スマホゲームでギルマスやってたら信頼されてメンバー皆と会うことになったんだが

ルンルン太郎

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第3話ギルメンとの交流

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 朝起きると、花騎士のレベルと所持金をチェックする。レベルは1850。ゴールドは180万ゴールドだった。俺はギルドマスターなので150万献金した。すると、のちこさんが100万ゴールド献金してくれた。難波さんは5ゴールド。これにより、加入メンバー上限が3人増えた。

 モンスターチャレンジというゲームは昨日までのプレイだけが魅力ではない。プレイヤーが協力して戦えるレイドがその最大の魅力だ。レアキャラをレイドキーに取り替えた場合、そのランクに応じたレイドキーが手に入る。例えば5星のキャラをレイドキーに変換すると5星のレイドキーが手に入る。それを使いレイドを開催すると、皆にレイドピースが手にはいる。パズルが完成すると、そのキャラが手に入るという流れだ。

 つまり、課金しなくてもレアキャラが手に入るのである。もちろん、レイドを開く側は課金しなくてはならないが。そこで、俺は持っている黒騎士と死神をレイドキーに変換した。すると光の騎士と、再生の勇者のキーに変わった。

 光の騎士は味方の回復と、光の壁のスキルを持ち、再生の勇者は自分の再生力を高めるスキルと味方の再生力を高めるスキルを持っていた。
 前に持っていた黒騎士は相手の再生力を下げる効果で、死神は死しても一度復活するスキルを持っていた。何か真逆でライバルという感じがする。

「のちこさん、難波さん5星キャラのレイドキー手に入ったので今晩やりましょうね。楽しみに待ってます」

 とギルドチャットを残した。本当に楽しみだ。これで手持ちの星5キャラは花騎士ひとりになってしまったが、後悔はない。むしろ、味方の強化を行えない自分のスキルの攻撃力と相手の力を下げるキャラは花騎士と相性が悪く、運が無かったと言える。今度こそ花騎士と相性がいいキャラが手に入りますように。

 花騎士が強くなった所で、久々に怠惰な騎士ジークハルトを見てみた。相変わらずレベル1しか上がっておらず、57だった。他のキャラはレベル300まで上がっているのに。だがしかし、誰も装備出来ない今持ってる中で一番レア度が高い伝説の剣をジークハルトは装備する事ができた。すると、ゲームのムービーが流れた。

「花騎士の私が選ばれず、まさかお前が伝説の剣に選ばれるとはな。怠惰の騎士ジークハルト」

 いきなり花騎士が語りだした。それに面倒そうに返答するジークハルト。

「俺だって好きで選ばれたんじゃない。こんなサビた剣欲しいならくれてやる」

 ジークハルトの言葉に花騎士が返す。

「伝説の名工ガノスを探せ怠惰の騎士。これは旅費だ。無駄に使わなければ豪華な旅が出来るだけの額が入っている。風俗に行くなよ? 私のポケットマネーで」

「ポケットマネー? 何故俺なんかの為にそこまでする。そんな事言われたら勿体なくて風俗で使えねえ」

「だから風俗に行くなって。そんなの決まっている。私が選ばれたかった聖剣にお前が選ばれた。お前を応援団するのが当然だろう。私の夢、託したぞ怠惰の騎士ジークハルト!」

「ああ、わかった大切に使わせてもらう。名工ガノスだな」

 花騎士に感謝し、旅立つ怠惰の騎士。ふたりは知り合いというか友人のようだ。意外というか何と言うか。星3の銀階級のジークハルトと星5虹階級の花騎士が友人だったとは。そして夜になり、ギルメンとのレイドの時間となった。

「マスター早くレイドやりましょうよ」

 先に来たのは難波さんだった。

「まあまあ。のちこさんが来るまで待ちましょうよ」

 モンスターチャレンジは先にログインしていると、後からログインしてくるギルメンがわかるのである。

「待ってる時間が勿体なくて」

「なら、レベル上げして待ちましょうよ。焦らずじっくり楽しみましょう」

「レベル上げるキャラとかいませんし。外ればっかり」

「まあまあ、難波さん。このゲームは知名度低くても強いキャラがいるみたいですし、気に入ったキャラを育ててみましょう」

 俺は何とか難波さんをなだめて待ってる。難波さん割りと面倒くさいタイプかな。

「弱いキャラを育ててしまったら、マスター責任取れますか?」

 はい。面倒。難波さん面倒くさいー決定的な一言があって、しばらく沈黙した。

「マスターごめんなさい。お待たせしました。打ち合わせが長引いてしまって。のちこ、レイド行けます!」

 のちこさん来たー!

「のちこさんお待ちしてましたよ。レイド楽しみですね。光の騎士イケメンですよね」

「さっさとやりましょう。レアキャラいないんでピース沢山下さい」

 難波さんはレイドで5星キャラを手にする気なのか焦っている。こうしてレイドが始まった。3人で50回光の騎士を倒す。その中でドロップしたピースを参加者が手に入れる事が出来る。主催者は参加者が落としたピースも全て手に入る。運がいい参加者がいれば、27個のピースを得ることが可能。パズルを揃えるには9箇所を埋める必要があるが、かぶりも存在する。運が良ければ9回でパズルが完成するが、運が悪ければ27回チャレンジしても完成しない。

「ちょっと勝てないんで削って下さい」

 難波さんが光の騎士に勝てないようだ。90%も体力が残っている。俺はその敵を受け取り、残り10%まで減らす。これ以上戦うと倒してしまう。

「もっと削って下さいよ。負けたじゃないですか。スタミナが勿体ない」

 何故か怒られる俺。レイドはなかなか難しい。主催者が倒しても何のメリットもなく、ただ早くレイドが終わるだけなので削る行為は好きだが、何か違う。
 一方、のちこさんは難波さんとは違い、花騎士を使い次々と敵を倒していく。のちこさん撃破3ピース2だ。そして、難波さんは撃破2ピース0どんどん削って、難波さんに渡す俺。自力で倒し続けるのちこさん。
 最終的にのちこさん撃破20。難波さん撃破30となった。結局、削ったのは俺なので、のちこさん対俺の戦いだと言えた。獲得ピースはのちこさんが12枚、難波さんが6枚だった。合計18枚。

「さあ、お待ちかねのピースをはめる時間。揃うかな!」

 俺は指先が緊張して震えた。なにせ、こちらは5星キャラを素材にしてレイドを開いているんだ。是非パズルを完成させてキャラをゲットしたい。幸いにも12枚使う頃にパズルが揃った。残りは2枚目のパズルに持ち越し。4箇所埋まった。

「ありがとうございました。めでたく光の騎士揃いました」

「マスターおめでとうございます。実はのちこも揃いました」

「また、お揃いのキャラを育成ですね」

「あはは、そうですね」

 どうやら、のちこさんも揃ったようだ。光の騎士の光の壁は攻撃を一回だけ完璧に防ぐというもので、回避と攻撃力に重点を置く花騎士には凄く重要なのだ。

「次もまたレイドを開いて下さいね。課金するつもりないんで。お先です」

 難波さんは落ちたようだ。それに合わせて俺達も落ちた。

「マスターお疲れ様でした。今日のレイドとても楽しかったです。また明日。おやすみなさい」

 何だろう。この差は。まあ、いいさ。のちこさんが貴重なタイプなだけで、難波さんが普通なのだと思う事にした。そして、俺は無限戦闘に花騎士をセットし、歯磨きをして寝る準備を…食事するの忘れてた!

 慌てて食事を取り、歯磨きをして眠りについた。充実した時間は一瞬なのか、瞬く間に5時間も過ぎてしまっていた。
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