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42】気になっているってこと?
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42】気になっているってこと?
仕事に集中しながら、パソコンと向かい合う。カタカタとキーボードを打つことに集中していれば、あっという間に午前中が過ぎていた。頭を使ったせいか、お腹が減っている。また持参した量多めの大きなおにぎりとカップスープを準備して、休憩を取ることにした。
(あ、まずいな)
集中していた方が、余計なことを考えなくて済んだのに。ズズッ……と甘いコーンスープを飲んでいると、この前見た回答を思い出してしまった。
『一人でイケないなら、好きな人に抜いて貰えば? ドキドキしてすぐイクじゃない? 知らんけど』
あの寝る前に見かけた意見が、未だに気になっている。知らんけどは困るが、ドキドキしてすぐにイクと思った時。俺は中村さんを思い出してしまったわけで。何なら、まだ二回しか試していない、オナホと手袋のことも思い出してしまったわけで。
ドキドキドキ。
「……!?」
スープを置いて、思わず心臓を押さえた。不整脈かと思いたいが、これは違う気がする。というか、気づいたら不味いような気がする。
ドキドキドキ。
(いやいやいや、待て。冷静になれ、俺)
(あれだ。中村さんのテクニックが凄いだけで)
「佐藤君。何難しい顔してるの?」
「工藤さん……!」
俺の様子を見て、楽しそうに笑っている工藤さんに声をかけられた。こういう時、いつもタイミングが良いなと思う。
「恋に悩んでいる顔だねぇ?」
「だから、俺は恋をしているわけじゃ……」
よいしょ、と俺の隣に座る工藤さん。またニコニコと俺に笑顔を向けた。
「楽しんでますよね?」
「いや~。初恋なのかなぁと思って」
「だから俺は別に恋だとかは……」
「本当に?」
「……実は、少し悩んでいることがあって。ちょっと検索してみたら、好きな人に協力して貰えれば解決するかもって回答を見ちゃって」
「うんうん」
「そしたら、何だか意外な人の顔を思い出しちゃって」
「うんうんうん……!」
「だから、俺なんでその人のこと思い出したんだろうって思ってて」
「ちょっと、そこまできて、答え出ないの!?」
ニコニコと笑顔だったのに、急に工藤さんが前のめりで言った。そこ表情に笑顔は無い。なんで!? と少し俺の方が怯む。こう……俺が弟で、お姉ちゃんに叱られたらこんな感じなんだろうなって感じの。
「何で!? あっ、駄目だ。こういうの、自分で気づかなきゃいけないやつだけど……! だけどさぁっ……!」
「俺も、何だか気づいたらいけない気がして」
「気づいたらいけないって何?」
いつもの工藤さんと違う。表情がコロコロと変わりつつ、俺に大事なことを教えてくれようとしているのは分かった。
「気づいたら不味いって、自分でブレーキかけてるってことでしょ?」
「多分」
「佐藤君」
「はい」
「ブレーキ壊そうね?」
「ハ……ハハ」
「ブレーキ壊して考えてね? 好きな人にって言葉に対して、その人のことを思い出したんでしょ?」
「はい」
「それってつまり……?」
「俺は、その人のことが気になっているってこと……!?」
パシャッ、と小さなシャッター音が鳴ったと思えば、また俺の携帯に通知がなった。
「良い表情だよ。相手に送ってみたら? 佐藤君、また恋に悩んだら、この工藤お姉ちゃんに相談してね」
「有難うございます」
気づいた駄目だと背けていたことを、見ろ! と考えさせられてしまった。
(俺、もしかして中村さんのこと好きなの……!?)
*******
仕事に集中しながら、パソコンと向かい合う。カタカタとキーボードを打つことに集中していれば、あっという間に午前中が過ぎていた。頭を使ったせいか、お腹が減っている。また持参した量多めの大きなおにぎりとカップスープを準備して、休憩を取ることにした。
(あ、まずいな)
集中していた方が、余計なことを考えなくて済んだのに。ズズッ……と甘いコーンスープを飲んでいると、この前見た回答を思い出してしまった。
『一人でイケないなら、好きな人に抜いて貰えば? ドキドキしてすぐイクじゃない? 知らんけど』
あの寝る前に見かけた意見が、未だに気になっている。知らんけどは困るが、ドキドキしてすぐにイクと思った時。俺は中村さんを思い出してしまったわけで。何なら、まだ二回しか試していない、オナホと手袋のことも思い出してしまったわけで。
ドキドキドキ。
「……!?」
スープを置いて、思わず心臓を押さえた。不整脈かと思いたいが、これは違う気がする。というか、気づいたら不味いような気がする。
ドキドキドキ。
(いやいやいや、待て。冷静になれ、俺)
(あれだ。中村さんのテクニックが凄いだけで)
「佐藤君。何難しい顔してるの?」
「工藤さん……!」
俺の様子を見て、楽しそうに笑っている工藤さんに声をかけられた。こういう時、いつもタイミングが良いなと思う。
「恋に悩んでいる顔だねぇ?」
「だから、俺は恋をしているわけじゃ……」
よいしょ、と俺の隣に座る工藤さん。またニコニコと俺に笑顔を向けた。
「楽しんでますよね?」
「いや~。初恋なのかなぁと思って」
「だから俺は別に恋だとかは……」
「本当に?」
「……実は、少し悩んでいることがあって。ちょっと検索してみたら、好きな人に協力して貰えれば解決するかもって回答を見ちゃって」
「うんうん」
「そしたら、何だか意外な人の顔を思い出しちゃって」
「うんうんうん……!」
「だから、俺なんでその人のこと思い出したんだろうって思ってて」
「ちょっと、そこまできて、答え出ないの!?」
ニコニコと笑顔だったのに、急に工藤さんが前のめりで言った。そこ表情に笑顔は無い。なんで!? と少し俺の方が怯む。こう……俺が弟で、お姉ちゃんに叱られたらこんな感じなんだろうなって感じの。
「何で!? あっ、駄目だ。こういうの、自分で気づかなきゃいけないやつだけど……! だけどさぁっ……!」
「俺も、何だか気づいたらいけない気がして」
「気づいたらいけないって何?」
いつもの工藤さんと違う。表情がコロコロと変わりつつ、俺に大事なことを教えてくれようとしているのは分かった。
「気づいたら不味いって、自分でブレーキかけてるってことでしょ?」
「多分」
「佐藤君」
「はい」
「ブレーキ壊そうね?」
「ハ……ハハ」
「ブレーキ壊して考えてね? 好きな人にって言葉に対して、その人のことを思い出したんでしょ?」
「はい」
「それってつまり……?」
「俺は、その人のことが気になっているってこと……!?」
パシャッ、と小さなシャッター音が鳴ったと思えば、また俺の携帯に通知がなった。
「良い表情だよ。相手に送ってみたら? 佐藤君、また恋に悩んだら、この工藤お姉ちゃんに相談してね」
「有難うございます」
気づいた駄目だと背けていたことを、見ろ! と考えさせられてしまった。
(俺、もしかして中村さんのこと好きなの……!?)
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