぅぅぅぅーっ!!」
「ありがとう、ごじゃいまずぅっ! ご主人様ぁっ!! いっぱいイぎまじゅ! イぎっ、まぐりまじゅぅぅぅーっ!!」

一切の愛撫を注がれていないはずの男根から精液を断続的に放出し、だらしなく開いた口から唾液と主への感謝を含んだ淫猥な鳴き声を上げながら、ペットとして飼われその事実を悦んで受け入れている二匹の青年は真横から自分達を眺めている主に今以上の痴態を披露したいという願いを湧き上がらせつつ、二つの尻肉と腸内を一心不乱にいたぶり続けていた。
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