BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
510 / 1,398

青年は冷酷な男達に助けを求める

しおりを挟む
青色をした長袖のシャツ一枚のみを身に着けた上半身に麻縄を施された青年は手首を背中で重ねたまま動かしたくても動かせず、二の腕も胸部に括り付けられ動きを大きく制限されてしまっている。その上半身の縄だけでも自由を奪うには十分なのに、青年の左右の足首は手と同じように重ねた状態で縄に縛られ床に尻を着いたあぐらの体勢を強制されている。それもただのあぐらではなく、恥辱を伴うあぐら。床に固定された極太のバイブに尻穴を下から串刺しにされ、逃げる事も叶わないまま休み無く腸内を醜悪なイボを数え切れない程に生やしたバイブで容赦無く抉り倒される恥辱と合わさったあぐらを青年は強いられている。
どんなに足に力を込めても、立ち上がれない。横に転がってバイブを抜き取りたくてもバイブは青年の体内の奥深くにまで突き刺さっている為横に身体を倒したくらいじゃ抜ける気配も見せず、革の目隠しの下から頬に涙を伝わせ、革の本体に付いている金属製の輪で出来た枷を噛まされた上に黒いゴムの栓を施された口でくぐもった悲鳴を上げる青年の必死の足掻きも虚しく甘い地獄は続き、青年は尻穴のみの刺激で何十回も絶頂へと追いやられ自らが吐き出した白の体液の匂いで鼻腔を淫らに蝕まれてしまう。

「んぅぅっ……ぐふっ、うぅ! おぉ……おごっ! うごぉぉぉぉっ!!」

拘束の為に与えられた縄を軋ませ、汗と淫液で汚れたシャツをまとった肉体をビクビクと痙攣させながら喉を反らし、自分を甘く嬲るバイブを腸壁で無意識に強く絞め付けながら青年はまた絶頂を迎えた。ほとんど白が混じらない透明な蜜をとろとろと垂れ流す絶頂だ。

「ぐ、ふっ……おぉぉ……ほぉ、うぅ、んご……おっ、ほぐ、うぎゅぅぅっ……!」

達したばかりなのに、すぐに絶頂が近付く程青年の肉体は高められ、思考が霞むくらいに熱く火照り切っている。呼吸が荒いまま正常に戻れず息苦しいというのに無感情なバイブはそれを意に介さず腸内で暴れ、青年に淫らな香りを吸入する乱れた鼻呼吸と更なる絶頂を要求する。
もはや拷問と言っても差し支えない残酷な快楽責め。それに苦悶させられた青年は反抗心を削り落とされ、すぐ近くで自分の痴態を観察しているはずの男達に向かって目隠しごしに許しを請い、口枷ごしに哀願の唸りを発している。

しかし、無慈悲な男達は青年の切羽詰まった様子を見ても許しを与えない。整った容姿を持つ男を罠に掛けて捕らえ、淫らに躾けて好事家に売り飛ばす犯罪組織の男達は、商品に屈服の心が染み付いてきたとしか考えない。

「うぅーっ! むぅ、うふ! おっ、おっ、おほぉぉぉぉ……っ!!」

自分を攫った男達の冷酷さと身勝手さを知らない青年はいつか届くと信じて心から許しを請い、絶頂による悲鳴と抑え切れぬ喘ぎを交えながら助けを求める。
そうして助けを求める青年の姿を見下ろす男達は全員が口角を吊り上げ、哀れな青年がイき狂いながら快楽無しでは生きられない淫乱へと変わっていく様を何も言わず、ただじっと目と耳で愉しんでいた。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...