39 / 64
魔王と呼ばれる王子と悪魔と呼ばれる王子
しおりを挟む
王宮の中には謁見の間という場所がある。
マリエ、エリオス、スクアーロ、レオ、クロ、トム、そして何故か
「なんで私もいるのよ!関わりないじゃない」
カナリアもそこへ向かっていた。
「うるせーぞ、情報屋」
スクアーロは少し面倒くさそうにカナリアに注意する。
「馬鹿みたいに大声出さないでください。情報屋」
眼鏡をくいっとあげながらカナリアに言うトム。
「何その情報屋って!!」
無言で黙って歩くクロに隣にいるトムは
「カナリアさん、スターローズの効力詳しかったからね。僕は見分ける事ができるから僕も呼ばれたんだよ。王様に会えるなんて凄く緊張するよね」
とカナリアに声をかけているトムにマリエは
「あ、あの、トッ!トムは私の横にいてちょうだいっ!」
真っ赤な顔でトムの裾を掴むマリエにトムはにっこり
「はい、マリエお嬢様」
そんな二人を見たカナリアは
「バカップルだわ…」と見て呆れていた。
エリオスはカナリアの横に歩き
「君、サン国の少ない情報をよく知ってるよね。スターローズといい。利用価値があるとみたから今は生かしてあげる」
だから黙ってついてこいという圧力をかけているエリオスにカナリアはブツブツ文句を言いながらついていった。
マリエは少し緊張した顔をしていた。そんなマリエにエリオスは
「マリエ嬢が緊張するなんて珍しいね」
「…これから国王様とお父様、いえ三大貴族も含めて会うのよ。気を引き締めないといけませんわ。私のお父様は仕事に対しては一切私情をいれず冷血な一面を持っています」
マリエ達は大きな扉の前に立った。このスター国の紋章が刻まれている扉の向こうには、国王が玉座に座り待っている。
コンコン
「…入れ」
ギィ…とドアを開けた瞬間
目の前には三大貴族の一人クリスタルティーン当主が仁王立ちしながら…
「お、お前達!む、娘はやらんぞ!この父を倒してからだ!いいか!?君達には父という気持ちがわからんかもしらんがな!マリエとマリアはそれはそれは可愛い娘なんだ!あれはまだマリエが2歳の頃だった!あの時マリエはー」
「……」
バタン!!!
無言で一度ドアを閉めたマリエ。
国王達がいるドアの向こうでは何やら騒いでいた。
「この馬鹿たれ!」
「あー、入ってきなさい」とリリス家当主の声が聞こえた。
もう一度マリエ達は部屋へ入ると先程の事がなかったかのように、国王は真ん中の椅子に座り三大貴族は威厳ある姿で立っていた。
エリオスは一番前に出て笑顔で国王に
「我が国の栄光と星の王に輝きあれ」
そうお辞儀をし後にいたマリエ達は続いて声をだし
「「輝きあれ」」
とお辞儀と挨拶をした。
「挨拶はよい。用件を言え」
国王はピリピリした空気を出す。
そんな王にマリエは少し震えながらも真っ直ぐ王の顔を見る。
スクアーロは
「ははっ、さすがエリオスの親父だなっ!」
とエリオスに声をかけていた。
「サン国の事ですわ。あそこにはスターローズが豊富だと確かな情報を得ましたわ」
「だからどうした」
マリエを睨む国王に隣にいたマリエの父は
「ウチの娘睨むな!」と喚いてた。
エリオスは一歩また一歩とマリエ達よりも更に王に近づいて話す。
「僕は頭の弱い貴方達の為に、色々資料を集めたんですよ。…黙って我々の言葉を聞いて欲しいものですね」
王は眉を曲げエリオスを睨む。
「私に何をして欲しいのだ」
「その王座から早く降りろ」
長い沈黙が続く。
「ふっ、ジョーダンですよ。父上」
「…冗談には聞こえんがな。エリオス担当直入に言う。サン国は一度戦争をした相手だ。今でも奴らは厄介な国だぞ」
「ですが、彼らと協定を結ぶ事でメリットはあります」
「あの娘の為か?」
エリオスは何も言わずに国王をただ見つめた。
国王は溜息を出しながら話を続ける。
「…特にあそこの国の第1王子は曲者だ。いつこの国を乗っ取るか常に考えているかもしれん。
サン国の第1王子アスラは“悪魔“と人々に恐れられている」
次期サン国の王となる絶対的な存在。
「なんだ、悪魔かよ。こっちは魔王だから!なっ!マリエ嬢!」
「ふふふ、私もスクアーロと同じ事を考えてしまったわ。
この国にも、曲者の王子がいますわ」
「たしかに、こちらの王子も負けてはいませんね」
クロは納得したと頷く。
「絶対的な存在といったらエリオス様もですもんね」
レオも特に違和感ないと納得。
「エリオス王子は強いですからねぇ」
ほのぼのとトムもウンウンと首を縦に振った。
「悪魔と魔王なら魔王が上かしら?攻略の場合どうするんだろーんーメモメモ!」
カナリアは何やら一人でぶつぶつ言っていた。
「皆んな。最近言いたい放題だね」
エリオスはそう呟いた。
マリエ、エリオス、スクアーロ、レオ、クロ、トム、そして何故か
「なんで私もいるのよ!関わりないじゃない」
カナリアもそこへ向かっていた。
「うるせーぞ、情報屋」
スクアーロは少し面倒くさそうにカナリアに注意する。
「馬鹿みたいに大声出さないでください。情報屋」
眼鏡をくいっとあげながらカナリアに言うトム。
「何その情報屋って!!」
無言で黙って歩くクロに隣にいるトムは
「カナリアさん、スターローズの効力詳しかったからね。僕は見分ける事ができるから僕も呼ばれたんだよ。王様に会えるなんて凄く緊張するよね」
とカナリアに声をかけているトムにマリエは
「あ、あの、トッ!トムは私の横にいてちょうだいっ!」
真っ赤な顔でトムの裾を掴むマリエにトムはにっこり
「はい、マリエお嬢様」
そんな二人を見たカナリアは
「バカップルだわ…」と見て呆れていた。
エリオスはカナリアの横に歩き
「君、サン国の少ない情報をよく知ってるよね。スターローズといい。利用価値があるとみたから今は生かしてあげる」
だから黙ってついてこいという圧力をかけているエリオスにカナリアはブツブツ文句を言いながらついていった。
マリエは少し緊張した顔をしていた。そんなマリエにエリオスは
「マリエ嬢が緊張するなんて珍しいね」
「…これから国王様とお父様、いえ三大貴族も含めて会うのよ。気を引き締めないといけませんわ。私のお父様は仕事に対しては一切私情をいれず冷血な一面を持っています」
マリエ達は大きな扉の前に立った。このスター国の紋章が刻まれている扉の向こうには、国王が玉座に座り待っている。
コンコン
「…入れ」
ギィ…とドアを開けた瞬間
目の前には三大貴族の一人クリスタルティーン当主が仁王立ちしながら…
「お、お前達!む、娘はやらんぞ!この父を倒してからだ!いいか!?君達には父という気持ちがわからんかもしらんがな!マリエとマリアはそれはそれは可愛い娘なんだ!あれはまだマリエが2歳の頃だった!あの時マリエはー」
「……」
バタン!!!
