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バトルフェスティバル
第40話 決勝前夜
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「よう」
深夜遅く、男子寮の外から俺の部屋をチラチラ見ていた不審者に声を掛ける。
相手も此方が部屋から出て近づいて来たのに気づいていたのか、特に驚いた様子は見せない。
「どうやって気づいたのか、聞いてもいいかしら?」
「勘」
まあ正確には気配を察知したのだが、詳しく話すのもあれなので割愛しておいた。
「その様子じゃ、今日の試合は負けたみたいだな」
決勝戦は明日だが、俺はまだ明日の対戦相手を知らなかった。
何故なら、俺は準決勝を――というか他人の試合全て――見ていないからだ。
だが彼女が此処に来たと言う事は……決勝の相手は多分アイツで間違いないだろう。
でなけりゃ、わざわざ前日の深夜に俺の所に顔を見せに来たりはしないだろうしな。
「最近負け続きだったから、それこそ鍛え直すレベルで頑張ったんだけど。結果は散々よ」
相手の強さは気配でなんとなく分かる。
彼女の強さは、初めて出会った頃とは比べ物にならない程成長していた。
よくぞこの短期間でと、感心してしまうレベルだ。
間違いなく天才と言っていいだろう。
だがそれでも負けた。
という事は、あいつの強さはそれ以上という事だ。
「なに嬉しそうな顔してるのよ」
「悪い悪い」
感情がついつい表情に出てしまった。
敗北の報告をにやにや顔で返されたら、まあ気分は良くないだろう。
「前より強くなった今の氷部を倒すんだ。金剛の奴の強さは相当だろうと思ってね」
「ええ。以前貴方と対峙した時より、多分ずっと強くなってるわよ。金剛劔は。きっと、誰かさんから刺激を受けたせいでしょうね」
「いい事だ」
相手が強ければ強いほど燃えるという物。
明日の決勝戦が楽しみだ。
「油断してると、足を掬われるわよ?」
「それを踏み越えるのが男ってもんさ」
4年間の異世界生活で、俺はいくつもの死線を乗り越えて来ている。
最初こそ「何でこんな目に」なんて思いながら戦っていたが、長い戦いの中、俺はいつしかそれを楽しむ様になっていった。
お陰で、今ではもう立派なスリル大好きっ子だ。
「試合を見てなかったみたいだから、忠告しに来てあげたんだけど……まあ余計なお世話だったみたいね」
氷部が小さく笑う。
綺麗な顔だ。
思わず見とれてしまう程に。
泰三を虜にするだけあって、ハーフ特有の綺麗で柔らかな顔立ちの美貌はぴか一だ。
これでもしD以上だったなら、俺もどうなっていた事やら。
「どこ見てるの?」
俺の視線に気づいたのか、氷部の眼差しに険が帯びる。
こういう時は――
「ああ、Cで良かったと思ただけだ。Dあったら危なかったけど、本当にCで良かった。だから気にしないでくれ」
素直に白状するに限る。
下手に言い訳をするのは見苦しいからな。
ここまでスパッと言い切れば、氷部も怒り辛いだろう。
「成程。私とどうしても勝負したいって訳ね」
氷部がこめかみの辺りをピクピクさせる。
駄目だった様だ。
童話に金の斧と銀の斧なんて物があるが、所詮あれはまやかしに過ぎない。
やはり方便という物は必要だ。
「まあしたくないと言ったら、嘘になるな」
些細な誤解からとは言え、せっかく氷部がやる気になってくれているのだ。
御相伴にあずかるとしよう。
言葉と同時に地を蹴り、俺は駆け出す。
流石に寮の近くでやるのはまずいので、中庭を抜け、俺はグラウンドへと飛び出した。
「ま、ほんとはグラウンドを荒らすのもあまりよくないんだろうけど」
目の前に氷部が姿を現す。
空間転移の能力だ。
「貴方が避けさえしなければ、全く問題ないわよ」
氷部の周囲に冷たい空気が渦巻いた。
彼女の纏った氷の結晶と結晶がぶつかり合い、その周囲に白い塊が生まれる。
それはやがて四足の白い獣へと姿を変えて行った。
「氷の狼か」
理沙の世話をしている白狼のシロに、ビジュアルは似ている。
まあシロの様な温かみは、氷部の生み出した僕達には一切感じないが。
「これが私の新技よ」
氷で出来た狼の数は10匹ほどだ。
そいつらがまるで意思を持っているかの様に動き、俺の周囲を取り囲む。
四条(薬中)の炎の槍も自由自在に動いてはいたが、あれは精度が低くパワーが乗っていなかったので大した事は無かった。
だがこの狼達は違う。
真面に噛みつかれたら、風邪を引く事になってしまいそうだ。
「顔色一つ変えないわね。でも、これでどうかしら?」
氷部が両手を前に突き出す。
その手から放たれた冷たい閃光が、巨大な竜へと姿を変えた。
それは氷部の氷竜絶牙だ。
こんな大盤振る舞いでスタミナは大丈夫か?
