商品を買ったらアソコを使わせてくれる店があるんだが

第12話

   愛梨と付き合っているつもりがなかったのに浮気という状態だったが、親父さんにバレて愛梨が庇ってくれて何とか乗り切った。かなりヤバかった。親父さんに殺されていたかも知れない。

「愛梨またな今日は帰るわ」

「う、うんまたね新一。お父さんもう帰らせていいわよね」

「ああ帰っていいぞ。また来いよ」

「はい！」

   何とか逃れる事が出来た。愛梨に今度会ったら浮気の事を謝っておこう。付き合ってるつもりはなかったけど。
   次の日、仕事を終えてすぐに愛梨に会いに行った。

「愛梨昨日はごめん。そして庇ってくれてありがとう助かった」

「新一もう浮気はダメだからね私だけを見て私だけいればいいと思って」

「分かった愛梨だけを見る」

「それでよし。でもね、お兄ちゃん達を納得させる必要が出てきた。今までは付き合ってる事を家族に秘密にしてきたけどバレちゃったから。その為には筋トレよ。そしてボクシングで世界王者になるのよ日本チャンプでもいいわ過酷な目標だけど乗り越えて」

「な、何言ってるんだ！？」

「お兄ちゃん達を納得させる為にはこれぐらいが必要なのよ。それとも今からヤンキーやって100人倒してみる？」

「いや、それは勘弁。日本チャンプは無理だから日本ランキング10位でいい？」

「それはダメ。チャンピオン」

「ええー！？」

   それから俺は毎朝10キロ走って腕立て100回腹筋100回背筋100回スクワット200回をやって体を作った。そしてボクシングジムに通ってボクシングを習い始めた。何でこんな事に。そして何度かのスパーリングを経て初の試合プロテストを受ける事になった。

「おい2枚目その整った甘いマスクをボコボコにしてやるからなこのイケメンが！   ブサイクの敵が！」

   何か俺の対戦相手が態度悪いんだが。ボコボコにしてやろうか。それに俺がイケメンだとそんな事ないと思うのだが。褒めてるのか貶してるのかわからない。
   試合が始まると相手の肩の動きを見てパンチの起動を読み、紙一重で避けて懐に潜り込んでボディブローを打ち込んだ。ガードが下がった所に顎に2発右左。脳を揺さぶり、相手がピヨった所にアッパー。簡単にKO出来た。ボコボコにしたのは俺だったな。

「勝者進藤新一！」

「ありがとうございました。次も頑張ります応援よろしく。脳トレRPGも作ってますスマホゲーム版とスマホ版もよろしくお願いします」

「キャーかっこいい絶対買うわ！」

「俺も買うぞ新人！」

「ゲームクリエイターでボクシングも強いのか俺も買うぞ！」

   リングの上での宣伝も大成功のようだ。いいぞボクシング。ゲームも売れそうだ。こうして俺の勝利でプロボクサーデビューが決まった。人生何があるかわからないものだ。愛梨と付き合うのは大変だ。恐ろしい愛梨の兄達を納得させる事が出来るのだろうか。