騎士団長が大変です

曙なつき

文字の大きさ
上 下
32 / 560
第四章 “淫魔の王女”の加護を持つ騎士

第七話 その後の話

しおりを挟む
 バーナードの友で、王宮魔術師のマグルは、侍従長との話をこうまとめた。
 バートは二週間に一度、二日間王宮の王太子殿下の元に行くということになった。
 その間、任務扱いとなった。

 殿下に抱かれに行くのに、任務扱い……そう聞いたバーナードは、複雑な顔をしていた。

「なんだよ、不満があるのかよ。僕が勝ち取ってあげた権利だぞ」

 マグルはそんな彼の態度に切れていた。

 バーナードは、王太子殿下の元に足を運ぶ時には、十六歳のバートの姿をとり、けっして、バーナード騎士団長としての姿で向かうことはなかった。
 たとえどんなに身体を重ね、王子にその身を捧げようとも、必ず帰る場所は、フィリップの元であった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【完結】【BL】いつか終わりが違っても【人外バディ】

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:17

殿下、俺でいいんですか!?

BL / 完結 24h.ポイント:1,618pt お気に入り:3,903

女學生のお嬢さまはヤクザに溺愛され、困惑しています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:686

猫と幼なじみ

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:243

【本編完結】公爵令息は逃亡しました。

BL / 完結 24h.ポイント:156pt お気に入り:2,190

側近候補を外されて覚醒したら旦那ができた話をしよう。

BL / 完結 24h.ポイント:312pt お気に入り:3,610

処理中です...