と心配したが、氷部は不敵な笑みで此方を見ていた。
どうやら、余計な心配だった様だ。
「随分と、この短期間でプラーナの量が上がってるみたいだな」
「ええ、以前の私とは違う。それを見せてあげる!!」
狼達が突っ込んで来る。
同時に氷竜も。
お遊びは無しで、一気に仕掛けるつもりの様だ。
ならば、俺も本気で答えるとしよう。
「はぁっ!」
俺は全身から闘気を――それもプラーナを混ぜて強化した物を肉体から放つ。
それは力の波となって、迫りくる全てを問答無用で吹き飛ばした。
「参ったわね……此処までとか。本当に、無用な心配だったみたいね」
氷部は少し呆然としてから、口を開く。
まさか全部綺麗に吹き飛ばされるとは思っていなかったのだろう。
「当然。俺は最強……いや、最強を目指してるからな。誰にも負けないさ」
「最強だから」そう断言しようとして訂正する。
少し前までは確信があったのだが、荒木真央を目にした事でその自信は大きくぐらついてしまっていた。
だから――俺はあいつを倒す。
自らが最強である事を証明するために。
因みに、荒木真央は闘祭自体には出場していない。
ゲームで言う所の裏ボス的扱いだ。
大会優勝者にのみ、彼女への挑戦権が与えられるという仕組みになっていた。
「貴方の強さはよく分かったわ。でも、それでも金剛は油断できない相手よ」
「分かってるさ」
最終目標は荒木真央だが、だからと言って金剛を侮るつもりは更々ない。
第一、さっきの技を見たうえで氷部は忠告して来たのだ。
金剛との戦いはきっと楽しい物になるだろう。
「じゃ、私は寮に帰るわ」
氷部は一瞬背を向けるが、直ぐに振り返って此方へと歩いて来る。
まだ何かあるのだろうか?
「……」
氷部がすぐ横に立ち、難しい顔で俺を見つめる。
「ん?何?」
俺の質問には答えず、氷部は小さく深呼吸した。
次の瞬間彼女の顔が近づき、俺のほっぺに柔らかく冷たい感触が当たる。
……………………え?
