709 / 1,398
主は頑張った犬に淫らなご褒美を与える
しおりを挟む
ベッドと机のみが置かれた殺風景な部屋に、小さな赤いボールが跳ねる音が鳴っている。
輝く程に磨かれたフローリングの床を軽く叩きながら、ゴムで作られたボールがじょじょに跳ねる高さを落としつつ部屋の端へと進んでいく。
その様子を涙に潤んだ瞳で見つめ甘く荒く乱れた呼吸を繰り返しながら眺めていた少年は、ボールが完全な停止に至ると同時に穏やかでありつつも有無を言わせぬ声音で指示を出した少年の意図に従って、間抜けな鳴き真似を交えての移動を開始した。
「○○、取っておいで」
「わぅぅん……っ」
ボールを右の人差し指で示しながら命じた少年に逆らう意思など、命じられた側である少年には無い。
自身の主に君臨した愛しき少年からの命令を受け興奮と愉悦に身を震わせている少年は、己に贈られた衣装に合わせた犬の声を放ちつつ本物の犬のような四つん這いの体勢でボールとの距離を詰めていく。
犬の足を模した部分を構成する分厚い綿を用いて指の使用を禁止する。そんなグローブとブーツを悦んで嵌めた手足を使って犬に寄せた歩行を披露している少年はもう、人間ではない。薄茶色をした犬の尻尾飾りと繋がっている男根型の淫具を尻穴が奥深くまで飲み込んでいる様子と、被虐の至福に酔いしれ限界を超えた勃起に達している男根が幸せそうに脈動する様を背後の主に向かって迷い無く捧げている少年はもはや、人間らしさを保とうとする意識すら残してはいない。
頭部に装着された犬の耳飾りの下で表情を淫猥に蕩けさせ、主の思いに沿って赤いボールをくわえた口から主を愉しませられているという充足で更に乱れた呼吸と唾液をだらしなく溢れさせている今の少年は、魂の奥底まで隷属を刻み付けられた犬以外の何物でもない。大好きな主に苛められ、辱められて嬉しがる淫乱で従順な犬でしか無いのだ。
「ふふっ、またよく出来ました。○○は本当に良い子だね」
「わんっ、あおぉんっ」
ご主人様に褒められた。その情報に全身をときめかせつつ、犬の少年が次のボールに向けて身構える。
ご主人様が望むならば幾らでも取ってきますという献身を胸に湧き上がらせつつ、犬になりきった少年が男根を震わせながらいつボールを投げられても即応出来るよう準備を整える。
だが、その瞬間は訪れなかった。どこまでも自分に服従を示す可愛くて惨めな犬を味わいつつ唾液に濡れたボールを自身が腰掛けているベッドの上に置いた主の少年は、わずかに困惑している犬の汗ばんだ髪を撫でながら褒美と称した次の責めの開始を己の張り詰めた男根をズボンのファスナーから露出させ宣告した。
「たくさんボールを取ってきて疲れたでしょう? 頑張った良い子のワンちゃんには休憩とご褒美をあげるよ。ほら、チ〇チンの格好を取って、大好きなご主人様のおチ〇チンを思う存分嗅ぎなさい。遠慮なんてしなくても良いからね、○○?」
「ふぁ、ひゃうぅんっ」
愛しい主の男根が、眼前に突き付けられている。しかもそれを好きなだけ嗅いでも良いと許可も与えられている。
その事実を脳で噛み締めるよりも先に主が求めた格好を取り鼻先が触れんばかりに緩みきった顔面を男根に接近させる犬を独占しながら、主である少年は今すぐに舐めしゃぶりたいという分かりやすい衝動を必死で抑え込んでいる犬の間抜けさを意地悪く笑いつつ、男根の香りで更なる発情へと上り詰めていく自分だけの犬を焦らしに焦らし抜く愉悦を嬉々として噛み締め始めるのだった。
輝く程に磨かれたフローリングの床を軽く叩きながら、ゴムで作られたボールがじょじょに跳ねる高さを落としつつ部屋の端へと進んでいく。
その様子を涙に潤んだ瞳で見つめ甘く荒く乱れた呼吸を繰り返しながら眺めていた少年は、ボールが完全な停止に至ると同時に穏やかでありつつも有無を言わせぬ声音で指示を出した少年の意図に従って、間抜けな鳴き真似を交えての移動を開始した。
「○○、取っておいで」
「わぅぅん……っ」
ボールを右の人差し指で示しながら命じた少年に逆らう意思など、命じられた側である少年には無い。
自身の主に君臨した愛しき少年からの命令を受け興奮と愉悦に身を震わせている少年は、己に贈られた衣装に合わせた犬の声を放ちつつ本物の犬のような四つん這いの体勢でボールとの距離を詰めていく。
犬の足を模した部分を構成する分厚い綿を用いて指の使用を禁止する。そんなグローブとブーツを悦んで嵌めた手足を使って犬に寄せた歩行を披露している少年はもう、人間ではない。薄茶色をした犬の尻尾飾りと繋がっている男根型の淫具を尻穴が奥深くまで飲み込んでいる様子と、被虐の至福に酔いしれ限界を超えた勃起に達している男根が幸せそうに脈動する様を背後の主に向かって迷い無く捧げている少年はもはや、人間らしさを保とうとする意識すら残してはいない。
頭部に装着された犬の耳飾りの下で表情を淫猥に蕩けさせ、主の思いに沿って赤いボールをくわえた口から主を愉しませられているという充足で更に乱れた呼吸と唾液をだらしなく溢れさせている今の少年は、魂の奥底まで隷属を刻み付けられた犬以外の何物でもない。大好きな主に苛められ、辱められて嬉しがる淫乱で従順な犬でしか無いのだ。
「ふふっ、またよく出来ました。○○は本当に良い子だね」
「わんっ、あおぉんっ」
ご主人様に褒められた。その情報に全身をときめかせつつ、犬の少年が次のボールに向けて身構える。
ご主人様が望むならば幾らでも取ってきますという献身を胸に湧き上がらせつつ、犬になりきった少年が男根を震わせながらいつボールを投げられても即応出来るよう準備を整える。
だが、その瞬間は訪れなかった。どこまでも自分に服従を示す可愛くて惨めな犬を味わいつつ唾液に濡れたボールを自身が腰掛けているベッドの上に置いた主の少年は、わずかに困惑している犬の汗ばんだ髪を撫でながら褒美と称した次の責めの開始を己の張り詰めた男根をズボンのファスナーから露出させ宣告した。
「たくさんボールを取ってきて疲れたでしょう? 頑張った良い子のワンちゃんには休憩とご褒美をあげるよ。ほら、チ〇チンの格好を取って、大好きなご主人様のおチ〇チンを思う存分嗅ぎなさい。遠慮なんてしなくても良いからね、○○?」
「ふぁ、ひゃうぅんっ」
愛しい主の男根が、眼前に突き付けられている。しかもそれを好きなだけ嗅いでも良いと許可も与えられている。
その事実を脳で噛み締めるよりも先に主が求めた格好を取り鼻先が触れんばかりに緩みきった顔面を男根に接近させる犬を独占しながら、主である少年は今すぐに舐めしゃぶりたいという分かりやすい衝動を必死で抑え込んでいる犬の間抜けさを意地悪く笑いつつ、男根の香りで更なる発情へと上り詰めていく自分だけの犬を焦らしに焦らし抜く愉悦を嬉々として噛み締め始めるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる