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【短編】
騎士団長と禁断の言葉 (7)
「……どこが変態だと言うんだ」
その言葉に、ぐっさりと心を貫かれたエドワード王太子は、言葉をなんとか絞り出すようにそう言った。
変態……変態……
その言葉が、王太子の耳にリフレインしている。
バートは説明しようとしたが、言い淀む。
「殿下は鏡が好きですよね。あと、前にも道具を使って……」
バートは真っ赤になってしまって、それ以上は口にできなかった。
説明することすら、強い羞恥心を覚える。
エドワードは、以前欲を鎮めるため、高級娼婦や男娼達がその寝所に入れ代わり立ち代わり送り込まれていた。そこで経験した行為は、やはりエスカレートしたものだったのだろう。
ただ、少し性癖のようにも思えていたが。
「とにかく、……普通にして下さい」
説明が面倒になったバートがそう言う。その言葉に、エドワードも怒った口調で言い返した。
「普通がわからないんだ。……お前が今日はリードしろ!!」
そう言って、どこか昏い目付きでエドワードはバートを見つめ、まるで逃がさないといったようにその両肩を掴んだ。
その茶色の瞳を覗き込んで、もう一度耳元でこう言った。
「命令だ、バーナード騎士団長。今日はお前が私をリードするんだ」
今更ながら、本当の名に対して命ぜられた言葉に、バーナードはその目を見開いて凍りついていた。
そして、その夜は「普通とはなんだ」「具体的に教えろ」「どうやるんだ、例を見せろ」とネチネチネチネチ言われ続けたバーナードの心は、また大きくガリガリと削られることになった。
もう絶対、何と言われようとバーナード騎士団長は王宮のエドワードの元へ、伽に行くことはないと思った。
どんなに侍従長に泣きつかれても、マグルにいいように諭されても、絶対に行かない。
そう決意した日であった。
後日談
十日間の里帰りから戻ったセーラ妃。
王太子は、セーラを笑顔で迎えた。
優しく、家族とゆっくりと過ごせたか聞いてくる。
セーラは思いやりのある王太子に深く感謝した。
そして侍女のラシェットに、あの素性がわからぬが殿下の寵愛深い少年が、自分の不在の間に現れたか聞いたところ、一夜のみ現れて、その後は消えたという。
残念ながら、またしてもその素性はわからず仕舞いであった。
不思議なことに、里帰りから帰宅したセーラ妃は、バーナード騎士団長とエドワード王太子との間にピリリとした一触即発の緊張状態を感じた。
里帰り前にはそんなことはなかったのに。
きっと、彼らの間でまたしても何かがあったのだろう。
だが、相変わらずそれが何であるのかセーラにもわからなかった。
その言葉に、ぐっさりと心を貫かれたエドワード王太子は、言葉をなんとか絞り出すようにそう言った。
変態……変態……
その言葉が、王太子の耳にリフレインしている。
バートは説明しようとしたが、言い淀む。
「殿下は鏡が好きですよね。あと、前にも道具を使って……」
バートは真っ赤になってしまって、それ以上は口にできなかった。
説明することすら、強い羞恥心を覚える。
エドワードは、以前欲を鎮めるため、高級娼婦や男娼達がその寝所に入れ代わり立ち代わり送り込まれていた。そこで経験した行為は、やはりエスカレートしたものだったのだろう。
ただ、少し性癖のようにも思えていたが。
「とにかく、……普通にして下さい」
説明が面倒になったバートがそう言う。その言葉に、エドワードも怒った口調で言い返した。
「普通がわからないんだ。……お前が今日はリードしろ!!」
そう言って、どこか昏い目付きでエドワードはバートを見つめ、まるで逃がさないといったようにその両肩を掴んだ。
その茶色の瞳を覗き込んで、もう一度耳元でこう言った。
「命令だ、バーナード騎士団長。今日はお前が私をリードするんだ」
今更ながら、本当の名に対して命ぜられた言葉に、バーナードはその目を見開いて凍りついていた。
そして、その夜は「普通とはなんだ」「具体的に教えろ」「どうやるんだ、例を見せろ」とネチネチネチネチ言われ続けたバーナードの心は、また大きくガリガリと削られることになった。
もう絶対、何と言われようとバーナード騎士団長は王宮のエドワードの元へ、伽に行くことはないと思った。
どんなに侍従長に泣きつかれても、マグルにいいように諭されても、絶対に行かない。
そう決意した日であった。
後日談
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王太子は、セーラを笑顔で迎えた。
優しく、家族とゆっくりと過ごせたか聞いてくる。
セーラは思いやりのある王太子に深く感謝した。
そして侍女のラシェットに、あの素性がわからぬが殿下の寵愛深い少年が、自分の不在の間に現れたか聞いたところ、一夜のみ現れて、その後は消えたという。
残念ながら、またしてもその素性はわからず仕舞いであった。
不思議なことに、里帰りから帰宅したセーラ妃は、バーナード騎士団長とエドワード王太子との間にピリリとした一触即発の緊張状態を感じた。
里帰り前にはそんなことはなかったのに。
きっと、彼らの間でまたしても何かがあったのだろう。
だが、相変わらずそれが何であるのかセーラにもわからなかった。
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※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中