愚かな冒険者達は暗闇の中で甘くいたぶられる

五月雨時雨

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愚かな冒険者達は暗闇の中で甘くいたぶられる

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挑んだ者が誰一人として帰っては来なかった洞窟はあまりにも危険だからと言う理由で閉鎖され、近隣の町の住民ですら近付けないよう厳重に見張られている。
だが、どんなに見張りを厳重にしても突破しようと考える者はいる。そして、金を積まれればその突破に協力してしまう者もいる。
誰も踏破していない洞窟を踏破し名を上げたいという欲望と、洞窟の奥にまだ見ぬお宝が眠っているに違いないという想像を膨らませた冒険者のグループは幾つもの策を弄して見張りを突破し、洞窟内へと踏み入ってしまった。
その洞窟の凶悪さが自分達の考えていた物とはかけ離れた性質を持っているという事実を知る由も無いまま、冒険者達は洞窟へと入ってしまったのだ。
誰も帰らなかった洞窟には一体どんな怪物が待ち構えているのか。また、どんな危険な罠が仕掛けられているのか。そんな警戒を抱いていた冒険者達を襲ったのは怪物ではなく、思い描いていたのとは全く別の危険さを有した罠だった。
その罠は、転移の罠。それも、不規則に発動条件を変え、発動する範囲と場所までも変化させる数え切れない程の転移の罠だった。

まず最初に一人で少し離れた場所に移動した者が姿を消した。それを見た別の冒険者達は単独行動はいけないと判断して一カ所に集まったが、今度は複数の人間を範囲内に感知すると発動する罠によってまた一人が姿を消してしまった。
別々に行動しても、集まって行動しても罠によって一人ずつ攫われる。戻ろうにも時間経過によって場所を移した罠は今まで通ってきた道にも存在しており、為す術無くまた一人が攫われた。あっという間に一人きりとなった冒険者は、消えた仲間を考えこの洞窟に入ったことを後悔したがもはやその後悔は手遅れで、最後の一人は出口へと戻る道の途中で戦意を失った者を対象とする罠に嵌まり、先の三人と同じように攫われてしまった。
全滅。無断で、それも後ろ暗い方法で洞窟に立ち入った立場であるために救助も望めない絶望的な全滅。そんな全滅を迎えた四人の愚かな冒険者は今日も、罠によって運ばれた先にあった出口の無い部屋で罰と言わんばかりに肉体を容赦無く弄ばれている。
逃げたくても、出口の無い部屋に逃げ場など無い。抗いたくても、生きている物以外を全て溶かし尽くす粘液によって武器と防具を無にされた四人に抗う手段は無い。
四人に出来ることは、一つだけしかない。自分達よりも先に洞窟に捕らわれた冒険者達と共に閉じ込められた部屋の中で粘ついた水音を立てながら壁や床から迫る触手達に裸体を好き勝手にいたぶられ、暗闇の中に淫猥な絶叫を響かせながら絶頂へと押し上げられ続けることだけだ。

「ひ、あっ、んぁ、あひぃぃぃっ!」
「はっ、ほ、おぉっ! あーっ、ほひぃぃぃっ!!」

尖りきった左右の乳首を先端を花のように開いた触手に吸い上げられ、射精に達した男根を萎える暇さえ与えられぬまま触手達にまんべんなく擦り回され、凌辱によって緩みきった尻穴を太い触手でぐちゅぐちゅと奥深くまでほじくり回される生活。光の無い部屋で一方的に甘く弄ばれ、絶頂を繰り返すだけの日々。そんな地獄に追いやられた冒険者達がいることも知らずに、洞窟の周辺に住む町の者達は今日もいつもの生活を送っている。
遠き昔に封印され洞窟であると間違った認識を持たれていた巨大な魔物が、淫らに悶絶する冒険者達から奪い取った力を使って復活に向かっていることなど欠片も知らずに、町の人間は今日も普段通りに過ごし、噂を聞きつけてやって来た洞窟への侵入を試みる冒険者達を疎ましく思うのだった。
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