【完結】長男は悪役で次男はヒーローで、私はへっぽこ姫だけど死亡フラグは折って頑張ります!

くま

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へっぽこ姫の仲良し作戦③三章 オドントクロッサム国編

エメラルドとヒロインの出会い

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「きゅうり~トマット~大きくなーれなれなれ🎵」

本日はガーネット兄様とハウライト兄様の主催であるお茶会が開かれている。招かれているのは兄様達と歳が近い子達ばかりで、私は行けないみたい。要は、婚約者候補選びや側近などなど、将来有望な子達との出会いでもある!ユー君は
「もう私がいるのにおかしいですね!」とプリプリと不満を漏らしていた。隣にいたブラッドは呆れた顔で
「だからそれが不安なんじゃないか?」と言ってたな。
原作のユー君とブラッドは話たことあまりない仲なのに最近よく話すからいいことだね!

私はとりあえず今日も天気が良いので、麦わら帽子に長靴を履き、庭師のトムのお手伝いをしていた。といっても水やりくらいだけど、早く新鮮なきゅうりとトマトが食べたい!!冷やしたきゅうりを、味噌つけて食べたいなあ、、あ、味噌はないか。


「姫様、もう大丈夫ですぞ、助かりました。ありがとうございます」

「トムのつくるお野菜、エメ大好き!またおてつだいするね!またね!」

トムにご褒美として、採れたての果物も貰った。苺だよ!やったね!

「やっぱり、兄たま達と食べたいなあ…」

ガーネット兄様とハウライト兄様と私、三人が同じくらい好きな果物は苺だと最近知った。なのに兄様達はいつも私に苺をくれるんだよね、とにかく一緒に食べたいもの!ほんの少し顔を出して、苺をそっとおそすわけしたい。

「兄たま達は…えと」

てくてくと歩いていると、賑やかな音楽が流れて茂みからコソッと覗くと、沢山の女の子達に囲まれているハウライト兄様とユー君。ガーネット兄様はちらほら囲まれているけど、やっぱり車椅子姿でみんな気を使っているみたいだなあ。ブラッドは……何故か男の子達に人気だった。

「むー、おいしい、おかし沢山あるのにーみんな食べないでおしゃべりばかりだなあー」

ケーキさんとクッキーさん食べて欲しいと泣いてるぞ!
一個だけ食べちゃダメかな?ダメだよね?アンに怒られるから我慢よね!マシュマロ少しあるから我慢だね。

何やら女の子達の声が聞こえてきた。

「貴族たるレディがお菓子を作るだなんて恥ずかしいですわ!さすが愛人の子ね!」

「お菓子を作って、王子達に渡すつもりでしょ!?なんていやらしい子!」

「ちっ、違います!王子様にだなんて恐れ多いです!わ、私はただ姉様達と仲良くクッキーを食べたくて…」

ピンク色の髪のセミロング、青い瞳の可愛らしい顔をしている女の子…あれ?あれれ??その特徴は…

「ふん!愛人の子が!私達は家族でもなんでもないわ!」

そうピンク色の髪の女の子に二人の貴族である女の子二人はバシッとクッキーを投げ捨てて、みんなのいるパーティのほうへスタスタと戻っていった。

ピンク色の髪をした女の子はしょんぼりと俯き、投げ捨てられたクッキーを拾って涙を流していた。

ガサッ


「え…誰?」


「あ、えと、あの、へへへ…おねーたんのクッキーおいしそうね!」


女の子は目をぱちくりして、ニコッと笑って

「ありがとう。苺の天使さん」

キラキラした可愛らしい笑顔だね!凄く可愛いよ!女神様みたい!!!

