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160】目覚めてみたら②
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160】目覚めてみたら②
目覚めたら、レオ殿のベッドの上で、レオ殿の顔があった。普段私を見つめる瞳が閉じていて、眠っていると幾分幼く見えるから不思議だ。意地悪そうな笑みも無ければ、口づけをする時のような甘い表情も無い。ただ静かに寝息を立てる、端正な顔がそこにはあった。目覚めに、レオ殿の顔を見るのは刺激が強い。ただ、その一言に尽きた。
「アラン様?」と起きた私に、声をかけてくれるレオ殿。
「ぁ、えと、そのっ……」
見つめられる眼差しに、また心臓が速くなって、身体が熱くなった。
このままでは危険だと、寝ていた身体を急いで起こす。レオ殿が「アラン様?」と私の名前を呼ぶが、「失礼します!」と急いでベッドから出ようとした。
「アランさま、どうしたんですか!?」
「帰ります!」
「今起きたばかりでしょう? 明日だって別に大きな仕事はないですし。泊っていっても良いんですよ」
「洋服、有難うございます! ああ、下着も! 今着ているのを頂いていきますね」
「アラン様!」
急いでブーツを履いて、簡単に身支度を整え。下着姿でなかったので、準備はしやすく。寝室を出て、出入り口へ。匂いも残っていないほど、綺麗に片付いた部屋の床は、一部僅かに乾燥途中で色が変わっている箇所が視線に入った。
(あれは、私が漏らしたところだ)
恥かしいと思いながら、バタバタと帰ろうとする私だがレオ殿も簡単には帰してくれない。
「アラン様ってば」
手首を掴まれ、振り返った顏は私を心配している表情だった。
「どうしたんですか? 急ぎの用でも?」
「それは無いですが……」
「ならどうして、そんなに急いで帰ろうとするんですか」
レオ殿の上着のボタンが多めに開いていて、鎖骨が見え。がっちりとした筋肉が見えてドキリとした。またドキンと胸が速くなる。息苦しさなのか、熱いからか。
(おかしい。まるで呼吸が出来ないみたいな)
味わったことのない感覚が、私を襲う。それもこれも、レオ殿が────。
「アラン様?」
「大丈夫です。すみません、ちょっと私には刺激が強くて。ああ、私は何を言っているんでしょうね? でも、自分でもよく分からなくて。目覚めにレオ殿がいると、こう……刺激が強すぎて驚いたというのか。なんというのか……心臓が速くなって落ち着かないというのか……あ! いや、レオ殿に緊張しているわけじゃないんです!」
「は?」
私の言葉に、キョトンとしたレオ殿。今がチャンス! と、この前のようなことがないように注意しながら。
「すみません、長居をしてしまって。ただ、そのっ……お……自慰を見て下さって。それから、手伝って下さって有難うございました! 久しぶりにイケて良かったです! 良かったら、またお願いします! では、今日はこれで! お邪魔しました!」
早口で、一部何か変なことを口走ってしまったのでは? と思ったが、確認も熟考する余裕もない。ペコリとレオ殿に頭を下げて、私は小走りでレオ殿の家を出たのだった。外に出れば、真っ暗とう時間でもない。レオ殿の言った通り、少し昼寝をした程度しか時間が経っていなかったようだ。これなら、まだ安全に森を抜けられる。
「よし!」
心臓を落ち着かせるためか。気を別にやるためか。
私は走って城へと戻ったのだった。
■目覚めてみたら■
刺激の強い世界に、驚いてしまった。
***
その頃。残されたレオ殿が一人。
「は? アラン様、心臓が速くなるって言ったか? は? それって、恋愛書物じゃ定番の恋してる症状だろ……くそっ……! やっぱりアラン様。俺のこと好きじゃん……!」
ガシガシと頭を掻きながら、早口で何か言っていたことを、私は知らない。
******
お気に入り・エール・コメント有難うございます!
今日更新できないかと思いました。次は短い健全程度の予定です
目覚めたら、レオ殿のベッドの上で、レオ殿の顔があった。普段私を見つめる瞳が閉じていて、眠っていると幾分幼く見えるから不思議だ。意地悪そうな笑みも無ければ、口づけをする時のような甘い表情も無い。ただ静かに寝息を立てる、端正な顔がそこにはあった。目覚めに、レオ殿の顔を見るのは刺激が強い。ただ、その一言に尽きた。
「アラン様?」と起きた私に、声をかけてくれるレオ殿。
「ぁ、えと、そのっ……」
見つめられる眼差しに、また心臓が速くなって、身体が熱くなった。
このままでは危険だと、寝ていた身体を急いで起こす。レオ殿が「アラン様?」と私の名前を呼ぶが、「失礼します!」と急いでベッドから出ようとした。
「アランさま、どうしたんですか!?」
「帰ります!」
「今起きたばかりでしょう? 明日だって別に大きな仕事はないですし。泊っていっても良いんですよ」
「洋服、有難うございます! ああ、下着も! 今着ているのを頂いていきますね」
「アラン様!」
急いでブーツを履いて、簡単に身支度を整え。下着姿でなかったので、準備はしやすく。寝室を出て、出入り口へ。匂いも残っていないほど、綺麗に片付いた部屋の床は、一部僅かに乾燥途中で色が変わっている箇所が視線に入った。
(あれは、私が漏らしたところだ)
恥かしいと思いながら、バタバタと帰ろうとする私だがレオ殿も簡単には帰してくれない。
「アラン様ってば」
手首を掴まれ、振り返った顏は私を心配している表情だった。
「どうしたんですか? 急ぎの用でも?」
「それは無いですが……」
「ならどうして、そんなに急いで帰ろうとするんですか」
レオ殿の上着のボタンが多めに開いていて、鎖骨が見え。がっちりとした筋肉が見えてドキリとした。またドキンと胸が速くなる。息苦しさなのか、熱いからか。
(おかしい。まるで呼吸が出来ないみたいな)
味わったことのない感覚が、私を襲う。それもこれも、レオ殿が────。
「アラン様?」
「大丈夫です。すみません、ちょっと私には刺激が強くて。ああ、私は何を言っているんでしょうね? でも、自分でもよく分からなくて。目覚めにレオ殿がいると、こう……刺激が強すぎて驚いたというのか。なんというのか……心臓が速くなって落ち着かないというのか……あ! いや、レオ殿に緊張しているわけじゃないんです!」
「は?」
私の言葉に、キョトンとしたレオ殿。今がチャンス! と、この前のようなことがないように注意しながら。
「すみません、長居をしてしまって。ただ、そのっ……お……自慰を見て下さって。それから、手伝って下さって有難うございました! 久しぶりにイケて良かったです! 良かったら、またお願いします! では、今日はこれで! お邪魔しました!」
早口で、一部何か変なことを口走ってしまったのでは? と思ったが、確認も熟考する余裕もない。ペコリとレオ殿に頭を下げて、私は小走りでレオ殿の家を出たのだった。外に出れば、真っ暗とう時間でもない。レオ殿の言った通り、少し昼寝をした程度しか時間が経っていなかったようだ。これなら、まだ安全に森を抜けられる。
「よし!」
心臓を落ち着かせるためか。気を別にやるためか。
私は走って城へと戻ったのだった。
■目覚めてみたら■
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***
その頃。残されたレオ殿が一人。
「は? アラン様、心臓が速くなるって言ったか? は? それって、恋愛書物じゃ定番の恋してる症状だろ……くそっ……! やっぱりアラン様。俺のこと好きじゃん……!」
ガシガシと頭を掻きながら、早口で何か言っていたことを、私は知らない。
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