男は星空の下で少年に絶頂を強いる

五月雨時雨

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男は星空の下で少年に絶頂を強いる

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人気の無い夜の山道を、一台の車が走っている。
決して緩くはない坂を上り、時に脱輪寸前の狭い道を慣れた様子で進んでいく車は山の奥深くへと踏み入っていき、とうとうそれ以上道が存在しない行き止まりへと辿り着いた。
そこは、かつて村だった空間。住む者がいなくなり廃村と化した寂れきった場所。その場所へと車を走らせた男は無断で手を加えた一つの廃墟の前で車を降りると長い運転で固まった身体を伸ばしながら車の後部へと回り、醜悪な笑みを浮かべつつトランクを開けた。

「お待たせ、探偵君。やっと、今日から君が過ごす家に着いたよ」

愉快色に染まった声で放たれる一方的で異常な言葉に対し、探偵と呼ばれた少年は反応を示さない。自身を捕らえトランクに閉じ込めて連れ去った男が施した非道な責めに追い詰められた少年に浴びせられた言葉への反応を示す気力は残っておらず、仮にそこまで憔悴させられていなかったとしても満足な反応を示せない程に少年は裸体からあらゆる自由を取り上げられてしまっているからだ。

「ん、んぐっ……ふぅ、ふぶぅぅ……!」

背中で二の腕同士と手首同士を縄に縛られ、左右を揃えた足の足首同士と太もも同士をきつく括られ、手首と足首の縄を別の縄で結合された上でそれらの縄とトランク内に男が取り付けた数個のフックを幾本もの新たな縄で遊び無く繋がれた哀れな裸体は、無様によじることしか出来ない。麻袋を被せられ、その麻袋の上から口に縄を使った猿轡を噛まされた少年の頭部は見ることを禁じられ、意味のある言葉を何一つとして放てない。両手両足、そして視界と言葉を封じられた少年探偵は自分を拉致した男の愉しげな言葉を耳にしても、怒りすら返せない。様々な形で抵抗を奪われた少年は寝返りすらも不可能にされた裸体を恐怖に震わせながら、男が男根にテープで貼り付けて固定したローターが生み出す緩い刺激に苦しみ悶え、惨めな唸りを漏らすしか無いのだ。

「ふぅ、ふぐっ……あぐ、むぅぅ」

じたばた、くねくね。手も足も出せない裸体を滑稽に踊らせ、幼い男根を襲う決して絶頂には辿り着けないもどかしい快楽を少しでも散らそうとしている少年探偵。自分への反抗を見せるよりも解放されぬまま蓄積された肉体の淫らな火照りを誤魔化すことを優先し、情けなく無防備な裸体をよじらせる捕らわれの少年探偵。その光景をじっと眺め、少年を自らの手に堕としたことを再確認した男は、表情を残酷に歪ませると右手を動かし、少年の男根を長い時間わずかな快楽でいたぶっているローターから伸びたコードの先にあるリモコンを拾い上げた。

「おやおや? 返事が無いよ? 今日から僕が君の飼い主になるんだから返事はちゃんとしなきゃ駄目でしょ? そんな当たり前のことも分からない悪い子には……お仕置きだよ」

嬉々として言いながら、男の右の親指が手にしたリモコンのレバーを一気に上へと動かす。途端、ローターの振動は苛烈な物へと変化し、射精欲に震えていた男根を激しく震わされ出した少年探偵は塞がれた口で甲高い悲鳴を上げながら、為す術無く絶頂へと追いやられていく。

「んぐぅぅぅぅーっ! ふぐ、むっ、んぐぅぅぅぅっ!!」
「さぁ、しっかり反省して良い子になりなさい。何度も何度も射精させられて、射精出来なくなってもイかされながら、僕のペットとしての自覚を持つんだよ、良いね?」
「あぎゅ! が、はぶぅぅぅっ! んみゅぅぅぅぅぅーっ!!」

都会では見えない星が煌めく夜空の下に響き渡る悲痛極まりないくぐもった絶叫を堪能しながら、無慈悲な男は抗えない少年に容赦無く絶頂を強いり、探偵としての聡明さを跡形も無く失った少年が晒す淫らな悶絶の一部始終を少年が意識を保てずに失神するまで目と耳で味わい続けていた。
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