BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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攫われた少年は無慈悲な罰を与えられる

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その事件は、昼下がりの街中で起きた。友人と共に学校から帰っていた少年が黒のワゴン車から出てきた男達によって車の中へと引きずり込まれ、少年の友人に助けを求める暇さえ与えずに攫って行ったのだ。
白昼堂々の誘拐という犯罪に対し地域の住人は驚きと怯えの感情を抱きつつも少年の早期の発見の為に情報を共有し合い、警察は怒りの感情を抱きつつ少年の家族のケアと少年の捜索を行っている。
だが、そんな彼らの動きは少年を助け出す事には繋がらないだろう。何故なら、これはただの誘拐ではないからだ。
身代金目的ではなく、理不尽な要求を通す為の人質として少年を攫った訳でもない。少年が攫われた理由はただ一つ。攫った側の男達が巨大な犯罪組織の構成員で、少年はその組織の企みを幾度と無く正体を隠して阻止してきたヒーローだからだ。

高い技術と広い人脈を持つ組織は自分達に繋がる痕跡を巧妙に消しつつ、警察が聞き込んでも何も情報が出ないよう手を回している。そうして捕らえた少年ヒーローを救出する者が訪れる確率を大幅に引き下げた組織の者達は、組織の一員である富豪の屋敷の地下に少年を運び込み、叫んでも騒いでも無意味な状況に少年を置いた上で苛烈な責め苦を加えた。
生意気で迷惑な少年ヒーローを一糸まとわぬ裸体にさせ、首に取り付けた赤い首輪の後部と左右の手首に取り付けた黒革の枷を短い鎖で結び、少年の足を肘掛けに乗せた状態で白い布を幾重にも巻き付けて自由を奪い、一切の抵抗はおろか足を閉じる事さえ許さない格好にさせた無様な少年ヒーローに、罰と称して容赦無い快楽の責め苦を与え始めたのだ。

「んぉぉぉっ! も、りゃめぇぇぇっ!! らめ、まらイぐぅぅ! ゆりゅひで、ゆりゅじで! おもちゃ、とめへぇぇぇぇーっ!!」

大粒の涙を零し、口から甘い絶叫と涎を溢れさせながら、少年ヒーローは椅子に縛り付けられた裸体をビクビクと痙攣させて自分を攫った男達に許しを求めている。
もはや、少年はヒーローのプライドを思い出す事も出来ない。左右の胸元に取り付けられた吸盤型の淫具に乳首とその周辺を小刻みに震わされ、幼い男根に布を巻いて固定された幾つものローターで男根の裏筋と過敏な亀頭を絶頂しても休み無く抉るように振動させられ、丹念に時間をかけて解された尻穴に突き入れられ抜け落ちないよう椅子と首輪の前部に縄で繋がれた極太のバイブに柔らかな腸内をしつこく蹂躙された少年ヒーローは、吐き出す精液が無くなっても許されずに断続的な絶頂へと追いやられ甘い地獄を味わっているのだからプライドなんて守っていられない。
少年は心臓の鼓動が早まったまま戻らず、乳首もじんじんと痺れ、男根は固定されたローターのピンクが透けて見える程に固定する布を体液でびしょびしょに濡らし、穴を嬲るバイブを無意識に絞り上げながら絶頂に次ぐ絶頂を迎えている。

「も、ぉ……やぁぁぁぁんっ! もぉ、たじゅげて、イぎだくにゃいぃぃぃ! イきっぱなひ、イきっぱにゃし、やら、やら! あはぁぁぁぁぁぁー!!」

舌を突き出し、唇を震わせて悲痛な懇願を繰り返すその姿は、ヒーローとはかけ離れた哀れな少年でしか無い。
だが、その哀れさこそが少年ヒーローに憎しみを抱いていた男達が見たかった物で、無言で少年の痴態を観察していた男達は目で合図をすると口角を残酷に吊り上げてうなずき合い、手に持っていた淫具のスイッチを全員が一斉に操作して、哀れな少年ヒーローをより哀れに悶え狂わせる責めを、絶頂の周期を嫌でも短くさせる強烈な淫具責めを開始した。
淫具達の駆動音が強まる。それに合わせて、少年ヒーローが放つ悲鳴のような喘ぎも音量と痛々しさを増す。

「おほぉぉぉぉぉーっ!? やめでぇぇ! じぬ! ひんじゃう! イきひゅぎで、僕、おかじぐなりゅ! 狂っひゃうぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!!」

激し過ぎる快楽に苦しみ、発狂を恐れて懇願を口にしながら椅子に縛り付けられた裸体を人とは思えないくらいにビクつかせる少年の痴態を笑って眺めながら、無慈悲な男達は地下空間に反響する心地良い悲鳴と惨めな少年ヒーローが崩壊へと向かって行く様子を手を出さずに観察し、これ以上無い優越感と支配感を心の底から味わっていた。
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