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悪い子は真の悪の手で地獄が待つ場所へと連行される
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「んぅぅーっ! むっ、ぐふぅぅっ!!」
砂埃を上げて駆ける馬車の荷台で、焦りと怒りに歪んだ男の唸りが響き続けている。頭部へと被せられた麻袋とその麻袋の上から歯に噛まされた白布、そして更に上乗せされた鼻と口をきつく締め付ける白布によって大きく声を遮断された唸りが、弱々しくも激しく放たれ続けている。
だが、その叫びを耳にしているはずの同乗者達は、誰一人として男に応じない。拳銃を衣服と共に没収され、代わりに縄による拘束を施された裸体を情けなくじたばたともがかせながら騒いでいる男の声を聞き縄の軋みや身悶えの音を耳にしているはずの男達は、愉悦を剥き出しにした笑みの黒さを深めるばかりで救いの手を差し伸べようとはしない。
当然だろう。男達にとって、惨めに暴れている男は敵であり、滑稽極まりない戦利品なのだから。
「はい、到着っと。保安官さん、ここが今日からあんたが暮らす俺達のアジトだぜ?」
「おっと、元保安官さん、って言った方が良いかな? もうあんたは、俺達の玩具なんだからな」
「んぐうぅ! ふぶうぅ……っ!!」
馬車が停止し、自分を捕らえた悪達がそれまでの無言を解いて笑い混じりに歓迎の言葉を紡ぐ。
それに対し拒絶を示しながら抗っても、捕らわれの身に堕とされた保安官は憎き悪党の思惑に沿って逆らえぬ縄塗れの裸体を扱われるしか無い。
「おっ、こらこら、暴れんなよ。もうすぐ保安官さん用に準備した場所に着くから、良い子で運ばれてな」
「そうそう、どうせもう何したって逃げられやしないんだから大人しく俺達に可愛がられてるのが一番だぜ?」
「んむぅぅっ! むぶぅぅっ!!」
保安官自身も理解していた絶望の現実を改めて思い知らせながら、悪党の男達が数人がかりでほぼ無抵抗の裸体を運搬していく。運ばれる度に、諦め悪くもがく度に下側に向けられた自身の丸出しの男根が跳ね回っている感覚に駄目押しの屈辱を味わわされながら、保安官がわずかな逆転の可能性を現実逃避のように信じつつ足掻きを繰り返す。
無論、数でも大きく負けありとあらゆる行動を制限されている状況で手を尽くしても勝ち目など無い。左右の二の腕を胴体に、肘と手首の間を腹部に、手の部分を太ももへと括り付ける縄を与えられた保安官がどれ程なりふり構わずに暴れても愉快なだけ。左右の足首を縄に括られ、膝の上下も同様に縄で一括りにされた保安官が必死になって試行錯誤を重ねても、それは悪党を悦ばせ愉しませるだけ。
気を付けのような姿勢の維持を強いられた保安官が取る脱出を求めての動きの全ては、悪達の興奮を加虐の欲と合わせて煽る挑発にしかならないのだ。
「暴れんなっつってんのに……聞き分けの悪い保安官さんだねぇ」
「そんな悪い子の保安官さんにはお仕置きだよ。着いたら予定していた以上の拘束と責めを与えて、しっかりと反省をさせてあげるからねぇ」
「もごぉぉっ!? うー! んみゅぅぅぅーっ!!」
まだ自由を奪われる。それだけでなく、苦悶を注がれる。
自分を生け捕りにした男達が携える底無しの悪意に戦慄し足掻きの勢いを引き上げてもやはり結果は伴わず、悪党の支配下に置かれた保安官の男は自分を運びつつ尻を揉み触れ動く男根を指先で弾く悪戯で待ち受ける責めの内容を把握させられながら、どうすることも出来ずに地獄が用意された悪の拠点の奥深くへと移動させられていくのだった。
砂埃を上げて駆ける馬車の荷台で、焦りと怒りに歪んだ男の唸りが響き続けている。頭部へと被せられた麻袋とその麻袋の上から歯に噛まされた白布、そして更に上乗せされた鼻と口をきつく締め付ける白布によって大きく声を遮断された唸りが、弱々しくも激しく放たれ続けている。
だが、その叫びを耳にしているはずの同乗者達は、誰一人として男に応じない。拳銃を衣服と共に没収され、代わりに縄による拘束を施された裸体を情けなくじたばたともがかせながら騒いでいる男の声を聞き縄の軋みや身悶えの音を耳にしているはずの男達は、愉悦を剥き出しにした笑みの黒さを深めるばかりで救いの手を差し伸べようとはしない。
当然だろう。男達にとって、惨めに暴れている男は敵であり、滑稽極まりない戦利品なのだから。
「はい、到着っと。保安官さん、ここが今日からあんたが暮らす俺達のアジトだぜ?」
「おっと、元保安官さん、って言った方が良いかな? もうあんたは、俺達の玩具なんだからな」
「んぐうぅ! ふぶうぅ……っ!!」
馬車が停止し、自分を捕らえた悪達がそれまでの無言を解いて笑い混じりに歓迎の言葉を紡ぐ。
それに対し拒絶を示しながら抗っても、捕らわれの身に堕とされた保安官は憎き悪党の思惑に沿って逆らえぬ縄塗れの裸体を扱われるしか無い。
「おっ、こらこら、暴れんなよ。もうすぐ保安官さん用に準備した場所に着くから、良い子で運ばれてな」
「そうそう、どうせもう何したって逃げられやしないんだから大人しく俺達に可愛がられてるのが一番だぜ?」
「んむぅぅっ! むぶぅぅっ!!」
保安官自身も理解していた絶望の現実を改めて思い知らせながら、悪党の男達が数人がかりでほぼ無抵抗の裸体を運搬していく。運ばれる度に、諦め悪くもがく度に下側に向けられた自身の丸出しの男根が跳ね回っている感覚に駄目押しの屈辱を味わわされながら、保安官がわずかな逆転の可能性を現実逃避のように信じつつ足掻きを繰り返す。
無論、数でも大きく負けありとあらゆる行動を制限されている状況で手を尽くしても勝ち目など無い。左右の二の腕を胴体に、肘と手首の間を腹部に、手の部分を太ももへと括り付ける縄を与えられた保安官がどれ程なりふり構わずに暴れても愉快なだけ。左右の足首を縄に括られ、膝の上下も同様に縄で一括りにされた保安官が必死になって試行錯誤を重ねても、それは悪党を悦ばせ愉しませるだけ。
気を付けのような姿勢の維持を強いられた保安官が取る脱出を求めての動きの全ては、悪達の興奮を加虐の欲と合わせて煽る挑発にしかならないのだ。
「暴れんなっつってんのに……聞き分けの悪い保安官さんだねぇ」
「そんな悪い子の保安官さんにはお仕置きだよ。着いたら予定していた以上の拘束と責めを与えて、しっかりと反省をさせてあげるからねぇ」
「もごぉぉっ!? うー! んみゅぅぅぅーっ!!」
まだ自由を奪われる。それだけでなく、苦悶を注がれる。
自分を生け捕りにした男達が携える底無しの悪意に戦慄し足掻きの勢いを引き上げてもやはり結果は伴わず、悪党の支配下に置かれた保安官の男は自分を運びつつ尻を揉み触れ動く男根を指先で弾く悪戯で待ち受ける責めの内容を把握させられながら、どうすることも出来ずに地獄が用意された悪の拠点の奥深くへと移動させられていくのだった。
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