【完結・BL】マンネリ化を解消したかっただけなのに!【店員×社〇人】

彩華

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56】【番外編】俺にもチャンスがあるのでは……?:Siede・T

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56】【番外編】俺にもチャンスがあるのでは……?:Siede・T

 好きな人が、新しい扉を開き始めていると思う。
これは俺の予想とかなんかじゃなくて、多分本当。だって、その人は元々性的なことに、積極的な様子だったから。まぁ、ストレス社会といわれる昨今だ。ストレス発散の方法は、人それぞれ。勿論、それが自慰だって。

(実際、伊織君のストレス発散が自慰だったから俺の店に偶然来てくれたこともあるわけだし)

伊織君。俺の好きな人。どうやら最近、好きな人が出来たらしい。初めて聞いた時は、聞きたくなかったと言う気持ちと、ああ、俺。好きだって言う前にフラれちゃったんだと思った。自分でも必死だなぁと思うくらい、伊織君を引き留めて「またね」と言った。それから、嫉妬したんだろう。俺じゃなきゃイケない身体になれば、なんて。随分なことを思った。

「俺って、好きな人の前ではSだし独占欲が強かったんだなぁ」

そんなことを、またカタカタとパソコンを打ちながら考える。
生憎今日は、お昼時を過ぎてしまった。適当に栄養が詰まっているという、バー食品を食べ終わり、伊織君に連絡できるような猫もやって来ていない。ふむ……と考えながら、ちゃんと注文画面の確認を続けていた。俺が必死だったことが功を奏したのか、先日伊織君がお店に来てくれた。連絡もなく現れて、一瞬幻覚を見たのかと思ったっけ。

「そういえば伊織君、ローターを買ったんだよなぁ……」

幸いと言って良いのか、伊織君の恋に進展は無さそうだし。(好きな人の恋を応援出来ない俺でごめん)これで俺は、伊織君が新しい扉を開き始めていると思っている。用途でアナルを紹介すれば、凄い反応していたし。前に試した乳首じゃなくて、自慰の時一人でアナルにローターを使ってるんじゃないか。

(アナルでの自慰まで始めちゃたら、伊織君。女の子と恋愛できるのかな……?)

「まぁ、伊織君。Mだからな」

本人がいないから、ズバッと言ってしまう。伊織君って、押しに弱いし気持ち良いことにも弱いし。(実際、だから俺が試してみる? ってのに、乗っちゃったわけだし)
だが、ここで俺は考えたわけだ。伊織君は、新しい扉を開き始めていると。

「だとしたら、俺にもチャンスがあるのでは……?」

伊織君が、もっとアナルにハマってしまえば。男の子イキ出来なくなれば、伊織君のことだ。ローターよりも、大きなものが欲しくなるはず。うん。伊織君、えっちなこと好きだし。

「その時に、行動を起こしてみた方が良いかな」

当たる前に砕けるのも。誰かに取られるのも。どちらにしても、正直嫌だし。
そんなことを思いながら、伊織君は次いつお店に来てくれるだろうと思った。

******
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