「いちごの天使じゃないよ!エメだよ!」

女の子は私の名前を聞いて慌てて謝ろうとしていたのを私は止めた。

「あやまないで!いちごたべる?」

「え、でも…私は…」

「だいじょうぶよ!トムのいちごとってもおいしいよ!おねーたんの、クッキーとこうかんこ!」

「ふふ、ありがとうございます。クッキーはまだこの籠にあるのをあげますね」

私と女の子は一緒にクッキーと苺を食べた。苺が美味しいと頰を赤らめながら食べてる姿が可愛いなあ。

「…おねーたん、さっきのおねーたん達と家族?」

「はい、母親は違いますが…お姉様達です」

「…お、おねーたんのお名前おしえてくらさい!」

…少し緊張するな。だって早すぎるんだもの…まさか今日会う日がくるとは思わなかったんだもの…

「あ!そうでしたよね、まずは自分から名前を言わなきゃいけないのに…お恥ずかしいっ!

名前は…オーロラです。オーロラ・トルマリンです」


きったあああああああぁぁぁぁぁぁぁああ!!!

やっぱりヒロイン!小説の主人公であるオーロラ!!!

まだ小さな女の子だけど、髪の特徴と名前で一致したよ!!

落ちつけ!自分!深呼吸よ!

「ひっひっふー…ひっひっふー!うん!エメだいじょうぶ!」

「ふふ、エメラルド姫様は可愛らしい方ですね」

いや、可愛いのは貴女だよ、一番みんなに愛される聖女なんだもの!ピンク色の髪とか可愛いなあ、私なんて薄い茶系でモブ以下だからなあ。目もぱっちりしてるよ。

「それでは、私もう帰りますね。お茶会のパーティとか…あまりわからないので」

「お茶会にがて?」

「そうですね、、あ、でも自分でお菓子を作ってみんなで楽しくお喋りをしながら食べるお茶会なら大好きです」

「うん!エメもすきよ!みんな仲良くなってお茶会!」

「ふふ、エメラルド姫様にお会いできて光栄です。それではまた」

そうヒロインであるオーロラは可愛らしい笑顔を私に向けて立ち去った。


オーロラ・トルマリン…原作のヒロインであり、元々庶民として暮らしていたが実は貴族のトルマリン伯爵の子で、母親が亡くなった後伯爵はかつて愛していた女性の子と知り引き取るが、それを良く思っていない異母姉妹の姉達と義理の母親に影で虐げられているが可愛らしい姿で優しい彼女は友達にも恵まれており、そしてこの国の聖女となる。
ハウライト兄様と恋仲になる人でそしてガーネット兄様の想い人となる人…。

あれ?そもそも私とオーロラは会うことがなかったはずだよね?会ってよかったのかな??


「エメラルド…何をしている?」

後ろを振り向くと車椅子に乗っているガーネット兄様がいた。

「ガーネット兄たま!!!なんでここに?」

「…?周りにいる奴らが煩いからこちらの庭園で少し涼みにきただけだが…エメラルドは何をしている…」


え?あれ?!まさか…今日この日だったのかな?!

ヒロインのオーロラとガーネット兄様が出会う日って…。あれ?私邪魔した??いや、二人をあわせたら、ガーネット兄様はヒロインに一目惚れしちゃうから、会わせない方よかったのかな?!わからない!わからないわ!どちらが正解!!?!

「…えへへへ、いちごお届けでーす」

ガーネット兄様は頰を赤らめながら、苺を一つ食べてくれた。

その後何故かハウライト兄様やユー君、ブラッドも現れてお茶会は何故か私もまざりみんなと苺を食べた。
なんだか周りの視線が温かい目なのは気のせいかな??


とりあえずヒロイン登場!!!ガーネット兄様とハウライト兄様は恋しちゃうのかな?

仲良しが一番だよ!?喧嘩はだめだよ!?





「ねえーパパー恋したらけんかしちゃう?」

「……それはどういう意味だ?」

「んーエメね、恋したら仲良しこよしがいいと思うの!」


「……。」


まったく話の意図がわからないピーターはエメラルドが誰かに恋をしたのかと心配になりその日一睡もできなくなっていた事はレピドライトしか知らなかった。






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