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【短編】
騎士団長と媚薬 (三)
部屋は明かりを点けていないため、薄暗かった。
彼の茶色の瞳が光って見える。
バーナードは、フィリップの顎を掴むと、彼の方から覆いかぶさるように口づけをしてきた。
口づけされながら、フィリップはバーナードのシャツのボタンを外していった。
こうなっては、バーナードの欲を全て発散するまで、おさまりがつかないであろう。
「……あ」
シャツのボタンをすべて外し、その若々しい引き締まった胸板にそっと手を這わせる。
そのまま胸の突起を摘まむようにすると、バーナードは感じてしまったのか、ビクンと震えを大きくした。
いつもよりも遥かに感じやすくなっている様子だった。
ズボンも下着もはぎ取り、双丘の谷間の蕾に指を挿入させると、すぐにそこは柔らかく受け止める。
加護の影響で潤みだしている。二本の指で、襞を擦るようにすると、たまらないように喘いでしがみついてきた。
「早く……フィリップ」
掠れたその声が腰にズキンとくるほど良かった。ズボンの前を寛がせ、そそり立つ男根を取り出すと、バーナードは自ら足を開き、後孔にそれを押し当てた。
(……団長が、自分から)
今まで彼は、基本、マグロだった。
年長者であり、上官でもあるバーナードには、プライドも恥じらいも強く、フィリップの前で、欲に溺れることはあったとしても、自分から男根を迎え入れるために足を開き、腰を下ろすということはしたことはない。常にフィリップの奉仕を受ける“受け身態勢”であった。
それが、媚薬による効果とはいえ、この乱れようである。
フィリップは唾を飲み込み、彼の腰を掴んでゆっくりと下ろさせる。
「ああ……ああああ」
吐息を漏らしながら、彼はびくびくと震え続け、それをゆっくりと受け入れていった。
迎え入れられた瞬間、そこがうねるように自分を締め上げることを感じる。
絶妙に締め上げるそれに、フィリップもあやうく早々に放ってしまいそうになった。彼も耐えるように眉を寄せた。
「バーナード……すごく……いいです」
根本まですべて受け入れると、彼はハァハァとまだ荒く息をつき、そしてフィリップの唇を求めた。
すぐさまフィリップもそれに応え、舌を絡め、唾液をすするような濃厚な口づけをする。
すでに腹で擦られて大きくなっている彼の欲望も、先端からトロトロと透明な液を滲ませている。触れてしごけばすぐに弾けてしまいそうな有様だった。
完全に欲情していた。
そして、目はどこか虚ろになって、とろりとした欲望の光がその奥に輝き満ちていた。
理性が、焼き切れているような状況だった。
それを認めたフィリップは、この機会に、バーナードにしてもらったことのない、ありとあらゆる淫らな行為をしてもらうことにした。
「バーナード、私の上で……体を動かせますか。そう、そうです、上手ですよ」
騎士団長の媚薬の効果が消えたのは、翌日の朝も早くの時間だった。
翌朝、フィリップが目を覚ました時、すでに寝室には彼の姿はなく、ゴミ箱には粉々に破壊されたあの丸い陶器の容器と媚薬の飴玉が突っ込んであり、テーブルの上には置手紙があった。
そこには一言、“昨日ことは忘れろ”と乱暴に書き殴られていただけであった。
彼の茶色の瞳が光って見える。
バーナードは、フィリップの顎を掴むと、彼の方から覆いかぶさるように口づけをしてきた。
口づけされながら、フィリップはバーナードのシャツのボタンを外していった。
こうなっては、バーナードの欲を全て発散するまで、おさまりがつかないであろう。
「……あ」
シャツのボタンをすべて外し、その若々しい引き締まった胸板にそっと手を這わせる。
そのまま胸の突起を摘まむようにすると、バーナードは感じてしまったのか、ビクンと震えを大きくした。
いつもよりも遥かに感じやすくなっている様子だった。
ズボンも下着もはぎ取り、双丘の谷間の蕾に指を挿入させると、すぐにそこは柔らかく受け止める。
加護の影響で潤みだしている。二本の指で、襞を擦るようにすると、たまらないように喘いでしがみついてきた。
「早く……フィリップ」
掠れたその声が腰にズキンとくるほど良かった。ズボンの前を寛がせ、そそり立つ男根を取り出すと、バーナードは自ら足を開き、後孔にそれを押し当てた。
(……団長が、自分から)
今まで彼は、基本、マグロだった。
年長者であり、上官でもあるバーナードには、プライドも恥じらいも強く、フィリップの前で、欲に溺れることはあったとしても、自分から男根を迎え入れるために足を開き、腰を下ろすということはしたことはない。常にフィリップの奉仕を受ける“受け身態勢”であった。
それが、媚薬による効果とはいえ、この乱れようである。
フィリップは唾を飲み込み、彼の腰を掴んでゆっくりと下ろさせる。
「ああ……ああああ」
吐息を漏らしながら、彼はびくびくと震え続け、それをゆっくりと受け入れていった。
迎え入れられた瞬間、そこがうねるように自分を締め上げることを感じる。
絶妙に締め上げるそれに、フィリップもあやうく早々に放ってしまいそうになった。彼も耐えるように眉を寄せた。
「バーナード……すごく……いいです」
根本まですべて受け入れると、彼はハァハァとまだ荒く息をつき、そしてフィリップの唇を求めた。
すぐさまフィリップもそれに応え、舌を絡め、唾液をすするような濃厚な口づけをする。
すでに腹で擦られて大きくなっている彼の欲望も、先端からトロトロと透明な液を滲ませている。触れてしごけばすぐに弾けてしまいそうな有様だった。
完全に欲情していた。
そして、目はどこか虚ろになって、とろりとした欲望の光がその奥に輝き満ちていた。
理性が、焼き切れているような状況だった。
それを認めたフィリップは、この機会に、バーナードにしてもらったことのない、ありとあらゆる淫らな行為をしてもらうことにした。
「バーナード、私の上で……体を動かせますか。そう、そうです、上手ですよ」
騎士団長の媚薬の効果が消えたのは、翌日の朝も早くの時間だった。
翌朝、フィリップが目を覚ました時、すでに寝室には彼の姿はなく、ゴミ箱には粉々に破壊されたあの丸い陶器の容器と媚薬の飴玉が突っ込んであり、テーブルの上には置手紙があった。
そこには一言、“昨日ことは忘れろ”と乱暴に書き殴られていただけであった。
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