無言で一度ドアを閉めたマリエ。
国王達がいるドアの向こうでは何やら騒いでいた。
「この馬鹿たれ!」
「あー、入ってきなさい」とリリス家当主の声が聞こえた。
もう一度マリエ達は部屋へ入ると先程の事がなかったかのように、国王は真ん中の椅子に座り三大貴族は威厳ある姿で立っていた。
エリオスは一番前に出て笑顔で国王に
「我が国の栄光と星の王に輝きあれ」
そうお辞儀をし後にいたマリエ達は続いて声をだし
「「輝きあれ」」
とお辞儀と挨拶をした。
「挨拶はよい。用件を言え」
国王はピリピリした空気を出す。
そんな王にマリエは少し震えながらも真っ直ぐ王の顔を見る。
スクアーロは
「ははっ、さすがエリオスの親父だなっ!」
とエリオスに声をかけていた。
「サン国の事ですわ。あそこにはスターローズが豊富だと確かな情報を得ましたわ」
「だからどうした」
マリエを睨む国王に隣にいたマリエの父は
「ウチの娘睨むな!」と喚いてた。
エリオスは一歩また一歩とマリエ達よりも更に王に近づいて話す。
「僕は頭の弱い貴方達の為に、色々資料を集めたんですよ。…黙って我々の言葉を聞いて欲しいものですね」
王は眉を曲げエリオスを睨む。
「私に何をして欲しいのだ」
「その王座から早く降りろ」
長い沈黙が続く。
「ふっ、ジョーダンですよ。父上」
「…冗談には聞こえんがな。エリオス担当直入に言う。サン国は一度戦争をした相手だ。今でも奴らは厄介な国だぞ」
「ですが、彼らと協定を結ぶ事でメリットはあります」
「あの娘の為か?」
エリオスは何も言わずに国王をただ見つめた。
国王は溜息を出しながら話を続ける。
「…特にあそこの国の第1王子は曲者だ。いつこの国を乗っ取るか常に考えているかもしれん。
サン国の第1王子アスラは“悪魔“と人々に恐れられている」
次期サン国の王となる絶対的な存在。
「なんだ、悪魔かよ。こっちは魔王だから!なっ!マリエ嬢!」
「ふふふ、私もスクアーロと同じ事を考えてしまったわ。
この国にも、曲者の王子がいますわ」
「たしかに、こちらの王子も負けてはいませんね」
クロは納得したと頷く。
「絶対的な存在といったらエリオス様もですもんね」
レオも特に違和感ないと納得。
「エリオス王子は強いですからねぇ」
ほのぼのとトムもウンウンと首を縦に振った。
「悪魔と魔王なら魔王が上かしら?攻略の場合どうするんだろーんーメモメモ!」
カナリアは何やら一人でぶつぶつ言っていた。
「皆んな。最近言いたい放題だね」
エリオスはそう呟いた。
38
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
【完結】せっかくモブに転生したのに、まわりが濃すぎて逆に目立つんですけど
monaca
恋愛
前世で目立って嫌だったわたしは、女神に「モブに転生させて」とお願いした。
でも、なんだか周りの人間がおかしい。
どいつもこいつも、妙にキャラの濃いのが揃っている。
これ、普通にしているわたしのほうが、逆に目立ってるんじゃない?
【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
モブ令嬢、当て馬の恋を応援する
みるくコーヒー
恋愛
侯爵令嬢であるレアルチアは、7歳のある日母に連れられたお茶会で前世の記憶を取り戻し、この世界が概要だけ見た少女マンガの世界であることに気づく。元々、当て馬キャラが大好きな彼女の野望はその瞬間から始まった。必ずや私が当て馬な彼の恋を応援し成就させてみせます!!!と、彼女が暴走する裏側で当て馬キャラのジゼルはレアルチアを囲っていく。ただしアプローチには微塵も気づかれない。噛み合わない2人のすれ違いな恋物語。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
悪役令嬢発溺愛幼女着
みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」
わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。
響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。
わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。
冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。
どうして。
誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる