犬達は檻の中で仕掛けの起動を待つ

五月雨時雨

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犬は檻の中で仕掛けの起動を待つ

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背中側を下にして、黒犬と白犬がそれぞれ別の檻の中に閉じ込められている。
寝返りさえも打てない狭い檻の中で仰向けの体勢を強いられた哀れな犬達は、どんなに力を加えてもビクともしない頑丈な檻の格子をふわふわの手足で虚しく叩き、幾つもの南京錠を用いて外れないように固定された檻の蓋を無意味に押しながら、犬の着ぐるみと金属製の檻に身動きを封じられた屈辱の状況からの脱出を試み続けていた。

「うぁっ、おぉぉんっ! あぉ、むぁっ、んぉぉんっ!!」
「うーぅっ! むっ、むあぁ! んまぉぉぉっ!!」

頭部をすっぽりと包むあどけない表情をした犬のマスクの内側で苦しげに目を見開き、マスクの内側に取り付けられている棒によって塞がれた口から焦りと怯えに染まったくぐもった唸りを放ちながら、犬の姿に追いやられた男達は諦め悪く逃走を求め試行錯誤を繰り返す。窮屈に折り畳まされた状態で分厚い布に締め付けられた腕で格子に力を加え、布に覆われ伸ばすことを禁じられた足を休み無く振り乱し、自由を奪われた手足を突っ張らせ檻の蓋をどうにかしてどかそうと犬の男達は足掻く。
しかし、幾ら頑張ってみても男達は檻からも、犬の着ぐるみからも逃れられない。一生懸命に紡がれるありとあらゆるもがきは、二人に逃れられないという絶望の事実を再認識させるだけだ。

「うぅーっ! んむっ、むぎゅぅぅぅっ!!」
「あぉっ、えぉぉぉっ! んまっ、ぶまぁっ! ふむぁぁぁぁっ!!」

言葉にならぬ声で必死に助けてを叫んでも、男達を救ってくれる者はやって来ない。折り畳まされた手足を半狂乱になってじたばたと動かしても、広い部屋に二人きりで放置された惨めな犬達は自分ともう一人が行う何の成果も得られぬ身悶えの音と恐怖に歪んだ悲痛な唸りを耳にしながら、自分達をこの格好に変えた者達が残していった残忍な仕掛けの起動をただ待つことしか出来ない。
手足を縛め視界と言葉を取り上げる着ぐるみに詰め込まれ、狭い檻という過剰な追い打ちの拘束を与えられた惨めな黒犬と白犬は、着ぐるみの外部に露出させられた男根へと装着された無慈悲な淫具によって意に染まぬ絶頂を迎えさせられるしか無い。
マスクに内蔵された小型のスピーカーが左右の耳へと送り込む非道で無機質な宣言に打ちひしがれる犬の男達は、宣言通りに動き出した淫具の責めに屈して決して抗えぬ絶頂へと押し上げられるしか無いのだ。

『三十分が経過しました。駆動を再開致します』
「んみゅっ!? ふぶ、も! んむぁぁぁぁっ!!」
「あぉっ、えぁぉぉぉっ! わぉ、あぉぉ! むぉぉぉぉんっ!!」

二人の無防備な男根と睾丸を取り囲む形であてがわれた細い黒革のベルトを組み合わせて作られた淫具が小刻みな振動を開始し、逃げられない男根と睾丸に甘い刺激を叩き込む。それを嫌がりめちゃくちゃに腰をくねらせても、二人は男根を淫具から引き離せない。刺激によって情けなく膨張させられた男根に一層強く食い込む淫具はもう、腰を振った程度では絶対に振り払えない。淫具を毟り取る手段も駆動を停止させる手段も没収された犬達は、淫具の駆動が自動でとまる三十分後が訪れるまで、仲良くイき狂わされ続ける道しか残されてはいないのだ。

「んーっ! んぐっ、むぎゅぅぅぅっ! あぶ、んぉっ、むー! ふぎゅぅぅぅっ!!」
「はっ、はぶっ、あびゅぅぅ! んっ、んむ、ふぎゅぅっ! んみゅぉぉぉぉっ!!」

三十分間休み無い絶頂を強いられ、三十分間休憩を認められる。
拒否権は無く、慈悲も無く、疲労に身を委ねて深い眠りに堕ちることすらも許されない淫らな地獄に縫い付けられた黒犬と白犬は檻の中でふわふわの毛に覆われた身体を痙攣させつつ、そのふわふわの毛に向かって白く濁った淫らな体液を噴き出させられながら、同じ立場に置かれたもう一人の犬にしか聞こえない助けてをまた、絶叫に乗せて部屋中に響き渡らせていた。
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