36 / 64
え?ヒロインとモブ嬢の合図だよ!
しおりを挟む
今日は高等学部へ入学!!本来ヒロインのカナちゃんと皆んなのラブラブストーリーと共にそして半年後悪役令嬢が断罪されるはずが断罪もエリオスと姉様との婚約も無くなってヒャホー!というのもつかの間…
なんでもまだ姉様の断罪の可能性があるというカナちゃん情報。私はお小遣いがなく買えなかったしその続編のゲームなんて知らないのよ!!とにかく今日はカナちゃんに色々聞いてみないと!
「マリア?どうしたの?今日の体調は大丈夫?」
イエス!姉様!姉様のその美しさで元気でるよ!!
「やはり春とはいえ肌寒いかと。マリアお嬢様ひざ掛けなどお持ちしますか?」
最近やたらとクロは心配屋さん。熱は?食欲は?などなど。
色々心配させちゃったからね、過保護なクロになっちゃった。
「可愛いマリア、おはよう。今日からまた一緒に通えるのを嬉しいよ」
そう私に可愛らしい小さな花束をくれたエリオス。復帰祝いなもんだしね!クロ以上にエリオスも過保護なんだよなあ。
スクアーロやレオ君とトムも少し遅れてやってきた。
「よっ!元気に登校してんじゃん!」
「おはよう。マリア嬢あまり無理しないようにね、因みにクラスは一緒だよ。また僕が君のお目付け役みたいなもんなんだから」
「マリアお嬢様おはようございます」
くー!!やっぱ学校は楽しいね!!
「あの、マリア様!おはよございます!」
おや、知らない女子生徒さん達から声をかけられた。
「私達応援してますから!国王様の説得ガンバですわ!!」
「お二人なら試練を乗り越えられますわ!」
「え?うん頑張るよー」
頑張ってきちんと体調よくなるよ!うん!
でもなんで国王???国王と私何か試練あったっけ??
そう考えて歩いてた時、少し離れたところにカナちゃん発見!
私は思い切って手を振り
「あ!カナちゃー」
「ゲフンゲフン!!!ゲホゲホゲフン!」
訳※だから話しかけるな!アンタ達目立つのよ!
咳こむカナちゃん。あ、そうだった。エリオス達に気がつかれないように私達は咳で合図を作ったんだったわ!!私は頷いて咳込み合図を送る。
「ゲフ!ゲフンゲフフン!」
訳※カナちゃん!いつもの場所で!
「ゲフゲフン!!ゲホっ!」
訳※わかった!んじゃね!
「ゲホっ!」
訳※うん!また!
二人の奇妙な動きは勿論、全員察して知っていた。
周りにいる生徒は「まだマリア様体調がよろしくないんだわ…」と誤解をしマリアを心配する目で見つめているが当の本人は気づいてない。
「マリアとあの女…いつのまに仲良くなったんだ?おい、マリエ嬢いいのか?」
スクアーロはモロバレな二人の意味のわからない会話?に首を傾げていた。
「…一応カナリアさんの情報のおかげでマリアは一命をとりとめたもの、彼女をどうこうしないわ。それに彼女に何かしたらあの子が悲しんでしまうもの」
「マリエお嬢様がそう仰るなら、私は何もいたしません」
クロはマリアを遠く見つめながら見守るとのこと。
「彼女となんかあとで会う約束をしたみたいだね」
クスクス笑うエリオスに皆は
「え、なんでお前わかるの…?」とエリオスを見つめていた。
「あの、父上も言ってたんですがマリア嬢の体調はまだ完全でないですよ?」
