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■一緒の部屋で眠る夜
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■一緒の部屋で眠る夜
無事に紙も切り終り、早めに街を後にして。何とかソラとも合流し帰って来たソラの家。今では、俺たちの家と言っても良いのでは? と思うが、一応そこは住まわせて貰っている身なので、控えておく。
お互いに今日一日、不安を抱えて過ごしていたと分かって安心したり。お互いに、もう一人にはなりたくないと気持ちを吐露し。疲れた身体に襲ってくる睡魔にウトウトしながら、ポツリと出た言葉。
「……今日、何だかソラと一緒に寝たい」
その言葉に、ソラが今までで一番面白い驚き方をしつつも、俺の願望は叶い。一緒に寝ようとソラが準備を始めてくれた。
「駄目じゃないよ。嬉しい。なら、僕が寝てるベッドの側に、高見のベッドを置いて寝る?」
「そうする!」
ちょっとした引っ越し気分で、俺はソラがベッドを持って行くのを見つめた。
それはすぐに終わり、ソラがどこか緊張した様子でソワッと眼を泳がせて言った。
「僕、もう寝ようと思うんだけど」
「あ、ああ! そうだな。今日はソラも疲れてるし早く寝ようぜ」
ソラの声も、俺の声もどこか上擦ったような声で、何か演技でもしているのかと思うくらい大袈裟だった。
「高見。乗って」
「うん」
部屋の移動もあり、ソラの手の平に乗る。さっきまで眠たかったのに、緊張で眠気が遠くに行ってしまったかのように、俺の頭はスッキリしていた。逆に寝れるのか? と思うくらい、冴えている部分すらある。
(そういえば、ソラの寝室に入るのも、側で寝るの初めてだな)
今までは、「おやすみ」と言って互いに別々の部屋へ。俺は小さな家のフカフカのベッドで眠り、ソラは奥にある部屋へという生活だった。人の寝室に入るっていうのは……そのっ……俺とソラは、そういう関係じゃないがやっぱりその……な? と、また誰に向かっての心の中で話しかける。
(う、うわぁぁああ)
ドキドキドキ。
妙な緊張感のまま、ソラがドアをギィッと開けば、俺と大して変わらず。ただ巨人用の大きなベッドがそこにはあった。
「高見のベッドは、ココに置いたから」
「おう、有難う」
ベッドの上に、俺からしたら山のように見える枕が一つ。そのベッドサイドにミニチュアのように置かれている俺のベッド。ソラが近くに下してくれて、いつも通り寝るだけ。
「じゃあ、おやすみ。ソラ」
「うん、高見もおやすみ」
ニコリと微笑んだソラに、また胸がドキンと鳴りながら毛布を捲り。静かにベッドに入り込んだ俺。ベッドに入り込めば、俺の気持ちとは反対に疲れた身体は、だんだんとベッドの中で休もうと瞼が重くなってゆき────。
(って!!!!! 寝れるか!!!!!!)
今度は身体とは反対に、冴えた頭は寝れないと訴えていた。
*********ここまで投稿した20230409
このシリーズで、Rのような需要はありますかね……?
次温いないようをするか、1つぬるい内容を入れるか迷い中です><
無事に紙も切り終り、早めに街を後にして。何とかソラとも合流し帰って来たソラの家。今では、俺たちの家と言っても良いのでは? と思うが、一応そこは住まわせて貰っている身なので、控えておく。
お互いに今日一日、不安を抱えて過ごしていたと分かって安心したり。お互いに、もう一人にはなりたくないと気持ちを吐露し。疲れた身体に襲ってくる睡魔にウトウトしながら、ポツリと出た言葉。
「……今日、何だかソラと一緒に寝たい」
その言葉に、ソラが今までで一番面白い驚き方をしつつも、俺の願望は叶い。一緒に寝ようとソラが準備を始めてくれた。
「駄目じゃないよ。嬉しい。なら、僕が寝てるベッドの側に、高見のベッドを置いて寝る?」
「そうする!」
ちょっとした引っ越し気分で、俺はソラがベッドを持って行くのを見つめた。
それはすぐに終わり、ソラがどこか緊張した様子でソワッと眼を泳がせて言った。
「僕、もう寝ようと思うんだけど」
「あ、ああ! そうだな。今日はソラも疲れてるし早く寝ようぜ」
ソラの声も、俺の声もどこか上擦ったような声で、何か演技でもしているのかと思うくらい大袈裟だった。
「高見。乗って」
「うん」
部屋の移動もあり、ソラの手の平に乗る。さっきまで眠たかったのに、緊張で眠気が遠くに行ってしまったかのように、俺の頭はスッキリしていた。逆に寝れるのか? と思うくらい、冴えている部分すらある。
(そういえば、ソラの寝室に入るのも、側で寝るの初めてだな)
今までは、「おやすみ」と言って互いに別々の部屋へ。俺は小さな家のフカフカのベッドで眠り、ソラは奥にある部屋へという生活だった。人の寝室に入るっていうのは……そのっ……俺とソラは、そういう関係じゃないがやっぱりその……な? と、また誰に向かっての心の中で話しかける。
(う、うわぁぁああ)
ドキドキドキ。
妙な緊張感のまま、ソラがドアをギィッと開けば、俺と大して変わらず。ただ巨人用の大きなベッドがそこにはあった。
「高見のベッドは、ココに置いたから」
「おう、有難う」
ベッドの上に、俺からしたら山のように見える枕が一つ。そのベッドサイドにミニチュアのように置かれている俺のベッド。ソラが近くに下してくれて、いつも通り寝るだけ。
「じゃあ、おやすみ。ソラ」
「うん、高見もおやすみ」
ニコリと微笑んだソラに、また胸がドキンと鳴りながら毛布を捲り。静かにベッドに入り込んだ俺。ベッドに入り込めば、俺の気持ちとは反対に疲れた身体は、だんだんとベッドの中で休もうと瞼が重くなってゆき────。
(って!!!!! 寝れるか!!!!!!)
今度は身体とは反対に、冴えた頭は寝れないと訴えていた。
*********ここまで投稿した20230409
このシリーズで、Rのような需要はありますかね……?
次温いないようをするか、1つぬるい内容を入れるか迷い中です><
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