BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
998 / 1,398

少年達はラバーに包まれ地下空間へと閉じ込められる

しおりを挟む
地下空間で、二人の少年達が裸体をもがかせ、男達の手から逃れようと試みている。しかし、幾らもがいても自分達より力が強くその上数も十倍近く多い男達が相手では少年達に勝ち目など無い。捕らわれた際に没収されたヒーローへと変身するための道具があれば、こんな奴らに良いようにされなくて済むのに。そんなことを思い、悔しさを強く感じながら、少年達は抵抗虚しく男達の手で裸体に拘束を着せられていく。
自分のヒーロースーツに色合いを寄せたラバースーツを無理矢理に着せられていく少年達は、手足を窮屈に折り畳む状態で固定されながら、怒りを込めて叫びを放つ。

「やめろっ! やめろぉっ!! 脱がせ、脱がせよぉっ!!」
「今すぐ、脱がせろっ!! くぅ……っ! 絶対に! 絶対に、許さないからな……っ!」

少年ヒーロー達の言葉は、鋭い怒気を含んで男達へとぶつけられる。だが、手足の自由を奪われ、肘と膝でラバーに覆われた裸体を支える無様な格好へと変えられた少年達がどんなに怒気をぶつけてもそれは男達にとっては滑稽な光景でしか無い。
男達は、滑稽に反抗を見せる少年ヒーロー達の様子に黒い笑みを浮かべ、ラバースーツの背中のファスナーをしっかり上まで移動させると、とどめとばかりに新たな拘束具を取り出した。それは、ラバーで作られた頭部をすっぽりと包むマスク。視界を閉ざし、鼻呼吸を封じ、言葉を取り上げた上で細いゴムチューブを通した口呼吸しか行えなくさせる全頭マスクだ。

「っ!? や、やめろ! そんなの被せるなっ!! あぁ、いや、いやだぁぁ!!」
「離せ! はな、いぎぃぃっ!? 痛い! あぁ、やだやだぁっ!!」

容赦の無い頭部への拘束を見た少年達は、表情と声色に怯えを滲ませながら必死の抵抗を行う。もちろん、手足を動かせない状況では、顔を振り乱すくらいしか出来ない。その顔の振り乱しも、髪を強く掴まれては行えない。
抵抗の術を全て奪われた少年ヒーロー達に打つ手は一つも無く、二人は頭部にラバーのマスクを被せられ、下ろしたマスクのチャックとスーツのチャックを南京錠で結合され、どうやっても自力ではスーツとマスクを脱げなくされてしまった。

「んーっ! ふっ、ふぅぅ! うぐふぅぅ!!」
「もっ、おぉ……ふぅ、むぶぅぅっ……!」

ラバーで締め付けられた口から意味を持たない唸り声を発しながら、少年ヒーロー達は口にくわえさせられたマスクのチューブからプスプスと息を漏らす。
文字通り手も足も出せない姿にされ、見ることもしゃべることも満足に呼吸を行うことさえも禁じられた惨めな少年ヒーロー達。裸体にぴっちりと吸い付くラバーに包み込まれ、乳首と幼い男根をくっきりと浮き上がらせている情けない少年ヒーロー達。そんな無様なヒーローを作り出した男達は、無様に身悶える二人をしばらく目と耳で堪能すると、地下空間から出るための扉へと歩き出した。
下っ端である男達に与えられた指示は二人をラバーで拘束するまでであり、二人に拘束より先の屈辱と恥辱を加えるのは組織の総統が直々に行うと伝えられていたからだ。

「むぅぅぅっ!? ぐぅっ! ふぅ、うふぅぅぅ!!」
「もぼっ、ぶぅぅ! むぁ、あぶ、ぼ、ぶむぅぅ……!」

自分達を置き去りにして立ち去ろうとする自分達に気付きくぐもった声で制止を叫ぶ二人に表情を緩めながら、男達は散々邪魔をした生意気なヒーロー達が総統の手で無慈悲に嬲られる様子を想像しつつ、地下空間の扉を閉じて二人を閉じ込めた。

「んま、むぁ、ふぶ、うぶぅっ!」
「むふ、くふ、ふぅ、んふぅぅ……!」

すぐに訪れる息苦しさとラバー内に溜まる熱に苦しめられる少年達は自分達を更に苦しめて辱める敵の総統が地下空間に足を運ぶ時まで、浮き上がった男根と乳首を揺らしながら無意味にもがき、ラバーの擦れる甲高い音と苦しげな呻き声を地下空間に響かせ続けることしか出来なかった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...