【完結・BL】マンネリ化を解消したかっただけなのに!【店員×社〇人】

彩華

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31】試したいと思ってしまった

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31】試したいと思ってしまった

 会いたいから、会いに行くだけ。乳首から手を離し、呼吸を整え。
そう自分に言い聞かせながら、中村さんのお店の商品を見ていた時だった。

「ん?」

ローターのレビューを見たあと、ふと目に止まったものがある。

「何だ、これ。手袋?」

遠目には分からず、トンッと商品をクリック。商品ページへ飛んで見ると、初めて見る商品に思わず目を見開いてしまった。

「うわぁ……」

一見すると、手袋の指先部分のようなものが切り取られたような形だった。ただその指先は、普通の手袋と違い、オナホの内部のような突起が付いている。簡単な説明書きは、指先だけで装着簡単なんて書いている。装着した指先で、ペニスや乳首など、好きなところに刺激を与えられるらしい。見たことが無いグッズに驚きと、若干引きつつ。それでも、好奇心は確かに沸いていて。

「これ、試したいって言ったら中村さん怒るかな……」

というか、伝えるの勇気がいるよな。うーん。
でも、オナホの中もあんなに気持ちが良いんだ。こんな指先で的確に気持ちが良い所を触られたら、一体どうなってしまうんだろう。これを付けた中村さんの指先が、俺の身体に触れたら。乳首やペニスをゴシゴシと擦られでもしたら、俺はきっとすぐにイッてしまうんじゃないだろうか。

(たっ……試したい……!)

そう思いながら、一旦開いていたページを消した。続いて開くのは、メッセージアプリ。中村さんの名前を開き、久しぶりにメッセージを送った。

「近々お店に行けそうです……と」

(いや、違うぞ。これは試したいお願いがあるわけじゃなくて、本当に繁忙が終わりそうだから、お店に行きますって事前の連絡であって)

誰に対しての言い訳か分からない弁明を、心の中でしてしまった。送ったあとは、妙にソワソワしてしまう。

「って! その前に夕飯とか風呂とかあるだろ」

まずは着替えだと、携帯を充電器へ差し込み。夕飯と風呂を済ませ、今日は自慰は良いかと疲れた身体を休ませようとした頃。携帯に通知がきていることに気づいて、確認してみた。

「中村さんから、返信が来てる」

ドキッ、としつつ急いでメッセージを開く。

『本当? 伊織君に会えるの楽しみだなぁ』

スタンプ付きで、そう返事をくれた中村さん。嬉しいと思いつつ、中村さんの方から聞いてくれないかなぁと他力本願に願った。その直後、まさか願いが通じるなんて。

『もし良かったら、また何か試して欲しいんだけど伊織君の予定はどうかな?』

思わず一人暮らしの部屋だというのに、キョロキョロと周囲を見渡し。

「中村さんって、エスパーだったりしないよな?」

なんて呟いたあと、「大丈夫です」と返事をして。

『試したいものがあれば、お気軽にどうぞ』

その言葉を待っていたとばかりに、俺は再び先ほど見た商品のページを開き。そっとスクリーンショットを撮ったあと、時間を置いて中村さんにそっと返信を送ったのだった。

*****
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