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悪役太公と初対決!?
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「構えろ。手加減はしない」
「はいっ!全力でバキバキにメタメタにします!」
剣を握りしめた瞬間、空気が一段と重くなる。
私の胸は期待と緊張で高鳴っていた。
「はぁっ!」
勢いよく踏み込み、真っ直ぐ斬りかかる。
だが――
カンッ!
「え?」
一瞬で受け止められ、視界が揺れた。
気づくと、私の剣先は地面に向けられている。
黒髪の男性はまるで風が止まったかのように微動だにしない。
「その程度か?」
「は、はや……!」
やっぱりこの人…強い!!アレクと同じくらいかな?いや……それ以上かも!
けれど――ここで退くわけにはいかない!
「まだまだっ!」
必死に再び距離を詰めた瞬間。
「まあ、その動きは悪くない」
「むっ!」
赤い瞳が細められ、わずかに口角が上がる。
――――ちょっと、今絶対笑った!?!笑ったよね!
イケメンの余裕の笑み、反則でしょ!?なんか腹が立つわ!
あんな余裕ある顔は、アレクみたい!!
アレクもいつもいつも余裕ある顔で、私の剣を交わしていたわ!あ、なんか段々腹が立ってきたかも!
負けてたまるものか…!!!!
私は呼吸を整え、相手の動きをじっと観察する。
確かに彼は強い、けどスピードなら私の方が上のはず!!
(…よし!今だ!)
地面を蹴り、すれ違いざまに剣を振り抜く。金属音が響くと同時に、彼の視線がわずかに動いた。
その隙を逃さず、私は剣を彼の喉元ギリギリに――
「……!?」
背後に回り込んでいた。
「……どうです?!!僕、強いでしょう!」
会場がざわめき始める。黒髪の彼も、驚いたようにほんの少し目を見開いた。
「確かに…やるな」
そう言った次の瞬間――
カシャン!
視界がひっくり返る。
気づけば、私は地面に押さえつけられ、彼の剣が私の胸元に突きつけられていた。
「……だが、まだまだ甘い」
「うぅ……悔しい…負け、ました…」
「負けを認められるのは良いことだ。強くなれる素質がある」
「あ!ならば騎士団には入れますよね!僕結構役に立ちますよ!!いまならお買い得ですよ!」
「……ここは、店ではないんだがな」
手を差し伸べてくる黒髪の男性に、私は手を強く握り返す。
至近距離で見るその顔は、やっぱりとんでもなくイケメンで――なんか、心臓に悪い……。
「では、名を聞こう」
「えっ?あ、僕はエルーー」
「太公、ラウル様!」
周囲の騎士たちが慌てて叫んだ。
えっ……
えっえっ??!
今なんて言ったの?!
太公様?…ブラック騎士団のトップ!?
――やばい。嘘、私社交界にあまり行かないから、太公様の顔なんて知らなかったわ!!
初対面で喧嘩売った相手、国最強クラスじゃない??!
私は近くにいた、レイモンドの方を見ると、彼は涙目になりながら顔を青ざめてコクンコクンと頷く。
「合格だ。私が認めたんだ、誰も反対しないだろう」
「た、た太公様だとはつゆしらず……」
サッとその場から去っていく、原作では悪役太公である
ラウル・オブスキュリテ……
「ふー、、、なんか寿命が一気に縮んだかも……」
何はともあれ……拝啓愛しいローズ姉様、ブラック騎士団、入団しちゃいました。
バレたら、殺されそうですよね。
「はいっ!全力でバキバキにメタメタにします!」
剣を握りしめた瞬間、空気が一段と重くなる。
私の胸は期待と緊張で高鳴っていた。
「はぁっ!」
勢いよく踏み込み、真っ直ぐ斬りかかる。
だが――
カンッ!
「え?」
一瞬で受け止められ、視界が揺れた。
気づくと、私の剣先は地面に向けられている。
黒髪の男性はまるで風が止まったかのように微動だにしない。
「その程度か?」
「は、はや……!」
やっぱりこの人…強い!!アレクと同じくらいかな?いや……それ以上かも!
けれど――ここで退くわけにはいかない!
「まだまだっ!」
必死に再び距離を詰めた瞬間。
「まあ、その動きは悪くない」
「むっ!」
赤い瞳が細められ、わずかに口角が上がる。
――――ちょっと、今絶対笑った!?!笑ったよね!
イケメンの余裕の笑み、反則でしょ!?なんか腹が立つわ!
あんな余裕ある顔は、アレクみたい!!
アレクもいつもいつも余裕ある顔で、私の剣を交わしていたわ!あ、なんか段々腹が立ってきたかも!
負けてたまるものか…!!!!
私は呼吸を整え、相手の動きをじっと観察する。
確かに彼は強い、けどスピードなら私の方が上のはず!!
(…よし!今だ!)
地面を蹴り、すれ違いざまに剣を振り抜く。金属音が響くと同時に、彼の視線がわずかに動いた。
その隙を逃さず、私は剣を彼の喉元ギリギリに――
「……!?」
背後に回り込んでいた。
「……どうです?!!僕、強いでしょう!」
会場がざわめき始める。黒髪の彼も、驚いたようにほんの少し目を見開いた。
「確かに…やるな」
そう言った次の瞬間――
カシャン!
視界がひっくり返る。
気づけば、私は地面に押さえつけられ、彼の剣が私の胸元に突きつけられていた。
「……だが、まだまだ甘い」
「うぅ……悔しい…負け、ました…」
「負けを認められるのは良いことだ。強くなれる素質がある」
「あ!ならば騎士団には入れますよね!僕結構役に立ちますよ!!いまならお買い得ですよ!」
「……ここは、店ではないんだがな」
手を差し伸べてくる黒髪の男性に、私は手を強く握り返す。
至近距離で見るその顔は、やっぱりとんでもなくイケメンで――なんか、心臓に悪い……。
「では、名を聞こう」
「えっ?あ、僕はエルーー」
「太公、ラウル様!」
周囲の騎士たちが慌てて叫んだ。
えっ……
えっえっ??!
今なんて言ったの?!
太公様?…ブラック騎士団のトップ!?
――やばい。嘘、私社交界にあまり行かないから、太公様の顔なんて知らなかったわ!!
初対面で喧嘩売った相手、国最強クラスじゃない??!
私は近くにいた、レイモンドの方を見ると、彼は涙目になりながら顔を青ざめてコクンコクンと頷く。
「合格だ。私が認めたんだ、誰も反対しないだろう」
「た、た太公様だとはつゆしらず……」
サッとその場から去っていく、原作では悪役太公である
ラウル・オブスキュリテ……
「ふー、、、なんか寿命が一気に縮んだかも……」
何はともあれ……拝啓愛しいローズ姉様、ブラック騎士団、入団しちゃいました。
バレたら、殺されそうですよね。
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