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第九章 夢を渡る
第七話 再びの指輪
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結局、バーナードはフィリップから“封印の指輪”を取り戻し、無意識に“夢を渡る”ことのないようにした。
あの後、エドワード王太子の夢の中へ渡った話を、フィリップにすることはなかった。
あれは殿下に夢の中へと招かれたのだろうか。
わからない。
そして殿下が、妃でもなく寵愛していたハーフサキュバスの少年でもなく、バートというかつての少年姿のバーナードでもなく、今の騎士団長たる自分に口づけていた理由もわからなかった。
わかってはいけない気がした。
だからもう二度と、殿下の夢の中に迷い込まないように、バーナードは“封印の指輪”を夜の間はその指にはめることにしたのだった。
あの後、エドワード王太子の夢の中へ渡った話を、フィリップにすることはなかった。
あれは殿下に夢の中へと招かれたのだろうか。
わからない。
そして殿下が、妃でもなく寵愛していたハーフサキュバスの少年でもなく、バートというかつての少年姿のバーナードでもなく、今の騎士団長たる自分に口づけていた理由もわからなかった。
わかってはいけない気がした。
だからもう二度と、殿下の夢の中に迷い込まないように、バーナードは“封印の指輪”を夜の間はその指にはめることにしたのだった。
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