BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
673 / 1,394

淫猥な青年は主の男根をねだる

しおりを挟む
「ご主人様の、おひんぽれっ……イかせへ、くださいぃっ……! っ、あ……ご主人ひゃまの、おちんぽ、でっ! イかしぇて、くだ、さ、いぃぃっ……!」

黒布の目隠しを涙で濡らした青年が、荒く乱れた呼吸と共に淫らなおねだりを発し続けている。
そのおねだりの言葉は主に指示された物だ。が、青年の心はおねだりの言葉と全く同じで、主のたくましい男根で尻穴を貫かれながらの絶頂を待ち望んでいる。
ふかふかのベッドの上で仰向けになった裸体の手足を真横に伸ばしたまま曲げたくても曲げられないよう枷で拘束され、テープで固定されたローターに乳首と男根を決して絶頂にはたどり着けない弱い刺激で責められている青年。その生殺しの責めも、淫らな青年にとっては愛しい主から与えられる嬉しい快楽だ。
しかし、長時間絶頂の寸前で放置された青年は、我慢の限界に達している。主に躾けられた尻穴は快楽を欲して自覚出来る程に激しくヒクつき、いつまで経っても射精に至れない男根は先走りをとろとろと際限無く垂れ流しながら、ビクビクと大きく脈打っている。

もう、気持ち良くなる事しか考えられない。疼く尻穴を太い男根でほじられながらイく悦びが欲しくて堪らない。完全に発情し、夢中で更なる快楽を求める青年の姿を見た主は小さく微笑みつつ椅子から立ち上がり、期待に震える青年を繋いだベッドへと近付いていく。

「あぁっ……! ご主人、様っ! くだひゃい、俺のけひゅま〇こに、ごしゅじんひゃまの、おちん、ぽぉっ……!」

衣擦れの音と、距離を狭めた主の気配に気づいた青年は、開閉する尻穴を主の方へ突き出して男根の挿入をせがむ。そんな淫猥な青年に主はにっこりと笑い、欲しがりな尻穴に挿入してやった。
ただし本当に欲しがっている男根ではなく、右手の人差し指と中指を、だ。

「あぅぅぅんっ!? ち、がいま、すぅっ……! 指じゃないのぉ……おひんぽが、良いのぉぉぉっ!」

予想していた物と全く違う物が挿入された事に青年は困惑し、さっきよりも強く男根をせがんだ。
けれど、主は青年の言葉を聞いても応じず、何も言わずに指で尻穴を掻き回し、青年を絶頂へと追いやっていく。

「や、あぁぁんっ! だめ、れふぅっ……イっちゃ、イくぅぅっ……! おひんぽが良いのに、指で、イっちゃ、あぁぁぁーっ!」

甘く蕩けた声で絶叫し、拘束された裸体を痙攣させつつ淫らな欲求を繰り返し伝える青年を眺めながら主は指を動かし続け、青年を何度も何度も絶頂させる。
青年がようやく主に男根を入れてもらえたのは、指での責めが始まってから一時間程過ぎた頃、尻穴でイきたくないと思いつつも男根で中を擦られたらあっさりとイってしまうくらいに過敏になるまで尻穴の感度を高められてからだった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...