BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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一方的な罰を注がれながら抗えぬ男は男根を勃起へと導かれる

敵に襲われ、意識を失う一撃を加えられた。そんな記憶を携えて目を覚ました男を待っていたのは、没収された衣服と所持品の代わりに拘束を与えられた状況だった。
握り拳の形を維持させ指の使用を禁じる黒革製の手袋を嵌められ、その手袋を自力では脱げぬよう固定する役割も有している手首を締め付けている黒革のベルトの金具同士を短い鎖と南京錠で結合された男は、腕の位置を背中側に保たされた状態から離れられぬよう自由を奪われてしまった。
左右の足の膝から下を包む形で二つのブーツを一つに繋いだような形状を持つ黒革製の拘束具を履かされた男は、幾ら足を振ってもそのブーツを脱げなくさせる数本のベルトを用いた圧迫も相まって、歩いての移動はもちろん立ち上がることさえもままならない姿へと追いやられてしまった。
手も足も使えない。一つも家具が置かれていない殺風景な部屋に存在する扉の、厳重にもカバーが施されたドアノブと格闘を試みることさえ満足に行えない。そんな絶望的な立場に置かれながらも、男は諦めを抱くこと無く脱出に向けた行動を必死に重ね続けていた。手が駄目なら顔でと考え口を喉近くまで貫く棒状の枷の底と繋がっている黒革製の板でドアノブを囲う透明なカバーを叩きながら、希望を信じて努力を繰り返していた。
しかし、どれだけ頑張っても男が望む展開は訪れない。汗を滲ませ丸出しにさせられた男根を揺らめかせつつ膝で支えた裸体に試行錯誤をさせても、逃走に結び付く糸口は掴めすらしない。
そうして無意味に足掻き、ただただ無駄に疲弊した男にやって来た変化は、自分を捕らえた憎き敵の男が部屋へと帰還する時の到来という変化で。先程まで口枷越しに顔面を打ち付けていたカバーの内側でドアノブが音を鳴らす様を目の当たりにした男は表情を歪めつつ、外に向かって開いた扉の向こうにいた男に無様な戦慄の表情を披露する形となってしまった。

「ぶっ、はははっ! 情けない顔でお出迎えとは分かってるねぇ、捜査員さん」
「んうぅ! むぐうぅぅ……!!」

口枷に下半分を隠されていても笑える。むしろその見た目であるからこそ滑稽極まりない打ちひしがれた正義の表情を笑い飛ばしながら、悪の男が捜査員の背後に回り拘束を与えた足を挟む形で自らも膝立ちの体勢を取りつつ、逆らえぬ裸体を無遠慮に撫で回していく。
無論、その仕打ちに対して捜査員は拒絶の唸りを返す。裸体を悪の男の腕の中でくねらせながら、触るなと意思を表明する。当然、悪はその意思を欠片も聞き入れない。左肩の上を通し胸部に回した左手を用いて左右の乳首をからかうように捏ねている悪は、愉快に嫌がる捜査員を愉しんで笑みの黒さを深めつつ、股間へと伸ばした右手を使っての責めを咎める言葉で宣告してしまった。

「だけど、逃げ出そうとしたこと、今俺を拒んでいることはお仕置きをしないとね。これからたっぷりと気持ち良く追い詰めて、さっきよりも情けない顔をさせながら反省をさせてやるよ。逆らいたくても逆らえないこの身体に自分の立場を理解させながら、頭がおかしくなるくらいにイき狂わせてやるからな。覚悟しろよ?」
「むぶっ、んぎゅ、うぅぅ……っ!!」

一方的に言い渡された理不尽な罰に憤る反応すらも認めぬと言わんばかりに男根を右手で握り巧みな手付きで揉み込んで刺激し始めた悪にくぐもったやめろを飛ばしながら、捜査員はそれを否定している思考とは裏腹な快楽を為す術無く覚えさせられつつ、開け放たれたままの扉に向いている男根を、悪による監禁からの逃走に繋がる状況が今存在している方向にある男根を、惨めな勃起へと導かれていくのだった。
感想 10

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