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61】今度は見つかってしまった
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61】今度は見つかってしまった
足取りは軽いまま。だが、気持ちは熱く。
道場破りをするわけじゃないが、俺はお店の前でいつも以上に気合を入れていた。
(行くぞ……!)
静かに扉を開ければ、僅かに陳列が変わった様子の棚が目に入った。新商品が出るんだと思いながら、静かに店内へ。
(もし中村さんに見つかっても、ローションを買いに来たって言うんだぞ)
口にするのは、恥ずかしいなと思ったが実際必要な物だから仕方がない。いつもなら、すぐに見つかってしまうが今日はどうだろう。
(あれ? 中村さんいないな……?)
店の奥にいるんだろうかとクルリと反転すれば、背後から声がした。
「伊織君、俺の事探してくれてるの?」
「わっ…‥! こ……こんばんは」
この前とは逆だ。今度は俺が驚いてしまった。
「今日は俺が、伊織君を驚かせちゃった」
してやったりという顔は、どことなく幼く見せて可愛い。気合を入れていた気持ちが、不覚にもキュンとしてしまった。俺って、本当にチョロイ。
「どうしたの? 何か買い物? それとも……」
コツ、と近づいてきた中村さんは、笑顔のまま言葉を続けた。
「俺に会いに来てくれたとか? なんちゃって」
あはは、と笑う笑顔に、また言い訳じみた言葉と。でも、今なら言えるかもと口を動かした。
「今日は、ちょっとローションを……という名目で、中村さんに会いにきました」
(い……言ったぞ……! 俺!! やれば出来るじゃん!!!!)
自分を沢山褒めた。何なら、工藤さんに俺言いましたよ! と言いたい。きっとこの行動力を、工藤さんも褒めてくれるに違いない。
ドキドキドキ。
心臓が、またドキドキとしている。緊張で、一拍が大きく感じる。さぁ、どうだと中村さんを見れば、俺の答えが予想外だったのかもしれない。俺だって、顔が熱く感じていたのにチラリと中村さんを見れば、中村さんの顔だって赤かった。
「ちょっ……!? 中村さん、顔が赤いですよ?」
何で!? と、思わず言葉に出てしまった。俺の言葉に、中村さんが口元を覆う。意外だ。なんだ、やっぱり可愛いじゃないか。緊張していたドキドキと、胸キュンが襲ってきて、俺の心臓が大変なことになっているんだが。
「そういう伊織君だって、顔が赤いの分かってる? 俺のは、伊織君につられたんだよ」
「中村さんも、そういうこと言うんですね」
あはは、と笑えば一呼吸ついた中村さんは冷静を取り戻したらしい。残念だ。ムッ……とした表情になる。両手を俺の肩に置いて、囁くような体勢。
(やばい、中村さんがこういう時に囁くのに俺は弱いんだ……!)
思わず身体が強張った。緊張とは違うドキドキが俺を襲う。
「伊織君こそ。沢山えっちなことして、ローションが無くなったんでしょ? この前のローターどうだった? 俺が教えた通り、お尻の穴の辺りに使ってみた?」
「……ッ!」
ねぇ、と囁く声にビクリと身体が震える。変な声が漏れなかっただけ良かったが、また俺の下半身は反応してしまいそうだった。
(この前は、なんとか耐えたけど、近い近い近い……!)
今度こそ、勃ってしまいそうだと焦る俺の気持ちを、中村さんは知っているんだろうか。
********
足取りは軽いまま。だが、気持ちは熱く。
道場破りをするわけじゃないが、俺はお店の前でいつも以上に気合を入れていた。
(行くぞ……!)
静かに扉を開ければ、僅かに陳列が変わった様子の棚が目に入った。新商品が出るんだと思いながら、静かに店内へ。
(もし中村さんに見つかっても、ローションを買いに来たって言うんだぞ)
口にするのは、恥ずかしいなと思ったが実際必要な物だから仕方がない。いつもなら、すぐに見つかってしまうが今日はどうだろう。
(あれ? 中村さんいないな……?)
店の奥にいるんだろうかとクルリと反転すれば、背後から声がした。
「伊織君、俺の事探してくれてるの?」
「わっ…‥! こ……こんばんは」
この前とは逆だ。今度は俺が驚いてしまった。
「今日は俺が、伊織君を驚かせちゃった」
してやったりという顔は、どことなく幼く見せて可愛い。気合を入れていた気持ちが、不覚にもキュンとしてしまった。俺って、本当にチョロイ。
「どうしたの? 何か買い物? それとも……」
コツ、と近づいてきた中村さんは、笑顔のまま言葉を続けた。
「俺に会いに来てくれたとか? なんちゃって」
あはは、と笑う笑顔に、また言い訳じみた言葉と。でも、今なら言えるかもと口を動かした。
「今日は、ちょっとローションを……という名目で、中村さんに会いにきました」
(い……言ったぞ……! 俺!! やれば出来るじゃん!!!!)
自分を沢山褒めた。何なら、工藤さんに俺言いましたよ! と言いたい。きっとこの行動力を、工藤さんも褒めてくれるに違いない。
ドキドキドキ。
心臓が、またドキドキとしている。緊張で、一拍が大きく感じる。さぁ、どうだと中村さんを見れば、俺の答えが予想外だったのかもしれない。俺だって、顔が熱く感じていたのにチラリと中村さんを見れば、中村さんの顔だって赤かった。
「ちょっ……!? 中村さん、顔が赤いですよ?」
何で!? と、思わず言葉に出てしまった。俺の言葉に、中村さんが口元を覆う。意外だ。なんだ、やっぱり可愛いじゃないか。緊張していたドキドキと、胸キュンが襲ってきて、俺の心臓が大変なことになっているんだが。
「そういう伊織君だって、顔が赤いの分かってる? 俺のは、伊織君につられたんだよ」
「中村さんも、そういうこと言うんですね」
あはは、と笑えば一呼吸ついた中村さんは冷静を取り戻したらしい。残念だ。ムッ……とした表情になる。両手を俺の肩に置いて、囁くような体勢。
(やばい、中村さんがこういう時に囁くのに俺は弱いんだ……!)
思わず身体が強張った。緊張とは違うドキドキが俺を襲う。
「伊織君こそ。沢山えっちなことして、ローションが無くなったんでしょ? この前のローターどうだった? 俺が教えた通り、お尻の穴の辺りに使ってみた?」
「……ッ!」
ねぇ、と囁く声にビクリと身体が震える。変な声が漏れなかっただけ良かったが、また俺の下半身は反応してしまいそうだった。
(この前は、なんとか耐えたけど、近い近い近い……!)
今度こそ、勃ってしまいそうだと焦る俺の気持ちを、中村さんは知っているんだろうか。
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