「この前、助けてくれたお礼。まだしてなかったでしょ?本当は胸の大きな女性の載ってる本の方が良いんでしょうけど、それは風紀委員長として許容できないから……これで我慢しなさい」
真っ赤な顔でそう告げると、氷部の姿はサッと消えてしまう。
能力を使ったのだろう。
「…………ほっぺにチューか。まあ確かに、バインバインの方がありがたっが!?」
急に氷が落ちてきて、頭に直撃する。
消えたと思ったが、どうやら聞こえる範囲にいた様だ。
俺を動揺させて一発入れるとは、やるじゃないか。
「ててて。やれやれ、俺もまだまだ修行が足りないな」
女の色香に迷わされる様では、まだまだだ。
精進しないと。
深夜遅く、男子寮の外から俺の部屋をチラチラ見ていた不審者に声を掛ける。
相手も此方が部屋から出て近づいて来たのに気づいていたのか、特に驚いた様子は見せない。
「どうやって気づいたのか、聞いてもいいかしら?」
「勘」
まあ正確には気配を察知したのだが、詳しく話すのもあれなので割愛しておいた。
「その様子じゃ、今日の試合は負けたみたいだな」
決勝戦は明日だが、俺はまだ明日の対戦相手を知らなかった。
何故なら、俺は準決勝を――というか他人の試合全て――見ていないからだ。
だが彼女が此処に来たと言う事は……決勝の相手は多分アイツで間違いないだろう。
でなけりゃ、わざわざ前日の深夜に俺の所に顔を見せに来たりはしないだろうしな。
「最近負け続きだったから、それこそ鍛え直すレベルで頑張ったんだけど。結果は散々よ」
相手の強さは気配でなんとなく分かる。
彼女の強さは、初めて出会った頃とは比べ物にならない程成長していた。
よくぞこの短期間でと、感心してしまうレベルだ。
間違いなく天才と言っていいだろう。
だがそれでも負けた。
という事は、あいつの強さはそれ以上という事だ。
「なに嬉しそうな顔してるのよ」
「悪い悪い」
感情がついつい表情に出てしまった。
敗北の報告をにやにや顔で返されたら、まあ気分は良くないだろう。
「前より強くなった今の氷部を倒すんだ。金剛の奴の強さは相当だろうと思ってね」
「ええ。以前貴方と対峙した時より、多分ずっと強くなってるわよ。金剛劔は。きっと、誰かさんから刺激を受けたせいでしょうね」
「いい事だ」
相手が強ければ強いほど燃えるという物。
明日の決勝戦が楽しみだ。
「油断してると、足を掬われるわよ?」
「それを踏み越えるのが男ってもんさ」
4年間の異世界生活で、俺はいくつもの死線を乗り越えて来ている。
最初こそ「何でこんな目に」なんて思いながら戦っていたが、長い戦いの中、俺はいつしかそれを楽しむ様になっていった。
お陰で、今ではもう立派なスリル大好きっ子だ。
「試合を見てなかったみたいだから、忠告しに来てあげたんだけど……まあ余計なお世話だったみたいね」
氷部が小さく笑う。
綺麗な顔だ。
思わず見とれてしまう程に。
泰三を虜にするだけあって、ハーフ特有の綺麗で柔らかな顔立ちの美貌はぴか一だ。
これでもしD以上だったなら、俺もどうなっていた事やら。
「どこ見てるの?」
俺の視線に気づいたのか、氷部の眼差しに険が帯びる。
こういう時は――
「ああ、Cで良かったと思ただけだ。Dあったら危なかったけど、本当にCで良かった。だから気にしないでくれ」
素直に白状するに限る。
下手に言い訳をするのは見苦しいからな。
ここまでスパッと言い切れば、氷部も怒り辛いだろう。
「成程。私とどうしても勝負したいって訳ね」
氷部がこめかみの辺りをピクピクさせる。
駄目だった様だ。
童話に金の斧と銀の斧なんて物があるが、所詮あれはまやかしに過ぎない。
やはり方便という物は必要だ。
「まあしたくないと言ったら、嘘になるな」
些細な誤解からとは言え、せっかく氷部がやる気になってくれているのだ。
御相伴にあずかるとしよう。
言葉と同時に地を蹴り、俺は駆け出す。
