BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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正義は笑い喘ぎながら瓦解を確実な物とされる

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敵である犯罪組織に属する男が仕掛けた罠にまんまと嵌まり、捕らわれの身に堕とされてしまった。
その上表向きには社会的地位のあるその男が個人的に所有する肉奴隷の立場へと貶められ、絢爛な邸宅の地下に用意された監禁部屋で飼育されるという処遇を与えられてしまった。
もたらされた仕打ちを並べるだけでも、捜査員として正義の為に動いていた男にとってはこれ以上無く認めがたい屈辱的な情報の羅列となる。気高き誇りだけでなく人としての尊厳すらも痛め付けられる惨めな現実を思い知らされる羽目となる。そんな状況に、捜査員の男は置かれていた。
しかし、今の捜査員に己の無様さを再認識する余裕は無い。地下室の天井から鎖で吊るされた黒革製の枷を左右の手首に嵌められ、床から伸びた短い鎖の先にある同じ枷を左右の足首にも装着された男は、自分を捕獲し弄ぶ悪の男に対する怒りを思い出すことさえ叶わない。
首から下を隙間無くぴっちりと包む黒色をしたスーツを纏わされた捜査員は、雄々しき筋肉だけでなく男根の形もくっきりと浮き上がらせるスーツで裸体を彩られた捜査員は、スーツの見た目の悪趣味さを一瞬にして気にならなくさせる程に残酷で無慈悲な威力を持つスーツの機構に逃れられぬ裸体を嬲られながら為す術無く滑稽に悶え苦しむだけの存在でしか無いのだ。

「あっ、あひっ、ふひっ、ふぎひひぃっ!!」

頭上に持ち上げさせられた左右の腕を小刻みに震わせ、肩幅に開かされた足をガクガクと痙攣させながら、捜査員が荒く息を乱しつつ状況にそぐわぬ笑声を放ち続ける。
涙と汗と唾液に汚れた赤ら顔を笑みの形に保ち、スーツごしに自己主張している乳首と男根をみっともなく振り乱しながら、捜査員が正面に立った悪に全てを観察されつつ笑い混じりの悶絶を繰り返す。
明らかに異常な反応を、次々と披露させられている。思考を巡らせる暇さえ認めない地獄に、どうすることも出来ぬまま狂わされている。そんな捜査員を独占し満喫する悪の男は、息も絶え絶えになりながら悲痛に笑っている愉快な正義が視線で寄せる哀願の思いを受け、それを却下する言葉の代わりにポケットに入れたリモコンを右手で操作し、自分の物となった捜査員を更なる地獄へと嬉々として突き落とした。

「ふ、ひゃぁぁぁ!? は、ひひっ、ひゃははっ! ひぎひひひぃっ!!」

裸体の大部分を閉じ込めているスーツが、己に仕込まれた薄い装置の駆動を強めて捜査員の全身をいたぶるくすぐりの強度を残酷に引き上げる。すでに発言すらも行えない程に追い詰められている捜査員に一層の笑声を強要しながら、スーツは自身を作製した悪の思惑に沿った痴態を抗えぬ正義から引き出していく。

「はっ、はひゃ、ひひゃ、ふひひひぃっ!!」

身体中をくすぐり回され、呼吸もままならない状態へと導かれ、スーツの上から拘束を加えられた肉体を生物とは思えないくらいの激しさで跳ね回らせる。理性の崩壊の兆しを感じさせる態度を示しながら、冷酷なスーツに封じられた雄々しき肉体を踊り狂わせつつ笑い鳴く。
その愉快その物な捜査員を思う存分堪能しながら、悪の男はそれ以上くすぐりを強められなくなったリモコンから離した右手と左手を逃れられぬ肉体に伸ばし、くすぐったさで手一杯となっている男の乳首や男根をスーツごしに弄ぶ責めを上乗せして笑声一色だった悲鳴に淫らな喘ぎを混ぜ込ませながら、正義の瓦解をより確実な物としていくのだった。
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