レオは皆に焦って語る。そう、スターローズはこの国では本当に数少なく現在薬として少しずつマリアに飲ませてたりチョコレートに入れて食べさせてなんとか保ててる。未だにスターローズをもっとどう薬を作れば良いか、マリアはある意味その実験体ともいえる。
トムも困った顔で
「南の森のスターローズは数本ほどしか見つからなくて、多分もうこの国にはないかもしれません」
「ト、トム。あの何処かにあるかもしれませんわ!」
マリエはトムに話すものの、トムは首を横に降る。
「スターローズは気温湿度などの最適な場所にしか育たないんです…南の森は幸いに条件が満たされていて…」
シンとなる一同。
沢山の令嬢に話しかけられて嬉しそうにしているマリアを皆見つめる。
エリオスはマリアを愛しそうに見て少しため息をする
「隣国のサン国がスターローズが豊富なんだよね…」
マリエは少し驚きながら
「サン国って…以前、いえ私達が生まれる前に一度戦争をした国ですわよね?しかもあそこの国だけは閉鎖的…」
「僕も父上や研究員とともに今スターローズを調べてるけど確かにサン国は豊富なんですよ。ただ彼らはスターローズの効果を知っていないかと…」
エリオスは皆に笑顔を向ける
「さて、交渉しなきゃならないよね。色々と」
「ふふ、私も色々調べておかなきゃなりませんわね」
「二人共笑顔、すっげー怖いんだけど…」
スクアーロはエリオスとマリエの笑顔を見てゾっとした。
なんでもまだ姉様の断罪の可能性があるというカナちゃん情報。私はお小遣いがなく買えなかったしその続編のゲームなんて知らないのよ!!とにかく今日はカナちゃんに色々聞いてみないと!
「マリア?どうしたの?今日の体調は大丈夫?」
イエス!姉様!姉様のその美しさで元気でるよ!!
「やはり春とはいえ肌寒いかと。マリアお嬢様ひざ掛けなどお持ちしますか?」
最近やたらとクロは心配屋さん。熱は?食欲は?などなど。
色々心配させちゃったからね、過保護なクロになっちゃった。
「可愛いマリア、おはよう。今日からまた一緒に通えるのを嬉しいよ」
そう私に可愛らしい小さな花束をくれたエリオス。復帰祝いなもんだしね!クロ以上にエリオスも過保護なんだよなあ。
スクアーロやレオ君とトムも少し遅れてやってきた。
「よっ!元気に登校してんじゃん!」
「おはよう。マリア嬢あまり無理しないようにね、因みにクラスは一緒だよ。また僕が君のお目付け役みたいなもんなんだから」
「マリアお嬢様おはようございます」
くー!!やっぱ学校は楽しいね!!
「あの、マリア様!おはよございます!」
おや、知らない女子生徒さん達から声をかけられた。
「私達応援してますから!国王様の説得ガンバですわ!!」
「お二人なら試練を乗り越えられますわ!」
「え?うん頑張るよー」
頑張ってきちんと体調よくなるよ!うん!
でもなんで国王???国王と私何か試練あったっけ??
そう考えて歩いてた時、少し離れたところにカナちゃん発見!
私は思い切って手を振り
「あ!カナちゃー」
「ゲフンゲフン!!!ゲホゲホゲフン!」
訳※だから話しかけるな!アンタ達目立つのよ!
咳こむカナちゃん。あ、そうだった。エリオス達に気がつかれないように私達は咳で合図を作ったんだったわ!!私は頷いて咳込み合図を送る。
「ゲフ!ゲフンゲフフン!」
訳※カナちゃん!いつもの場所で!
「ゲフゲフン!!ゲホっ!」
訳※わかった!んじゃね!
「ゲホっ!」
訳※うん!また!