流石に寮の近くでやるのはまずいので、中庭を抜け、俺はグラウンドへと飛び出した。
「ま、ほんとはグラウンドを荒らすのもあまりよくないんだろうけど」
目の前に氷部が姿を現す。
空間転移の能力だ。
「貴方が避けさえしなければ、全く問題ないわよ」
氷部の周囲に冷たい空気が渦巻いた。
彼女の纏った氷の結晶と結晶がぶつかり合い、その周囲に白い塊が生まれる。
それはやがて四足の白い獣へと姿を変えて行った。
「氷の狼か」
理沙の世話をしている白狼のシロに、ビジュアルは似ている。
まあシロの様な温かみは、氷部の生み出した僕達には一切感じないが。
「これが私の新技よ」
氷で出来た狼の数は10匹ほどだ。
そいつらがまるで意思を持っているかの様に動き、俺の周囲を取り囲む。
四条(薬中)の炎の槍も自由自在に動いてはいたが、あれは精度が低くパワーが乗っていなかったので大した事は無かった。
だがこの狼達は違う。
真面に噛みつかれたら、風邪を引く事になってしまいそうだ。
「顔色一つ変えないわね。でも、これでどうかしら?」
氷部が両手を前に突き出す。
その手から放たれた冷たい閃光が、巨大な竜へと姿を変えた。
それは氷部の氷竜絶牙だ。
こんな大盤振る舞いでスタミナは大丈夫か?
と心配したが、氷部は不敵な笑みで此方を見ていた。
どうやら、余計な心配だった様だ。
「随分と、この短期間でプラーナの量が上がってるみたいだな」
「ええ、以前の私とは違う。それを見せてあげる!!」
狼達が突っ込んで来る。
同時に氷竜も。
お遊びは無しで、一気に仕掛けるつもりの様だ。
ならば、俺も本気で答えるとしよう。
「はぁっ!」
俺は全身から闘気を――それもプラーナを混ぜて強化した物を肉体から放つ。
それは力の波となって、迫りくる全てを問答無用で吹き飛ばした。
「参ったわね……此処までとか。本当に、無用な心配だったみたいね」
氷部は少し呆然としてから、口を開く。
まさか全部綺麗に吹き飛ばされるとは思っていなかったのだろう。
「当然。俺は最強……いや、最強を目指してるからな。誰にも負けないさ」
「最強だから」そう断言しようとして訂正する。
少し前までは確信があったのだが、荒木真央を目にした事でその自信は大きくぐらついてしまっていた。
だから――俺はあいつを倒す。
自らが最強である事を証明するために。
因みに、荒木真央は闘祭自体には出場していない。
ゲームで言う所の裏ボス的扱いだ。
大会優勝者にのみ、彼女への挑戦権が与えられるという仕組みになっていた。
「貴方の強さはよく分かったわ。でも、それでも金剛は油断できない相手よ」
「分かってるさ」
最終目標は荒木真央だが、だからと言って金剛を侮るつもりは更々ない。
第一、さっきの技を見たうえで氷部は忠告して来たのだ。
金剛との戦いはきっと楽しい物になるだろう。
「じゃ、私は寮に帰るわ」
氷部は一瞬背を向けるが、直ぐに振り返って此方へと歩いて来る。
まだ何かあるのだろうか?
「……」
氷部がすぐ横に立ち、難しい顔で俺を見つめる。
「ん?何?」
俺の質問には答えず、氷部は小さく深呼吸した。
次の瞬間彼女の顔が近づき、俺のほっぺに柔らかく冷たい感触が当たる。
……………………え?
「この前、助けてくれたお礼。まだしてなかったでしょ?本当は胸の大きな女性の載ってる本の方が良いんでしょうけど、それは風紀委員長として許容できないから……これで我慢しなさい」
真っ赤な顔でそう告げると、氷部の姿はサッと消えてしまう。
能力を使ったのだろう。
「…………ほっぺにチューか。まあ確かに、バインバインの方がありがたっが!?」
急に氷が落ちてきて、頭に直撃する。
消えたと思ったが、どうやら聞こえる範囲にいた様だ。
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