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第二章 現世ダンジョン編 ~異世界から連れ戻された勇者は、竜騎士からの愛に戸惑う~
第十七話 蜜月(下)
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耳元で囁かれた言葉に、彼は不思議そうな顔をした。
「蜜月?」
「そう、僕らが愛し合うことを“蜜月”というんだよ」
僕は彼の服を脱がせていく。抵抗も見せず、大人しくなすがままの彼。
少しずつ、媚薬が効き始めているのだろう。
その瞳もとろんと潤みだしていた。
息も少し上がり、頬も上気している。
かわいかった
もう一度口づけると、従順に口を開け、舌を絡める濃厚な口づけを繰り返す。
上顎を舐め、歯列をたどい、口内を舐めまわすようなそれに、彼は眉を寄せ、苦しそうだった。
「息、できる?」
「……んん……あ」
返事もできないような様子だった。
寝台の上に仰向けに押し倒し、僕は彼を甘く噛んでいった。
いつぞやの全身を噛みたいと言った時には、彼はひどく抵抗したものだ。
思い出すと笑みが浮かんでしまう。
そして彼自身を優しく手でつかんで、扱いていくと、すぐに固く反り返り、先端を滲ませていた。
素直な反応に喜びを覚える。
もう一本媚薬の瓶を取り出し、僕は双丘の谷間の蕾にもたっぷりとかけていった。
とろみを帯びた液体のその感触に、彼は小さく悲鳴をあげていた。
足を大きく開かせ、指で、蕾をほぐすように入れていく。
ぬちゃぬちゃという淫らな水音に、彼は羞恥を覚えていたが、媚薬の影響だろう。気持ちの良さを覚え、男根を立ち上がらせ、ただただ透明な欲望を、自ら滴り落として震えていた。
仰向けになり、秘奥をさらけだすような姿勢をとっていることすら、脳裏にはもうないのかも知れない。
媚薬のせいで、彼の意識は快感を追うことだけに集中していた。
唇から唾液が流れ落ちる。
「ああ………ゼノン……気持ちいい」
長い指を二本、もう、そこは咥え込んでいた。初めての彼はそこをきつく締め付けているが、異物感よりも拓かれる悦びの方が強いかも知れない。
中の襞にも媚薬を塗り込むようにすると、彼は細かく身体を震わせ、喘ぎ続けていた。
時間をかけて、そこを拡げるように指を動かしていく。
やがて十分柔らかくほぐれたことを見ると、僕は固く張り詰めた怒張を押し当てた。
竜族のそれは、人並外れた大きさを持っていたから、初めての時は媚薬で痛みを薄めていなければ耐えられない。
それは常識だった。
その目的のために開発された媚薬には、後遺症も依存性もない。
ただただ、使い手に快楽だけを注ぎ込むものだった。
そうはいっても、番にいつまでもその媚薬を使って愛するのもよくないことだった。
初めての時は使わざるを得ないのだけど、彼が慣れてきたなら、もう使うことはない。
彼の快楽にどっぷりと堕ちているその黒い瞳を見つめながら、僕は囁いた。
「愛してるよ、ヒカル」
その一瞬、黒い瞳に理性の輝きが戻り、彼は笑みを浮かべた。
「俺も……好きだ」
そして、僕は彼を深く深く貫いたのだった。
「蜜月?」
「そう、僕らが愛し合うことを“蜜月”というんだよ」
僕は彼の服を脱がせていく。抵抗も見せず、大人しくなすがままの彼。
少しずつ、媚薬が効き始めているのだろう。
その瞳もとろんと潤みだしていた。
息も少し上がり、頬も上気している。
かわいかった
もう一度口づけると、従順に口を開け、舌を絡める濃厚な口づけを繰り返す。
上顎を舐め、歯列をたどい、口内を舐めまわすようなそれに、彼は眉を寄せ、苦しそうだった。
「息、できる?」
「……んん……あ」
返事もできないような様子だった。
寝台の上に仰向けに押し倒し、僕は彼を甘く噛んでいった。
いつぞやの全身を噛みたいと言った時には、彼はひどく抵抗したものだ。
思い出すと笑みが浮かんでしまう。
そして彼自身を優しく手でつかんで、扱いていくと、すぐに固く反り返り、先端を滲ませていた。
素直な反応に喜びを覚える。
もう一本媚薬の瓶を取り出し、僕は双丘の谷間の蕾にもたっぷりとかけていった。
とろみを帯びた液体のその感触に、彼は小さく悲鳴をあげていた。
足を大きく開かせ、指で、蕾をほぐすように入れていく。
ぬちゃぬちゃという淫らな水音に、彼は羞恥を覚えていたが、媚薬の影響だろう。気持ちの良さを覚え、男根を立ち上がらせ、ただただ透明な欲望を、自ら滴り落として震えていた。
仰向けになり、秘奥をさらけだすような姿勢をとっていることすら、脳裏にはもうないのかも知れない。
媚薬のせいで、彼の意識は快感を追うことだけに集中していた。
唇から唾液が流れ落ちる。
「ああ………ゼノン……気持ちいい」
長い指を二本、もう、そこは咥え込んでいた。初めての彼はそこをきつく締め付けているが、異物感よりも拓かれる悦びの方が強いかも知れない。
中の襞にも媚薬を塗り込むようにすると、彼は細かく身体を震わせ、喘ぎ続けていた。
時間をかけて、そこを拡げるように指を動かしていく。
やがて十分柔らかくほぐれたことを見ると、僕は固く張り詰めた怒張を押し当てた。
竜族のそれは、人並外れた大きさを持っていたから、初めての時は媚薬で痛みを薄めていなければ耐えられない。
それは常識だった。
その目的のために開発された媚薬には、後遺症も依存性もない。
ただただ、使い手に快楽だけを注ぎ込むものだった。
そうはいっても、番にいつまでもその媚薬を使って愛するのもよくないことだった。
初めての時は使わざるを得ないのだけど、彼が慣れてきたなら、もう使うことはない。
彼の快楽にどっぷりと堕ちているその黒い瞳を見つめながら、僕は囁いた。
「愛してるよ、ヒカル」
その一瞬、黒い瞳に理性の輝きが戻り、彼は笑みを浮かべた。
「俺も……好きだ」
そして、僕は彼を深く深く貫いたのだった。
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