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第85話 体験
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「さて……本来なら帝真グループに攻め込んで来た君を許す訳にはいかないのだが……こちらの軍門に下るというなら、その命を助けてやろうじゃないか。勿論それなりの制限は付けさせて貰うが、死ぬよりはましだろう?」
許すもなにも、先に攻撃を仕掛けた上に人の事を監視しといて、なに寝言言ってやがるのやら。
「我々としても、君の様な優秀な魔法使いの命をみすみす散らす様な惜しい真似はしたくないのでね」
「その心配ならいらないぞ」
俺は周囲を取り囲む柵を両手で掴む。
そして少し力を籠め――
「ん?まさかその柵を無理やりこじ開けるつもりかね?いくら魔法を使えば攻撃されるとはいえ……くくく、君はジョークも――」
――ぐにっといった感じに邪魔な柵を広げた。
「ふぁっ!?ばばば……馬鹿な!?それは新開発した合金製で、ミサイルの直撃でもビクともしない代物だぞ!?何がどうなってる!?」
隙間が出来たので、そこから出てからタリスマンの効果を止めておく。
ん?
なんで止めたかって?
ミサイルランチャーの威力を正確に把握するには、直接肉体で受けるのが一番だからだ。
さっさと柵を壊して出たのも、柵越しだと爆風の威力しか分からないためである。
「どうした?撃たないのか?」
「う、撃て!殺せ!!」
中々動かないので促してやると、帝真一の号令でやっと兵士達が一斉に動き出した。
そして一斉に飛んでくるミサイル。
それらは着弾と同時に衝撃と熱を放ち、俺の身に着けていた衣服を粉々にしてしまう。
そして黒煙が周囲を覆い、視界が悪くなってしまった。
が、まあそれだけだ。
特にダメージはない。
「ただ煙たいだけだな」
因みに、タリスマンを心臓に埋め込んだ佐藤も倒れてはいるが無事だ――多分気絶してる。
直撃を受けていないというのもあるが、この程度、数発受けた程度ならタリスマンなら問題ない。
しかし……この感じだと、核攻撃でも使われない限り俺の脅威にはならなさそうだな。
現代武器は。
流石に核攻撃をされたらどうなるかまでは分からないが、それ以外の武器で命を落とす心配は薄そうである。
まあ個人に向かって核攻撃なんて行われる訳もないだろうが。
とは言え、油断は禁物か。
発表されていないだけで、とんでもない武器が無いとも限らないからな。
その辺りの情報も大企業のトップらへんなら知ってるかもしれないので、帝真一には丁寧に事情聴取を行うとしよう。
「ひぃっ!?」
「——っ!?」
煙が晴れ、そこから出て来た全裸の俺を見て、戦闘員が悲鳴を上げたり目を見開いて驚愕する。
因みに、天井から吊り下げられていたモニターは爆風でふっとんで粉々になっているので帝真一の反応は見れない。
「さて、貴重なミサイル体験も済んだ事だし――」
もう用もないので、帝真の兵士共を取り敢えずバレットでサクッと処理して亜空間に放り込んだ。
そして気絶している佐藤を叩き起こし――適当に叩いたら死んだので蘇生。
ひ弱すぎてウザい。
そして別の亜空間にしまってあった、事前に用意していた替えの服を――
「服はまあいいか。また汚れるかもしれないし」
着替えるのは終わってからでいいだろう。
という訳で、俺はフルチンのまま佐藤を連れて三階へと向かうのだった。
許すもなにも、先に攻撃を仕掛けた上に人の事を監視しといて、なに寝言言ってやがるのやら。
「我々としても、君の様な優秀な魔法使いの命をみすみす散らす様な惜しい真似はしたくないのでね」
「その心配ならいらないぞ」
俺は周囲を取り囲む柵を両手で掴む。
そして少し力を籠め――
「ん?まさかその柵を無理やりこじ開けるつもりかね?いくら魔法を使えば攻撃されるとはいえ……くくく、君はジョークも――」
――ぐにっといった感じに邪魔な柵を広げた。
「ふぁっ!?ばばば……馬鹿な!?それは新開発した合金製で、ミサイルの直撃でもビクともしない代物だぞ!?何がどうなってる!?」
隙間が出来たので、そこから出てからタリスマンの効果を止めておく。
ん?
なんで止めたかって?
ミサイルランチャーの威力を正確に把握するには、直接肉体で受けるのが一番だからだ。
さっさと柵を壊して出たのも、柵越しだと爆風の威力しか分からないためである。
「どうした?撃たないのか?」
「う、撃て!殺せ!!」
中々動かないので促してやると、帝真一の号令でやっと兵士達が一斉に動き出した。
そして一斉に飛んでくるミサイル。
それらは着弾と同時に衝撃と熱を放ち、俺の身に着けていた衣服を粉々にしてしまう。
そして黒煙が周囲を覆い、視界が悪くなってしまった。
が、まあそれだけだ。
特にダメージはない。
「ただ煙たいだけだな」
因みに、タリスマンを心臓に埋め込んだ佐藤も倒れてはいるが無事だ――多分気絶してる。
直撃を受けていないというのもあるが、この程度、数発受けた程度ならタリスマンなら問題ない。
しかし……この感じだと、核攻撃でも使われない限り俺の脅威にはならなさそうだな。
現代武器は。
流石に核攻撃をされたらどうなるかまでは分からないが、それ以外の武器で命を落とす心配は薄そうである。
まあ個人に向かって核攻撃なんて行われる訳もないだろうが。
とは言え、油断は禁物か。
発表されていないだけで、とんでもない武器が無いとも限らないからな。
その辺りの情報も大企業のトップらへんなら知ってるかもしれないので、帝真一には丁寧に事情聴取を行うとしよう。
「ひぃっ!?」
「——っ!?」
煙が晴れ、そこから出て来た全裸の俺を見て、戦闘員が悲鳴を上げたり目を見開いて驚愕する。
因みに、天井から吊り下げられていたモニターは爆風でふっとんで粉々になっているので帝真一の反応は見れない。
「さて、貴重なミサイル体験も済んだ事だし――」
もう用もないので、帝真の兵士共を取り敢えずバレットでサクッと処理して亜空間に放り込んだ。
そして気絶している佐藤を叩き起こし――適当に叩いたら死んだので蘇生。
ひ弱すぎてウザい。
そして別の亜空間にしまってあった、事前に用意していた替えの服を――
「服はまあいいか。また汚れるかもしれないし」
着替えるのは終わってからでいいだろう。
という訳で、俺はフルチンのまま佐藤を連れて三階へと向かうのだった。
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