二人の奇妙な動きは勿論、全員察して知っていた。
周りにいる生徒は「まだマリア様体調がよろしくないんだわ…」と誤解をしマリアを心配する目で見つめているが当の本人は気づいてない。
「マリアとあの女…いつのまに仲良くなったんだ?おい、マリエ嬢いいのか?」
スクアーロはモロバレな二人の意味のわからない会話?に首を傾げていた。
「…一応カナリアさんの情報のおかげでマリアは一命をとりとめたもの、彼女をどうこうしないわ。それに彼女に何かしたらあの子が悲しんでしまうもの」
「マリエお嬢様がそう仰るなら、私は何もいたしません」
クロはマリアを遠く見つめながら見守るとのこと。
「彼女となんかあとで会う約束をしたみたいだね」
クスクス笑うエリオスに皆は
「え、なんでお前わかるの…?」とエリオスを見つめていた。
「あの、父上も言ってたんですがマリア嬢の体調はまだ完全でないですよ?」
レオは皆に焦って語る。そう、スターローズはこの国では本当に数少なく現在薬として少しずつマリアに飲ませてたりチョコレートに入れて食べさせてなんとか保ててる。未だにスターローズをもっとどう薬を作れば良いか、マリアはある意味その実験体ともいえる。
トムも困った顔で
「南の森のスターローズは数本ほどしか見つからなくて、多分もうこの国にはないかもしれません」
「ト、トム。あの何処かにあるかもしれませんわ!」
マリエはトムに話すものの、トムは首を横に降る。
「スターローズは気温湿度などの最適な場所にしか育たないんです…南の森は幸いに条件が満たされていて…」
シンとなる一同。
沢山の令嬢に話しかけられて嬉しそうにしているマリアを皆見つめる。
エリオスはマリアを愛しそうに見て少しため息をする
「隣国のサン国がスターローズが豊富なんだよね…」
マリエは少し驚きながら
「サン国って…以前、いえ私達が生まれる前に一度戦争をした国ですわよね?しかもあそこの国だけは閉鎖的…」
「僕も父上や研究員とともに今スターローズを調べてるけど確かにサン国は豊富なんですよ。ただ彼らはスターローズの効果を知っていないかと…」
エリオスは皆に笑顔を向ける
「さて、交渉しなきゃならないよね。色々と」
「ふふ、私も色々調べておかなきゃなりませんわね」
「二人共笑顔、すっげー怖いんだけど…」
スクアーロはエリオスとマリエの笑顔を見てゾっとした。
44
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜
みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。
悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。
私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私はただのモブ。
この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。
……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……?
※2025年5月に副題を追加しました。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
リリィ=ブランシュはスローライフを満喫したい!~追放された悪役令嬢ですが、なぜか皇太子の胃袋をつかんでしまったようです~
汐埼ゆたか
恋愛
伯爵令嬢に転生したリリィ=ブランシュは第四王子の許嫁だったが、悪女の汚名を着せられて辺境へ追放された。
――というのは表向きの話。
婚約破棄大成功! 追放万歳!!
辺境の地で、前世からの夢だったスローライフに胸躍らせるリリィに、新たな出会いが待っていた。
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
リリィ=ブランシュ・ル・ベルナール(19)
第四王子の元許嫁で転生者。
悪女のうわさを流されて、王都から去る
×
アル(24)
街でリリィを助けてくれたなぞの剣士
三食おやつ付きで臨時護衛を引き受ける
▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃
「さすが稀代の悪女様だな」
「手玉に取ってもらおうか」
「お手並み拝見だな」
「あのうわさが本物だとしたら、アルはどうしますか?」
**********
※他サイトからの転載。
※表紙はイラストAC様からお借りした画像を加工しております。
悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい
鍋
恋愛
王太子の婚約者として、常に控えめに振る舞ってきたロッテルマリア。
尽くしていたにも関わらず、悪役令嬢として婚約者破棄、国外追放の憂き目に合う。
でも、実は転生者であるロッテルマリアはチートな魔法を武器に、ギルドに登録して旅に出掛けた。
新米冒険者として日々奮闘中。
のんびり冒険をしていたいのに、ヒロインは私を逃がしてくれない。
自身の目的のためにロッテルマリアを狙ってくる。
王太子はあげるから、私をほっといて~
(旧)悪役令嬢は年下Sランク冒険者の弟子になるを手直ししました。
26話で完結
後日談も書いてます。
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる